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出生前検査 理解している妊婦は3割余
7月1日 7時21分

妊婦の血液を分析して胎児に染色体の病気があるかどうかを判定する新しい出生前検査について、岡山大学の研究グループが一般の妊婦を対象に意識調査を行ったところ、半数近い人が検査を希望する一方で、この検査だけでは確定診断ができないことを理解していた人は3割余りにとどまることが分かりました。

新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析して胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうか判定するもので、ことし4月から始まりました。
この新しい出生前検査について、岡山大学の研究グループは、兵庫県と広島県の4つの病院の協力を得て、妊娠中の女性の認識を調べ、ことし5月末までに18歳から44歳までの450人余りから回答を得ました。
その結果、半数近くの妊婦が「検査を希望する」と答えました。
その一方で、この検査で「陽性」となっても羊水検査などを行わなければ確定診断ができないことを正しく理解していた人は3割余りにとどまりました。
また、およそ20人に1人が、検査で陽性と判定された場合、羊水検査は受けずに出産を諦めると答えました。
研究グループの岡山大学大学院保健学研究科の中塚幹也教授は「この検査があることを知っていても詳しい中身は知らない妊婦が多い。高校生や大学生なども含め、妊娠前から正しい知識を持ってもらう仕組み作りが必要だ」と話しています。

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