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津波実験装置に地震の揺れを追加
7月1日 21時3分

津波実験装置に地震の揺れを追加
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東日本大震災を受けて、災害に強い防波堤や護岸の設計に役立てようと、世界最大規模の人工の津波を起こすことができる神奈川県横須賀市の実験施設に、新たに最大で震度7相当の揺れを同時に起こすことができる設備が加えられ、1日、関係者に公開されました。

新たな設備が加えられたのは、横須賀市にある独立行政法人「港湾空港技術研究所」にある実験施設です。
完成した実験施設は、長さ184メートルの水路に、高さ2.5メートルの津波を人工的に起こせる装置の底の部分に、新たに振動台を増設して、人工の津波と最大で震度7相当の揺れを同時に起こすことができます。
研究所によりますと、東日本大震災では、防波堤や護岸で、地震の揺れによって地盤沈下が起きたり、基礎の部分が弱くなったりしたために被害が拡大した事例が目立ったということで、この施設では、揺れと津波を同時に起こし、防波堤などの構造物にどのように作用するのか検証することができるということです。
人工の地震と津波を同時に起こすことができる実験施設としては、世界最大規模だということで、港湾空港技術研究所の有川太郎上席研究官は、「今後の災害に備えて、津波の被害を最小限にし、防波堤や防潮堤の機能がきちんと発揮されるよう施設を活用していきたい」と話していました。

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