7月 07

虚構の精神障害者像を作り出したマスコミ報道の責任③

高木俊介氏著「こころの医療 宅配便」からの抜粋の続き。

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また、このような傷ましい事件は、その事件によって病気が明らかになり治療が行われるので、かえって同じことが繰り返されることはなくなる。実際に、殺人のような重大事件においては、精神障害者の再犯率は6パーセントである。ところが一般の犯罪者においては、刑法犯全体の再犯率は50パーセント、殺人の再犯率は30パーセントに及ぶのである!こういうことは、犯罪者の矯正という役割を果たせていない司法の恥部と考えられているからであろうか。世間に対しておおっぴらにされることはほとんどない。
それに対して、精神障害者が何かの事件を起こしたときに限って、まるで同じ人が何度も同じ事件を繰り返したり、同じ精神障害の人たちが同じことをするように思われるのには、マスコミ報道の責任も大きい。精神障害者が起こす事件だからといって、精神障害であることと事件の内容に直接の関係があるとは限らない。ところが容疑者に精神科通院歴があると警察が発表すると、あたかもその病気が原因であるかのようにセンセーショナルに報道するのだ。これでは、糖尿病のある人が犯罪行為を行ったとき、彼には「内科通院歴があった」と書くのと一緒のことだ。
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そもそも医療観察病棟そのものの存在意義はあるのだろうか。要塞のような建物を建て、人々に恐怖心だけ与え、莫大な予算をかけながら、社会にとって、未来にとって展望のある意義ある建物なのだろうか。
必要なのは、精神障害者が安心して生活出来る居住の場の確保と社会生活、そして地域社会の理解だ。それには、真実の姿を伝える地道な積み重ねしかない。
 医療観察法施行前は、後押ししたかのような報道をしておきながら、施行後の実態を検証したマスコミはどこもなし。


7月 04

虚構の精神障害者像を作り出したマスコミ報道の責任②

続いて、精神科医の高木俊介氏の「こころの医療宅配便」から抜粋。

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殺人という重大犯罪だけを取り上げると、精神障害者が殺人行為を行う割合は事件全体の10パーセント程度と、確かに高くなる。このことを取り上げて、やはり精神障害者の危険性は高いと主張する学者もいる。しかし、この数字だけを取り上げて、社会全体への危険性を云々することはできない。
なぜなら、精神障害者による殺人の7割は家族内で起こっているからである。このことは、精神障害者を抱えた家族がその悩みを外に相談することができず、効果のない、あるいは誤った対処をしがちであり、それによって精神障害者本人と家族の間に激しい葛藤が生まれやすいことの結果である。そのために、精神障害者にとっては、病院のみならず家庭も安らぎの場になりにくい。精神障害者自体が危険なのではなく、精神障害者とその家族に対して適切な援助がないことが問題なのである(滝沢武久著『精神障害者の事件と犯罪』中央法規出版刊、2003年。著者は当事者家族でありケースワーカーでもあり、このあたりの事情に詳しく触れている)。

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7月 02

虚構の精神障害者像を作り出したマスコミ報道の責任①

傷ましい事件が起きるたびに、精神科への通院歴をことさら強調するマスコミの報道に疑問を覚える。

漫画「ブラックジャックによろしく」9巻~13巻にも、こうした問題が描かれているが・・。

下記は、精神科医の高木俊介氏著の「こころの医療 宅配便」からの抜粋である。

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精神障害者とは「何をしでかすかわからない」「危険な存在」で、さらには「犯罪に走ることが多い」というイメージである。特に、世間の耳目を集めるような事件が起こり、その事件の容疑者が精神障害者であったり、その可能性が取り沙汰されると「精神病はやっぱりこわい」「野放しにするな」という世論がいっせいに盛り上がる。
しかし、世間が抱くこのような精神障害者像は、実際正しいのだろうか。私たち精神医療関係者が身近に知っている精神障害者の人たちは、どちらかというと内向的で心優しい人が多い。そして特に統合失調症の人たちは、病気の性質のためになおさらエネルギーが乏しく、引きこもって暮らしており、そもそも激しく攻撃的な犯罪行為に手を染める力すらないという障害を抱えている。
実際に、最近の統計的数字をみてみると、交通事犯を除く刑法犯検挙数に占める精神障害者の割合は、その疑いがある者を含めても0.6パーセントに過ぎない。この数字から、精神障害者全体の中で犯罪行為を行う者の割合を計算すると、一般人口全体の中で犯罪行為を行う者の割合の三分の一以下になるのである。つまり、精神障害者でない人が犯罪を行う割合のほうが、はるかに高いのだ。

