復興へ研究成果を報告 会津大と短期大学部
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興などに向けた会津大、会津大短期大学部の研究者による研究成果の報告会は4日、会津若松市の同大で開かれた。仮設住宅の環境改善や被災文化財の修復、風評の解析などが紹介された。
市の奨学寄付金などを財源に、競争的研究費(復興枠)として平成24年度に約2千万円を計上。学内公募で採択した10件の研究に適用し、成果を報告した。
仮設住宅の居住環境改善に関する研究では県内外の仮設住宅を調べて収納用空間不足などの問題を把握し、収納付きベランダを試作設置した。被災文化財の修復では、津波被害に遭った南相馬市原町区南萱浜の獅子神楽の獅子頭を会津の若手漆工技術者らが協力して修復した。風評の解析では、SNSやツイッターなどによる風評の広がりを感情などとの関係から分析した。避難者の社会的つながりを構築する研究もあった。
同大、同大短期大学部はこれらの成果を生かし、さらに研究を深めて復興に役立てる。
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