国際【国際情勢分析 川越一の目】ウイグル族締め付け 「二重基準」の中国+(1/3ページ)(2013.7.7 12:00

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【国際情勢分析 川越一の目】
ウイグル族締め付け 「二重基準」の中国

2013.7.7 12:00 (1/3ページ)国際情勢分析
約200人が死亡した大規模暴動の発生から5日で4年となるのを前に、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで厳戒態勢を敷く中国の武装警察隊員=6月29日(ロイター)

約200人が死亡した大規模暴動の発生から5日で4年となるのを前に、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで厳戒態勢を敷く中国の武装警察隊員=6月29日(ロイター)

 中国北西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区で今年4月以降、暴力事件が相次ぎ、多数の死傷者が出ている。新疆ウイグル自治区公安庁は2日付で、テロ犯罪の情報を提供し、容疑者拘束に貢献した場合などには最高10万元(約160万円)の報奨金を支払うとの通告を出した。区都ウルムチで発生した大規模暴動から5日で4年となるのを前に、ウイグル族への締め付けが、より強化されたことを示している。

テロ情報に報奨金

 発布された通告は5項目からなる。

 一、暴力恐怖活動(テロ)を知った各民族の群衆は、口頭、書面、電話、インターネットなどを通じて、公安機関に通告すべし。公安機関はそれを奨励し、告発者を保護し、秘密を守る。

 一、テロ犯罪の手がかりを提供し、公安機関による摘発、テロ分子の拘束に重要な作用を発揮した場合は5万~10万元(約80万~160万円)を与える。

 一、事情を知りながら通報しなかったり、犯人を庇(かば)ったり、匿(かくま)ったり、テロ分子を幇助(ほうじょ)した場合は、法に従って責任を追及する。

 一、テロ活動に関係したが自首した場合は、罪を軽くする。自首が重大な手柄となれば、減刑もしくは罪を免除する。

 一、この通告は発布日に施行される。

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