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6月 27

5月18日に誰が訪問?青山学区自治連合会役員

自治連合会長へ案内文を送った後、5月18日(土)に青山学区自治連合会役員8人が、精神医療センターを訪問したと、開設準備室の議事録に残されている。

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視察内容はというと

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そして、計13枚の資料が訪問者にそれぞれ配布されている。

こうした資料は、全く住民に知らされていない。

議事の内容については、黒塗りの非公開であった。非公開の理由として、「法人その他の団体に関する情報であって、公にすることにより、当該法人等の権利、地位その他正当な利益を害するおそれがあるため」 「公にすることにより、県と連合会との信頼関係が損なわれ、今後の事業に支障をきたすおそれがあるため」とのことだ。どう信頼関係が損なわれるのか?そもそもこの8人は連合会で承認されたメンバーなのか?こうした事実を連合会長がしっかり説明責任を果たさないのであれば、県に非公開の不服申立をして明らかにするつもりだ。


6月 27

連合会で協議したのか?青山学区自治連合会長宛の案内文

地域共生事業費の「整備理由書」には、地域連絡会議について書かれていた。

「地域連絡会議への参画や非常時の連絡体制の協議など周辺地域とは定期的かつ綿密な連絡体制を構築していく必要がある」

綿密な連絡体制と書いているが、青山学区には事前説明もなく、県は工事を着工した。

<過去投稿から/事前説明もなく建設中!>
http://green-hill.info/2013/03/26/6200/

この地域連絡会議については、密談の会合を開いた当時の自治連合会長の友人でもある現青山学区自治連合会長が、5月18日に3人で情報収集のため精神医療センターを訪れたことを定例会で報告(回覧にも記載)。

医療観察病棟の開設準備室の人にこの一連の経緯を確認した。

話によると

4月8日に青山学区自治連合会長ともう1人が、精神医療センターを表敬訪問。

まだ、総会で連合会長として承認もされていず、連合会で協議もされていないのに勝手な行動をとった。

そして、5月8日付けで、精神医療センターから、青山学区自治連合会長宛に「医療観察病棟の整備状況について」の案内文が出された。

この案内文を、公開請求をかけ、本日入手。下記の通りである。

H25年5月8日自治連合会長宛案内文

H25年5月8日自治連合会長宛案内文_01

「貴自治連合会に対しまして、進捗状況等をご説明申し上げたく、当医療センターまで来所いただきますようよろしくお願いいたします」

と書かれている。連合会宛に案内文がきたのだから、もちろん連合会で協議されたのだろう。

していないのであれば、平成23年度と同じ、連合会の私物化である。断じて許されない行為だ。

青山学区の住民の皆さんは、こうした事実を出来るだけ拡散してほしい。

そして、5月18日(土)に、青山学区自治連合会として、8人が精神医療センターを訪問したとのこと。

しかし、連合会定例会では3人と報告しているようだ。あと5人は誰だ?5月18日の資料も入手。次回公開予定。

 


6月 25

整備理由書に使われた青山学区の要望書

平成24年1月22日、青山4丁目自治会館で、当時の青山学区自治連合会長(不正会計事件の会長)、副会長、人権・生涯学習推進協議会会長(現会長でもある)と村木元病院事業庁長、参事、準備室参事、主査ら8人が、当時の連合会定例会で協議もせず(事後報告)、勝手に会合を開いていた。

