行 事 | 平成23年 3月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 建設部会3月行事はありません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
行 事 | 平成23年 2月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成23年2月18日 (金) 18時00分〜19時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 地震被害の低減に向けた密集市街地整備の取り組み | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演者 | 羽入 久仁氏 国土交通省住宅局市街地建築課市街地住宅整備室 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 弘済会館 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | Pe-CPDにてWEB聴講できます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
行 事 | 平成23年 1月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成23年1月21日 (金) 18時00分〜19時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 地球深部探査船(ちきゅう)と新しい地球生命科学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演者 | 平 朝彦氏 海洋研究開発機構 理事 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 弘済会館 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 39名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.南海トラフへの挑戦 日本列島は4枚のプレートで構成されているが、プレートが沈み込む海溝で何が起こっているか長らく不明であったため、解明に向け南海トラフの研究に着手した。石油探査等で用いられている反射式人工地震波探査により、地震波と地形波を調査した結果、地層が斜めになり過去に活動していた分岐断層を熊野灘沖で発見した。さらに、活用法を公募していたアメリカの掘削船グローバルチャレンジ号に応募し、6〜7ヶ月間掘削した結果、南海トラフは堆積物が多いためマントルに引き込まれず平らになっていることが判明した。また、50万年前から積もりはじめた地層を海底4800m付近で発見し、この中に大量に含まれていた木片などにより、密度の高い濁流(海底の土石流)により富士山・富士川から海の中を約800km流れ堆積したことを証明した。 2.「ちきゅう」の建造 地震発生のメカニズムを調査するためには、海底を深く掘削する必要があり、地球深部探査船「ちきゅう」が建造された。「ちきゅう」は、全長210m、幅38mの大型船で、ライザーパイプを外側に配置することで、海底の地面を約7,000mまで深く掘削することが可能となった。 高さ(水面から) 112m 喫水 9.2m 3.地震発生帯の掘削 掘削計画は日米主導で行われ、中国等の参加もあり国際的な枠組みで活動しており、「ちきゅう」による掘削で、上部マントルの資料採取、地下生物圏の探査、巨大地震の震源域の直接観測、地球環境の変動、の4つの科学的成果を目標としている。地震発生域は基本的には固着した面であるが、なぜ固着面が生じるか、なぜ固着面が急に破壊(=地震発生)するかを解明するため、南海トラフの海底7kmまで掘削する計画とした。来年度から第2ステージとして2年間程度かけ掘削するが、時速5ノット(15km)の黒潮が流れる厳しい条件下での調査となり、黒潮の流れをマネジメントすることが課題となる。 4.地球生命科学と資源科学への貢献 今年5〜6月には、八戸沖で2,300mまで掘削し、深部石炭層を根源岩とする液体・ガス成分による肥沃な生命圏が存在することを解明した。さらに、レアメタル、メタンハイレード、石炭などの資源が東アジア全体に広がっている可能性も高いことを発見し、この研究にも着手した。また、沖縄トラフでは、世界最大級の海底下熱水湖を発見した。これらをはじめ、「ちきゅう」プロジェクトとしては、@地震発生のメカニズムの解明・防災対策(リアルタイム地震通報)の高度化、A地下生命圏の解明・新しい自然観・バイオテクノロジー、B大水深掘削技術・資源探査、C国際大型プロジェクトでのリーダーシップ、D未踏のフロンティア探査などに、地球深部探査船「ちきゅう」は大きな貢献をしている。 5.おわりに 今回の講演では、日頃ふれる機会が少ないジャンルのことをわかりやすく説明して頂き、日本固有の地形や地質の成り立ち、地震の発生するメカニズムについて理解を深めることができた。また、今回紹介頂いたような基礎研究が、科学技術の発展には不可欠であると痛感した。 (藤原 重雄 記) なお、本講演は、Pe-CPDにてWEB聴講できます |
