木質バイオマス発電推進 県森林組合長会議
県森林組合長会議は、木質バイオマス発電の推進に向け、発電施設への木材供給態勢を整える。福島市の福島グリーンパレスで3日、会議を開き「森林・林業再生に向けた木質バイオマスの活用促進に関する決議」を全会一致で採択した。
県土の7割を占める森林の再生が本県復興に欠かせないとし、各森林組合は山林所有者に、伐採した木材の活用方法などを説明する。燃料となる木材を発電施設に安定供給するための態勢も構築する。
県内で木質バイオマス発電は一部施設で稼働している。南相馬市、飯舘村、川内村、塙町などで発電所の整備が予定されているが、放射性物質への懸念などから一部住民が反対し、具体化していない施設もある。
県森林組合連合会の国井常夫会長は「本県の復興に森林と林業の再生は欠かせない。大量かつ安定的に未利用資源が活用できるバイオマス発電は有効であることを強調したい」と話している。
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