議題には、「要望内容説明、それに対し意見交換」とある。この時、県は、地域共生事業費の申請にこの「要望書」を使うことを知っていた。
そして、この時の連合会のメンバーに「要望書」を出させる約束をさせた。
この要望書を使い、日精協に地域合意が得られたと説明。日精協は、凍結声明文の白紙撤回をする。
そして、厚労省へ、地域合意が得られたかのような地域共生事業費の整備理由書として提出。
全て、計画通り。わざわざ村木元病院事業庁長が、学区内の自治会館に来て、密談するほど重要な会合であった。

<過去投稿をたどる/自治連合会関連>
http://green-hill.info/2013/04/12/%e9%81%8e%e5%8e%bb%e6%8a%95%e7%a8%bf%e3%82%92%e3%81%9f%e3%81%a9%e3%82%8b%ef%bc%8f%e8%87%aa%e6%b2%bb%e9%80%a3%e5%90%88%e4%bc%9a%e9%96%a2%e9%80%a3/

<秘密裏の会合>
http://green-hill.info/2012/11/11/%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e7%9c%81%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%85%ac%e9%96%8b%e8%ab%8b%e6%b1%82%e8%b3%87%e6%96%99%e2%91%aa%e3%80%80%e7%a7%98%e5%af%86%e8%a3%8f%e3%81%ae%e4%bc%9a%e5%90%88%ef%bc%88/

当時、地域は反対意向で統一。しかし、一部の連合会メンバーが、連合会を私物化したような動きをして、県の思惑通りの動きに加担した。
この時の青山学区自治連合会長は不正会計をしていた。それを必死に庇って、地域で決めた意向に散々ごねて邪魔立てしていたのが、現人推協会長ら一部の住民である。止まるはずだった建設を、わざわざ後押ししたことにどう責任をとるつもりだろう。何が「人権」の会長だ。

43、H24年2月滋賀県⇒(負担金繰越申請)_09

 


6月 24

地域共生事業費の整備理由は、一部地元の要請

厚労省へ地域共生事業費について問い合わせした。

道路や街頭整備などがなぜ地域共生事業費なのか?精神障害者が地域で暮らしていけるようなものに地域共生事業費が使われるべきなのではと・・。

返答はこうであった。

道路や街灯については、一部地元の要請があり整備したいと、整備理由書に書かれている。

内容は、一部の地域から周辺道路の環境整備の要望が出されたと書かれていた。

要望が出されたから「地域共生事業費」を申請するとしている。平成24年1月の青山学区の「要望書」もこの整備理由書に使われている。

青山学区の住民はこのことを知らない。勝手に地域共生事業費の整備理由書に使われているが、過去の「要望書」について、もう1度振り返ってみよう。

 

地域共生事業費(整備理由書)_01


6月 20

地元住民が知らない「地域共生事業費」

これが滋賀県の地域共生事業費の実態である。

地元住民が知らない地域共生事業費などありえるのだろうか?

共生と名がついていながら、なぜ照明や道路に共生事業費が使われるのかを厚労省と滋賀県に聞いてみた。

その返答は次回。

滋賀県地域共生事業費は下記の通り。
地域共生費整備計画(航空図)_01

地域共生事業費(補助金所要額)_01


6月 17

住民監査請求却下後に提出!滋賀県の「地域共生事業費」

滋賀県が、厚労省へ地域共生事業費の補助金申請を提出したのが、平成24年7月12日。住民監査請求が却下された直後であった。

却下されることを待っていたかのような素早い動きである。訴訟になるかどうかの時に「地域共生事業費」という補助金を申請する滋賀県の感覚はどうしたものだろう。「地域共生」を本当に望んでいるか疑問だ。

下記は、住民監査請求却下について。過去投稿から・・。

http://green-hill.info/2012/11/29/%e5%8e%9a%e5%8a%b4%e7%9c%81%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%85%ac%e9%96%8b%e8%ab%8b%e6%b1%82%e8%b3%87%e6%96%99%e2%91%af%e3%80%80%e7%9b%a3%e6%9f%bb%e8%ab%8b%e6%b1%82%e5%8d%b4%e4%b8%8b%e3%81%8b%e3%82%89%e4%bd%8f/

