環境省の井上信治副大臣は３日、いわき市の楢葉町いわき出張所で松本幸英町長と会談し、除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設建設に向けたボーリング調査について、「地権者から同意を得ることができた」として１２日から波倉地区で開始する方針を伝えた。ボーリング調査は５月に始まった大熊町に続き２例目。
　同調査は、地盤などを調べるボーリング調査に加え、周辺の環境調査など地区内の十数カ所で実施する。場所は全て民有地。調査期間は約２カ月間を想定しており、初日は井上副大臣も同行する予定。
　会談は冒頭のみ公開された。松本町長は「町民は不安を抱えて注視している。しっかりと説明しながら進めてほしい」と注文した。
（２０１３年７月４日　福島民友トピックス）