楢葉がれき撤去完了 国直轄処理
東日本大震災の津波による避難区域での国直轄災害がれき処理で、環境省は5日、楢葉町で撤去を終えたと発表した。旧警戒区域の沿岸部で完了したのは初めて。
コンクリート片や木くずなど計1万6千2百トンを町内2カ所に設けた仮置き場に搬入した。今後は可燃、不燃などの分別作業を行う。可燃物は町周辺に国が設ける焼却炉で処理する。不燃物のリサイクルなどは民間の処分場で行う。1キロ当たり10万ベクレル超の廃棄物は中間貯蔵施設に搬入する。
避難区域の沿岸部では、南相馬市小高区で撤去作業が始まっている。富岡、浪江の両町でも計画されているが、仮置き場の整備などで協議が続いており、開始時期は決まっていない。
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環境省は同日、川内村の旧警戒区域で震災に伴う、ごみの回収を終えたと発表した。108世帯から畳や日用品など計229トンを回収、村内の仮置き場に運んだ。今後はテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の回収を行う。
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