滋賀県が「地域共生事業費」として補助金を申請したのは、周辺歩道の照明整備などである。その金額5千万円。

滋賀県地域共生事業費/補助金提出書(平成24年7月12日)
滋賀県地域共生事業費(補助金提出書)_01

別紙(1)
滋賀県地域共生事業費(経費所要額)

別紙(2)
滋賀県地域共生事業費(整備事業計画書)

参考事項として、「地域住民の不安を解消し、周辺を親しみをもって通行してもらうため、道路照明のない周辺道路に照明施設を整備し、道標の設置などを行う」と書かれている。


別紙(5)
滋賀県地域共生事業費(整備計画年度/工事内訳)

他資料については、順次アップする。


6月 15

厚労省の本音!住民対策が課題の「地域共生事業費」

医療観察法では、病棟整備を進める県は、「地域共生事業費」という補助金の交付を申請出来る。

過去投稿から。

http://green-hill.info/2013/05/18/%e8%aa%b0%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ae%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e5%85%b1%e7%94%9f%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e8%b2%bb%ef%bc%9f/

この「地域共生事業費」について、厚労省が保管していた資料に、真意が書かれていた。

下記は、厚労省が財務省へ平成22年度「地域共生事業費」の予算額を要求した資料である。

厚労省⇒財務省への説明(地域共生事業費)_01

住民対策が課題となり整備に慎重になっている都道府県の後押しをするために予算計上とのことだ。「住民対策が課題」と書いていながら、「社会復帰を図り、もって対象者と近隣住民が相互に人権と個性を尊重し安心して暮らすことのできる地域共生社会の実現を図る」と締めくくられている。全く意味が通じない。
住民対策としての補助金が、なぜ「人権と個性を尊重し安心して暮らすことのできる地域共生社会」になるのだろうか?

厚労省が財務省へ要求した平成22年度予算は1自治体あたり、1.5億円。合計12億円である。
平成25年度の「高齢・長期入院の精神障害者の地域移行・地域定着支援の推進事業は1.3億円。
住民対策のための1自治体の予算要求額より、全国の精神障害者の地域定着支援事業が少ないなど考えられないことだ。

地域共生施設の整備、地域の共生に寄与する事業とあるが、滋賀県では「地域共生事業費」はどのような共生に寄与する事業を申請したのだろうか。
次回、じっくり解説していこう。


6月 14

HPのリニューアルしました

このホームページは、2011年9月11日開始。今までの投稿数482。

思いもかけず始めて約1年9ヶ月。

ただひたすら、真実だけを追求して来た。

その道は険しく、時には怒り、時には喜び、落ち込み、やる気、ジェットコースター並みの浮き沈みの繰り返しであった。

その間、ずっと変わらず、あたたかく励まし見守ってくれた方々に感謝したい。

また、大変な状況なのに、陰ながら協力をしてくれた方々にも感謝したい。

調査をすることが増えたので、更新が滞ることも多々あると思うが、気力が続く限り、真実を探求し発信しよう。

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6月 11

躍る「共生」の二文字!医療観察法「共生」の実態は・・?

医療観察法は、やたらと「地域共生」「社会復帰」の言葉が躍る。

そこで、地域共生と同意語の「共生社会」について調べてみた。

下記は、文部科学省が提唱している共生社会。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1325884.htm

<文部科学省>
1.共生社会の形成に向けて

○ 「共生社会」とは、これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障害者等が、積極的に参加・貢献していくことができる社会である。それは、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会である。このような社会を目指すことは、我が国において最も積極的に取り組むべき重要な課題である。

下記は、内閣府が提唱している共生社会。

http://www8.cao.go.jp/souki/tomoni/

<内閣府>
「共生社会」の提唱-共に生きる新たな結び合い-

少子・高齢化が急速に進む中で、社会の活力と安定を確保するには、多様な個人が能力を発揮しつつ、自立して共に社会に参加し、支えあう、「共生社会」の形成の視点に立った青少年育成施策、少子・高齢化対策、障害者施策などの総合的な推進が重要です。

