両陛下 皇太子さまの演奏鑑賞

7月7日 16時16分

７日、東京都内で開かれた学習院ＯＢ管弦楽団の演奏会で、皇太子さまが東日本大震災の津波で流された住宅の柱などから作られたビオラを演奏し、天皇皇后両陛下と雅子さまが鑑賞されました。

演奏会は東京・豊島区の東京芸術劇場で開かれ、７日午後、天皇皇后両陛下が雅子さまとともに着席されると、会場から大きな拍手が起こりました。
演奏会では、東日本大震災の津波で流された住宅の柱などを再利用して作られたビオラやバイオリンが使われ、皇太子さまは、このうちビオラを用いシューベルトの交響曲「未完成」を演奏されました。
ビオラやバイオリンの部品には、岩手県陸前高田市の海岸で流されずに残った「奇跡の一本松」の一部も使われているということで、楽器の裏面には一本松の絵が描かれています。
５日、現地を訪れて一本松を見た両陛下は、楽器の音色に耳を澄まされていました。
演奏が終わると、皇太子さまはビオラの一本松の絵を客席に向けて掲げられ、両陛下と雅子さまは会場の人たちと共に盛んに拍手を送られていました。