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内部被ばくに差なし 川内村の帰村者、往復者、非帰村者

 平田村の公益財団法人震災復興支援放射能対策研究所(ひらた中央病院内)は4日会見し、同病院で昨年4月から今年3月に行った川内村民の内部被ばく検査の結果を公表した。帰村者、避難先と村を往復している人(往復者)、避難先で暮らしている人(非帰村者)とも、体内の放射性セシウム137が検出下限値未満となった人が95%余となり、差がなかった。
 生活実態別の検出率は【グラフ】の通り。帰村者は検査した149人の96・6%(144人)、往復者は61人の95・1%(58人)、非帰村者は127人の98・4%(125人)が検出下限値未満だった。ホールボディーカウンターで検査した。対象は337人。
 普段の食事も調べたところ、帰村者ほど地元産の野菜を食べる割合が高かった。研究所は、地元の野菜を食べる前に検査をする帰村者が多いとみている。
 会見には、検査に助言した坪倉正治東京大医科学研究所医師、遠藤雄幸川内村長、佐川文彦研究所理事長が出席。坪倉医師は「食品を選べば内部被ばくは防げる」、遠藤村長は「村に戻っても安心だという判断材料になる」と話した。
 ただ、検査を受けた村民は依然として少ないため、村などは健康管理のため積極的に検査するよう呼び掛けている。

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