このため、内閣府では、「共生社会の形成促進」という観点から、目指すべき社会の姿を5つの「横断的視点」として整理するとともに、共生社会の姿を具体的にイメージし、その形成状況を把握するための指標体系を構築しました。

○共生社会実現の「道しるべ」
・目指すべき社会の姿-5つの視点-
  1. 各人が、しっかりした自分を持ちながら、帰属意識を持ちうる社会
  2. 各人が、異質で多様な他者を、互いに理解し、認め合い、受け入れる社会
  3. 年齢、障害の有無、性別などの属性だけで排除や別扱いされない社会
  4. 支え、支えられながら、すべての人が様々な形で参加・貢献する社会
  5. 多様なつながりと、様々な接触機会が豊富にみられる社会

しかし、医療観察法の「地域共生」の実態はというと・・。


6月 09

西村議員との電話やりとり/机になかった?

西村議員のブログ事件に戻る。

翌日も連絡がなかったので、17日に自民党滋賀県支部に電話をして、文書で問い合わせをするのでお渡しいただきたいと伝言。

その後、やっと連絡が来た。

西村議員の話によると、精神障害者家族会が反対していることは知らなかったとのこと。

時系列に説明し、H24年2月の県議会に出席されたのであれば、家族会の「陳情書」を読まれなかったのかと問うと「私の机になかったのかしら」との返答。配布物、記者会見、日精協の凍結声明文、自民党政調会の請願依頼の対応、当時の自民党会派会長にも話をしているなどのやりとりになる

公の議員が発信するときは、調べてから発信すべきなのでないでしょうか?予算を通したのも県議会ですし、議員は平成24年度の厚生・産業常任委員会の委員長でしたよね?~

西村議員「議員が何でもかんでもわかってからでないと書けないということかしら。多くの議員がいるのに関心をもった私がこんなことを言われるなんて。削除すればいいんでしょ」と言い出す。

~削除はありえないでしょう。あった事実を書いていただきたい。家族会が反対していたことと、そのことを知らなかったということを~

西村議員「削除しますから」

~高齢の家族会の方が各会派を回って、反対の声明文を置いて来られたのに、見ていないと言われることにどうしても納得がいかな・・~

この後、話の途中で受話器を一方的に切られた。

これが県議会議員の対応だろうか。自分の発信した言葉に責任を持たない。高齢の家族会の方たちの思いは無視。

この2年近く、多くの議員に話を聞いたが、質問にまともに答えず、いわゆる逆切れのやりとりは初めてだ。

後日、西村議員のブログには「お叱りをうけたから削除した」というようなニュアンスの表現が書かれていた。

嘘は書かないでいただきたいですね。自分で都合が悪いと判断したから削除したと正直に書くべきなのでは。


6月 08

技術提案書の非公開は妥当/情報公開審査会の答申

西村議員のブログ事件の途中であるが、滋賀県情報課より、平成24年9月に提出した異議申し立てについて、情報公開審査会の答申書が届

いたからお知らせする。結果として、土木交通部が技術提案書を非公開とした決定は妥当とのことだ。

納得はしていないが、決定は決定として受け止めよう。

下記がその答申結果である。

情報公開審査会(答申1P)
情報公開審査会(答申2P)
情報公開審査会(答申3P)
情報公開審査会(答申4P)
情報公開審査会(答申5P)
情報公開審査会(答申6P)
情報公開審査会(答申7P)


6月 07

行政監視活動の重点化?県民との関係強化?

