ニュース詳細
中国 「シャドーバンキング」で調査へ7月7日 21時24分
K10058734811_1307072131_1307072141.mp4
中国で、銀行が「シャドーバンキング」と呼ばれる取引で集めた資金の一部が、将来回収できるかどうか不透明なプロジェクトに投資され、銀行の不良債権問題につながりかねないと指摘されている問題で、中国の金融当局はこうした資金の流れの実態を詳しく調べることにしています。
中国では、銀行が金融商品を販売して集めた資金が地方政府傘下の投資会社を通じて不動産や地域開発など長期間の投資に充てられる「シャドーバンキング」と呼ばれる取引が年々拡大しており、その資金の額は日本円で15兆円近くに上っています。
しかし、多くの銀行はこうした取引を財務諸表には計上しておらず、個別の銀行がどれだけの資金を集めて、どのプロジェクトに投資しているのかは、当局も把握していません。
さらに、プロジェクトの中には採算がとれるかどうか不透明なものも多く、将来回収できず、銀行の不良債権問題につながりかねないという指摘も出ており、金融当局は、こうした資金の流れの実態を詳しく調べることにしています。これについて中国財政省の朱光耀次官は5日、記者会見で「金融機関の健全性を慎重に監督してこそ、金融業界のリスクを抑えることができる」と述べ、各銀行に対し、貸し出しや投資のリスクを慎重に見極めるよう指導を強めて、金融システムの安定を維持していく考えを示しています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 中国 シャドーバンキングの監督強化へ (7月5日 21時55分) |
[関連リンク] |
|