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福島・信夫山に「ねこ稲荷」 新たな観光スポットに期待
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ねこ稲荷として信仰を集める西坂稲荷
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福島市の信夫山の羽黒神社旧参道脇にある西坂稲荷。古くから「ねこ稲荷」と呼ばれる場所で、信夫山の観光活用プロジェクト実行委員会(浦部博委員長)は、同稲荷周辺に案内板を設置し、飼い猫の幸福を願う場所としてPRを始めた。
同委員会によると、「信夫の三狐」と呼ばれたキツネがいて、このうちの一匹、御坊狐が同稲荷を古巣にしていた。いたずらをしていた御坊狐は、べつのキツネにだまされ、しっぽと神通力を失ったが、御山の御房に諭され、改心して蚕を食い荒らすネズミを退治し、養蚕の守り神となったという言い伝えが残る。養蚕農家では、ネズミを退治するため猫を飼っている家庭が多く、いつのころからか、西坂稲荷は「ねこ稲荷」と呼ばれるようになったという。
同委員会は、同稲荷を新たな観光資源にしようと、案内板や飼い猫の写真を貼ることができる看板を設置した。ねこ祈願祭を30日に開催。猫の飼い主ら約50人が参加し、信夫山の護国神社で、祈とうを受けた。
(2013年7月5日 福島民友トピックス)
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