5月15日、西村議員の電話を待つが連絡がない。県議会事務局に電話をして、委員会の終了時間を聞く。

西村議員は、厚生・産業常任委員会に所属。医療観察病棟の本体建設が執行された平成24年度は、厚生・産業常任委員会の委員長でもあった。正に、医療と福祉の委員会に2年間携わっていたことになる。

県議会事務局に問い合わせると既に委員会は終了していた。

~西村議員と連絡をとりたいのですが~

県議会事務局の職員「西村議員は、懇親会に向かわれています」

~どんな懇親会なのでしょうか?~

県議会事務局の職員「議会事務局の職員と懇親会です」

 

県庁の自民党控室に電話をする。先ほどの伝言(議員が書かれたことで確認したいことがある)と電話番号は西村議員に伝えたと受付が答えた。配布した青山時事新報3号には、問い合わせ先を書いた文書も添付していた。

厚生・産業常任委員会に所属の西村議員が、医療と福祉に関係する問題に疑問を持ったら、問い合わせすべきだろう。

それが、予算を承認した県議会議員の責務である。

また、西村議員は、自民党の政調会メンバーとして、青山学区の請願依頼に応対していた人物の1人だ。

<西村議員ブログ 平成24年6月15日>
http://nishimura-hisako.net/?m=201206&paged=2

翌日、再度、電話をして伝言を依頼するが連絡なし。

自民党滋賀県支部に電話をして、連絡先を直接確認。電話をするが、それでも連絡なし。

滋賀県議会では、議会改革検討委員会が開かれている。

H24年9月の第4次議会改革検討委員会の概要には、「県民との関係強化」「行政監視活動の重点化」とある。

行政職員との懇親会にはまっしぐらで、県民の問い合わせは受け付けられないのだろうか。

<議会改革検討委員会の概要>
http://www.shigaken-gikai.jp/voices/GikaiDoc/attach/shiryo5/Sr5B99_houkoku-4-gaiyou.pdf


6月 06

凍結声明文は手元になし?/西村議員のブログの疑問

西村議員のブログであるが、「家族会も反対している・・・・と記されたことには疑問に感じる」と書かれていた。

家族会は、平成24年2月1日に嘉田知事宛に建設凍結声明文と意見書を提出した。記者会見も開いている。

その時の新聞記事も配信された。

その後、精神障害者家族会の方が、県議会の各派を回って全県議会議員宛に凍結声明文と意見書を配布している。

また、平成24年2月の県議会では、陳情書も提出している。

当時、家族会の方から一連の状況を聞いて知っていた。念のため、15日に電話をして確認をする。

家族会の方の話によると、各県議会議員宛に人数分用意して、県庁で配布したとのことだ。また、三日月国会議員、川端国会議員の事務所に

も配ったとのこと。西村議員のブログのことを伝えると驚かれていた。

青山時事新報1号でも、家族会と日本精神科病院協会滋賀県支部の凍結声明文を掲載し、自民党県議会議員へ配布した。

これだけニュースにもなり、配布資料も配られたのに、全く知らなかったことは疑問に感じた。

5月15日の夕方、県庁の自民党控室に電話をしたが、委員会がまだ終わっていないので西村議員は戻られていないとのこと。

電話番号を聞かれたので伝えて、待った。
<過去投稿から/家族会の凍結声明文>
http://green-hill.info/2012/02/01/%e5%a3%b0%e6%98%8e%e6%96%87%e3%81%a8%e6%84%8f%e8%a6%8b%e6%9b%b8/

<過去投稿から/新聞記事>この他に滋賀報知新聞にも掲載された。
http://green-hill.info/2012/02/03/%e7%b2%be%e7%a5%9e%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e8%80%85%e5%ae%b6%e6%97%8f%e4%bc%9a%e5%8f%8d%e5%af%be%e5%a3%b0%e6%98%8e%e3%81%ae%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%81%8c%e5%87%ba%e3%81%a6%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/

<青山時事新報1号>
http://green-hill.info/2012/05/24/%e9%9d%92%e5%b1%b1%e6%99%82%e4%ba%8b%e6%96%b0%e5%a0%b1no-1%e3%82%92%e7%99%ba%e8%a1%8c%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/


6月 03

消されたブログの真相/県議会議員がなぜ?

