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海水のトリチウム濃度 最も高い値に7月6日 18時23分
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東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のトリチウムなどが高い濃度で検出されている問題で、井戸の近くの港で採った海水のトリチウムの濃度がことし5月から上昇を続け、この2年間で最も高い値になりました。
福島第一原発では、ことし5月以降、2号機の海側にある観測用の井戸で採った地下水から放射性物質が高い濃度で検出されていて、東京電力は海への影響を調べています。
その結果、原発の港にある取水口の北側で、今月3日に採った海水のトリチウムの濃度が1リットル当たり2300ベクレルと、先月21日のおよそ2倍に上昇していることが分かりました。
この値は国が設けている海への排出基準の25分の1程度ですが、ことし4月までの1年ほどは、1リットル当たり100ベクレル程度だったのが、5月以降、上昇する傾向が続いていて、原発事故のあと観測を始めたおととしの6月以降では、最も高い値になりました。
観測用の井戸の近くで新たに掘った別の井戸では、5日、地下水からストロンチウムなど、ベータ線という放射線を出す放射性物質が、これまでで最も高い1リットル当たり90万ベクレルという濃度で検出されています。
東京電力は「地下水が海に流れ出た可能性は否定できないものの今は特定できない」として、観測用の井戸を増やして監視を強めるほか、護岸の地盤を固め、井戸の水が海に漏れ出すのを防ぐことにしています。
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・ 別の観測用井戸から高濃度放射性物質 (7月6日 5時23分) |
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