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行 事 | 平成22年 12月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成22年12月14日 (火) 16時30分〜18時00分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 市民工学への減点復帰とこれからの社会資本整備 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演者 | 山本 卓朗氏 次期土木学会会長 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 弘済会館 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 53名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1 はじめに わが国の経済成長の核として活動した土木が精彩を欠いている。社会資本が充実すると、国民の意識が変化して、量的な要求から精神的な要求へと変化し、ものを作ることが自己目的化した土木とのかい離が生じている。このかい離を分析し、土木の原点に帰り、市民工学への回帰をどう果たすかが最大の課題であり、その解決のための土木改革をどう進めるかについてご講演をいただいた。概要は以下のとおりである。 2 土木の現状認識 3 土木改革を目指す 4 具体的な実践活動 5 おわりに ご講演を聴講し、大変革の時代を迎えて土木の原点に帰れとの熱いメッセージと、土木技術の見える化に向けて提示された土木の目指す方向をしっかりと受け止めていきたいと思いました。 【写真-1】 講演される山本氏 河北慶介 記) |
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行 事 | 平成22年 11月 現場研修会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日 時 | 平成22年 11月 9日(火) 13時30分〜16時00分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学会 | 首都高速道路(株)中央環状品川線工事見学会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学先 | 中央環状品川線大橋ジャンクション | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明者 | 首都高速道路(株)大橋建設事務所 佐伯 公所長 (財)首都高速道路技術センター 特別広報担当 川瀬 修氏 |
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参加者 | 40名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.事業概要説明 中央環状品川線は、中央環状線の南側部分を形成し、高速湾岸線から分岐したのち、目黒川および環状第6号線(山手通り)の地下空間をトンネルで北上し、中央環状新宿線および高速3号渋谷線に接続する路線である。本路線が完成することで、高速道路全体のネットワークが効率よく機能し、慢性的な渋滞が緩和されることが期待されている。また、品川線の整備により中央環状全線が完成する。このうち、大橋ジャンクションは、中央環状新宿線・品川線と首都高速3号渋谷線を接続するジャンクションである。最大約70mの高低差がある中央環状線と3号渋谷線を2回転のループで結ぶ構造となっている。大気や騒音等、周辺環境への影響を低減するため、地上のループを覆うなどの対策を講じている。 大橋ジャンクションおよび連結路工事について、工事全体の整備状況および技術的課題等について説明を受けたのち、ループ屋上および連結路トンネル工事を主体に見学し、質疑応答の機会も与えてもらい、有意義な研修となった。 2.見学会状況 見学会参加者は、13:30に大橋ジャンクション内の事務所に集合し、佐伯所長、川瀬氏より首都高速中央環状線、大橋ジャンクションの工事状況および技術的課題等など工事全体の説明を受け、その後2班に分かれて大橋ジャンクション屋上および連結路トンネル工事をそれぞれ見学した。 【大橋ジャンクション】 大橋ジャンクションでは、地球温暖化やヒートアイランド対策等の観点から3つの緑「街並みの緑」、「公園の緑」、「自然再生の緑」の形成に取り組んでおり、これにより都市部における緑化の創出に貢献するとのことである。主な取り組みは次の通りである。
【写真−1】 佐伯所長による概要説明 【写真−2】講演会場 【大橋連結路工事】 連結路工事は、山手通りの支線に開削部を設けて、その先端からシールド工法により連結路を構築し、その後に大井方向からの本線シールドトンネル間を地中で切り開いて分合流部を構築する計画との説明であった。シールドは、上層と下層の2本のトンネルを1台で掘進する工法を採用しているとのことである。 【写真−3】大橋ジャンクション屋上 【写真−4】大橋連結路に使用されるシールドマシン 3.おわりに 今回の見学会は、首都圏における大規模な都市土木の現場ということで、周辺環境の保全を図りながら工事を遂行するということで貴重な見学会でした。 工事説明ならびに現場立会い等に携わっていただいた首都高速道路(株)ならびに工事関係者の方々に感謝いたします。 【写真−5】見学会参加者 (鈴木 久尚 記) |
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行 事 | 平成22年 10月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成22年10月21日 (火) 18時00分〜19時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 産業界におけるヘリコプターの使命 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演者 | 荒井 謙司氏 新日本ヘリコプター株式会社 営業部 物輸業務グループ 主任 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 日本工営株式会社会議室 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 23名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.ヘリコプターの歴史 ヘリコプター(Helicopter)の語源は、ギリシャ語でらせんを意味する「ヘリックス」(helix)と、翼を意味する「プテロン」(pteron)を組み合わせてできており、「らせん状の翼」はヘリコプターの特徴をずばり表現している。