5月15日、滋賀県議会 自民党の西村久子議員のブログに、5月14日に配布した青山時事新報のことが書かれていた。
誰が何を書くのは自由であるが、予算を通した県議会議員の発信ともなれば、受け止め方は違う。
内容も、えっと驚くことが書いてあったので、事実確認のために電話で問い合わせをした。
下記はそのブログの内容である。

現在、この15日のブログはなぜか削除された。
西村久子議員のブログ
http://nishimura-hisako.net/?cat=1&paged=2

その一連の経緯については、次回。


6月 02

漫画「ブラックジャックによろしく」から/12巻、13巻

下記ご覧下さい。

「ブラックジャックによろしく12巻」

http://mangaonweb.com/viewer.do?ctsn=32480

「ブラックジャックによろしく13巻」
http://mangaonweb.com/viewer.do?ctsn=32481

 


6月 01

不可能に挑戦した農家の実話

本屋に行き、積み上げられた書籍の中で、偶然手にした本が、非常に面白い内容だった。

本の名前は

「奇跡のりんご」~「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録~
石川拓治著  NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」監修

6月8日に、映画も上映されるらしい。

http://www.kisekinoringo.com/

農薬も肥料も使わず、りんごを実らせるという誰もが不可能と思っていたことをやり遂げた青森県の農家木村さんの実話である。

周りから影口をたたかれ、同じ農家の人からも冷ややかな視線で見られても、諦めなかった。無農薬に挑戦して、悪化するりんご畑に比例して貧乏は極まった。りんごに向き合い、ありとあらゆる方法を試した。それでもりんごの花は咲かなかった。そして、数年後の夏に死を決意した山の頂きで、首をつろうとしたロープがあらぬ方向に落ちた。そのロープを拾った先で見たものは、魔法の木のように葉が茂っていたりんごの木であった。よく見るとどんぐりの木であったが、そこで悟った。森の木々は農薬など必要としていない。土だと・・。

「この柔らかな土は人が作ったものでない。この場所に棲む生きとし生けるもの全ての合作なのだ。・・・土中にも、草や木の表面にもカビや菌が存在しているだろう。・・・自然の中に孤立して生きている命はないのだと思った。ここではすべての命が、他の命と関わり合い、支え合って生きていた。・・・自分は農薬の代わりに、虫や病気を殺してくれる物資を探していただけなのだ。雑草を刈って、リンゴの木を周囲の自然から切り離して栽培しようとしていた。リンゴの木の命とは何かということを考えなかった。農薬を使わなくても農薬を使っていたのと同じことだ。病気や虫のせいで、リンゴの木が弱ってしまったのだと思っていた。それさえ排除できれば、リンゴの木は健康を取り戻すのだと。そうではない。虫や病気は、むしろ結果なのだ。・・・自分のなすべきことは、その自然を取り戻してやることだ」~文中抜粋~

それから、畑を森のように雑草だらけにし、土づくりを始めた。

こうして20メートル以上の根を生やした木村さんのリンゴの木のリンゴは、信じられないくらい美味しいとのことだ。


6月 01

片輪で暴走中!医療観察法

医療観察法は、医療と福祉の車の両輪で運営すると厚労省は言っていた。しかし、実際は片輪で暴走中のようだ。

下記は、平成25年度障害保健福祉部の予算案の概要である。

精神障害者のアウトリーチ(訪問支援)体制整備が、6.8億円。地域移行、地域定着支援は、1.3億円。

そして、医療観察法関連予算は、213億円。

厚労省は「精神障害者の社会的入院の解消」を頻繁に言っているが、解消のための予算がついていない。

本気で社会的入院の解消を目指しているとは到底思えない。

つけるべき予算は、精神障害者が安心して生活できる場の確保であろう。

ケアホーム、グループホーム、作業所、精神障害者が入所できる特養など、病院ではない地域に根差した生活の場の確保をどうするか。

地域住民の理解を得るためにはどうするか。そこからの発想がまるでない。

医療観察法にこれだけの予算をかけて、どう効果があるのか?

日本精神科病院協会滋賀県支部が「当該施設は患者の治療有効性が実証されていないこと」として一度、凍結声明文を出している。

医療観察法に反対している精神科医も大勢いる。なぜ、厚労省は検証をしないのだろうか。

平成25年度障害保健福祉部予算案の概要


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