復興への道筋問う 参院選公示
第23回参院選は4日公示され、21日の投開票に向け17日間の論戦が始まった。本県選挙区(改選一議席)には現職2人、新人4人の合わせて6人が立候補した。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が継続するか解消するかが焦点だが、本県では東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの県土再生の道筋を問う重要な選挙となる。初日は安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の海江田万里代表が本県入りし、復興に懸ける熱意を訴えた。
「昨年の衆院選に続き参院選も、この福島からスタートする。福島の復興なくして日本の再生がないからだ」。安倍首相は福島市の中合福島店前で、本県復興への強い決意をアピールした。
参院の与党の過半数割れは政治を不安定にし、復興加速の妨げになると主張。「経済再生がスピーディーに進まない。ねじれを解消させてほしい」と声を張り上げた。
経済政策「アベノミクス」による経済効果も誇示し、「復興のためにも強い経済を取り戻す」と拳を振り上げた。
「マニフェスト(政権公約)の最初のページに福島の皆さんと寄り添うと書いた」。海江田代表は本県の復興を最優先に考える党の姿勢を訴えた。
昨年末の政権交代で安倍内閣が誕生し、復興事業に遅れが出たと指摘。「補正予算で全国に公共事業をばらまいた結果、(本県などの)資材や人手不足に拍車を掛けた」と厳しく批判した。
「ねじれ国会」についは「衆院が間違って判断した時に、チェック機能を果たすのが参院」と与党の強引な議会運営を防ぐために必要だと強調した。
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