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震災後初めてアワビ稚貝放流7月1日 11時50分
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原発事故の影響でできなくなっているアワビ漁の再開に向け、1日、福島県いわき市で、3年ぶりに稚貝が放流されました。
福島県産のアワビは、地元の高級食材として親しまれてきましたが、原発事故の直後に放射性物質が検出されるなどして漁の自粛が続いています。
稚貝の放流は、資源を維持し今後の漁の再開につなげようと、漁業者で作る協議会が行うもので、1日は、まず、いわき市小名浜にある県水産試験場に漁業者が集まり、殻の大きさが3センチほどに成長した稚貝を受け取りました。
稚貝は、大熊町にあった県栽培漁業協会の施設が津波で全壊し、今も避難区域になっているため、静岡県の施設を間借りして育てられたもので、稚貝の放流は3年ぶりになります。
漁業者たちは、このあと放流場所の4つの浜まで移動し、このうち小名浜下神白では、小型の船で30メートルほど沖に出て、海に潜って、稚貝を付着させた筒を海底の岩場などに固定し放流しました。
稚貝の放流は、ことし10月まで、相馬市と合わせて5万匹を予定しているということで、協議会の鈴木一好会長は「今回の放流は大きな一歩でうれしい。風評被害なども予想されるが、消費者の安心安全が確保できる形で進めたい」と話しています。
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