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楢葉町 避難区域で初の津波がれき撤去7月7日 4時8分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難区域に指定された自治体では初めて、福島県楢葉町で津波で出たがれきの撤去作業が終わり、住民の帰還の前提となる沿岸部の除染作業に取りかかることが出来る見通しとなりました。
楢葉町は原発事故で町の一部が避難区域に指定され、去年8月に区域の見直しが行われるまで自由に立ち入ることが出来ませんでした。
津波被害を受けた沿岸部ではがれきの撤去が進まず、住民帰還の障害の一つになっていましたが、ことし3月から国による撤去作業が行われ、先月末、避難区域の自治体では初めて楢葉町で撤去が終わりました。
沿岸部の2か所の仮置き場には住宅の基礎や木くずなどのがれきが山積みにされていて、環境省によりますと、がれきの撤去が終わったことで今後、沿岸部の除染作業に取りかかることが出来るということです。
仮置き場に運び込む段階で測定した放射性物質の濃度は、中間貯蔵施設への搬入が必要な1キログラム当たり10万ベクレルを超えるものはなく、環境省は今後、分別したうえで焼却などの処分をする方針です。
福島県内の避難区域にある津波被災地のがれき撤去は南相馬市の小高区で始まっているほか、ほかの自治体でも仮置き場が確保できしだい始めるとしています。
環境省の放射能汚染廃棄物対策課の菅原浩課長補佐は「除染をスピード感を持って進めるとともに、地震で壊れた住宅のがれき撤去なども進めたい」と話しています。
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