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“文化芸術”で復興発信 喜多方市が「アートプロジェクト」
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プロジェクトについて説明する山口市長(中央)
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喜多方市は本年度から6カ年計画で、文化芸術によるまちづくりを推進する「喜多方・夢・アートプロジェクト」を実施する。美術展や芸術家を招いた企画などを展開。地域経済の活性化を図るとともに震災からの復興を全国に発信する。山口信也市長が3日、同市役所で会見した。
プロジェクトの目玉となるのが、同市と同様に“蔵のまち”として知られる岡山県倉敷市の大原美術館の協力による企画展。「せぴろまの夢」と題し、世界的芸術家のポール・セザンヌ、パブロ・ピカソ、オーギュスト・ロダン、アンリ・マティスの作品を一作家ずつ4年間にわたって展示する。
初年度の今年は、9月7日から10月6日まで喜多方市美術館にセザンヌ作品3点を展示する。作品は大原美術館の「復興に役立ててもらいたい」との善意で無償で借用するという。
喜多方市には大正、昭和期にかけ、「喜多方美術倶楽部」「セピロマ会」などの町衆による美術愛好会があった。今回の企画展は、かつて喜多方で行われていた地域に根差した文化芸術活動を再認識することも目的の一つ。山口市長は「地方の美術館ではなかなか見られない作品が並ぶ。芸術分野から全国に情報発信し、風評被害で低迷する地域経済の活性化を図りたい」と話した。
(2013年7月4日 福島民友トピックス)
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