復興感じる「期日前投票」 避難区域にも投票所
参院選で5日に始まった期日前投票。避難区域が昨年再編された南相馬市と飯舘村は初めて、区域内に投票所を設ける。再編後に事業所の再開が進んだり、一時帰宅する住民が増えたりしたためだ。開設は今月中旬以降だが、有権者からの問い合わせは多い。「震災前に当たり前にできたことが徐々にできるようになった」。有権者は、選挙を通してわずかながら復興への動きを感じ取る。
全域が旧警戒区域の南相馬市小高区。避難指示解除準備区域の小高区役所内のカフェは、市内の旧警戒区域で唯一の飲食店とあって一時帰宅の住民でにぎわう。同区役所の機能も全て回復。税務や賠償の相談などで、利用者は1日100人を超える。
「一時帰宅する住民の投票機会を確保し、利便性の向上につなげたい」。市選管は同区役所に13日、期日前投票所を設ける。
また小高区では再編後、操業を再開した事業者が増加。4月以降、6事業所が市に操業を申請、これまでの申請数は43件に増えた。これら再開事業所で働く人の利便性向上も踏まえた。
(2013年7月6日 福島民友ニュース)
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