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア)は数々の発明や絵画を作成しているが、15世紀後半(1483年)の設計スケッチ「エアスクリュー」はヘリコプターの原図とされている。全日空の前身の会社はヘリコプター会社であり、このスケッチを基にした社章を用いていて、以前は旅客機の垂直尾翼にペイントされていた。 実際にヘリコプターが誕生したのは、このスケッチから400年以上経った19世紀初頭、1907年にブレゲー兄弟(フランス)による有人浮上成功(1.5m浮上)の後、モーリス・レジェ、ポール・コルニュ(ともにフランス)が自力有人浮上に成功した。これは、ライト兄弟が飛行機による初飛行に成功した3年後になる。 さらにその16年後の1923年マルキス・べスカラ(スペイン)が史上初めて操縦可能なヘリコプターの作成に成功し、現在のヘリコプターの原型が完成した。 写真の機体はシコルスキーが1942年に開発した初の量産型ヘリコプターで、改良型も含めると各国の軍隊に400機以上納入している。ベルエアクラフト社のベル47型ヘリコプターは、1973年の生産終了までの30年間に約6000機が生産され、世界各国の空を飛んでいた。 純国産ヘリコプターが世に出るのは、それから50年以上経った平成に入ってからで、三菱重工業が1997年にMH2000型の型式証明を取得した。 【写真−1】シコルスキーVS-300 【写真−2】ベル47型ヘリコプター 2.ヘリコプターによる事業 初のヘリコプター運航会社が誕生したのは昭和27年、ヘリコプターによる森林や水田への薬剤散布、送電線の延線、取材や広告宣伝、漁業パトロール、映画撮影協力(嵐の中のシーンで風の発生装置としての参加)などの営業飛行を行ってきた。 昭和31年の関西電力黒部川第四発電所建設工事や昭和34年の伊勢湾台風災害復旧支援などで、物資を輸送する手段としてヘリコプターが着目されるようになった。ジェットエンジンを搭載するハイパワーなヘリコプターの出現もあり、昭和39年の富士山山頂へのレーダードーム輸送に象徴されるような大型物品の輸送も可能になった。 昭和30年代後半から昭和40年代は日本経済が高度成長期となり、電力需要が急増したことから山岳地での送電線建設や水力発電ダムの建設が急増し、ヘリコプターでの資材輸送が本格化。これ以降、電力設備の大型化やスキー場のリフト建設、伐採樹木の搬出や山小屋への荷揚げなどの新規分野の需要もあり平成10年頃までは平均して高稼働率の時代が続いた。 資材輸送以外では、報道空撮・治山緑化・送電線巡視・調査測量・旅客輸送・ドクターヘリなど時代の要求に合わせた飛行形態や使用機種が求められている。 3.ヘリコプターによる鉄塔一括撤去 新日本ヘリコプター梶A中部電力梶A潟Vーテックの3社は、ヘリコプターによる鉄塔撤去用搬送補助装置を開発し、鉄塔を現地で解体することなく一括して吊り下げ、ヘリポートまで搬送して横に倒した状態で解体する方式を確立した(特許出願中)。 この工法は、@鉄塔周辺の作業スペースの縮小(作業のための樹木伐採の削減)、A鉄塔上部での高所作業の削減(安全性の向上)、B地上での機械工具を活用した解体作業の効率化による工事費の削減などの効果がある。 【写真−3】スーパーピューマ(AS332L−1)による鉄塔の吊り上げ 4.感想 鉄塔一括撤去の新工法についてはビデオによる紹介もあり、ヘリコプターの活用例として分かりやすい説明であった。また、費用についての質問に対してもていねいに答えていただき参考となった。 (西村 正直 記) |
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行 事 | 平成22年 9月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成22年10月12日 (火) 18時00分〜19時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 韓国における建設コンサルタントの実情と公共工事発注方式 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演者 | 鄭 東錫氏 曉正建設株式会社 部長 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 日本技術士会葺手第二ビル A・B会議室 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 28名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.はじめに 我が国の公共工事の発注量は年々減少傾向にあり、建設コンサルタント業界も受注の確保、拡大に苦慮しているのが現状であります。このような背景もあり、更に海外へ積極的に進出し受注拡大に向けた取り組みが重要になってきています。 そこで、様々な分野において関係の深い隣国、韓国の建設コンサルタントの現状について、名古屋大学大学院(土木工学専攻)修了後、大林組(名古屋支店)でシールド工事現場等に勤務し、現在、母国韓国の曉正建設株式会社で活躍中の鄭 東錫氏に講演をして頂きました。 2.韓国建設業界の現況と課題 建設業者数は産業設備、造景業者は若干ではあるが増加してきていますが、全体では年々減少しています。一方、建設コンサルタントは近年増加傾向にあり、業者間の競争は激しく、上位20社が受注量の大部分を占めているのが実状であります。 また、韓国建設業は、海外での競争力が弱いことや建設技術の質的な発展を遂げ海外市場の開拓を如何に行っていくのかが、これからの課題となっています。 表−1 建設業者数(2010年度)
表−2 受注高の推移
3.公共工事の発注方式と課題 韓国の公共工事の発注は、国(政府)が工事の提案を行い、それを受けて民間業者(建設会社とコンサルタントのJV)が逆提案を行っていく流れで発注が行われ、その方法として以下の3つがあり、工事の難易度によってその方法が選択されています。
4.最近の工事例の紹介 今年発注された代表的な工事として、以下の3例の事例紹介が行われました。 @BUJUN-MASAN複線電鉄民間投資施設 ・発注方式:BTL方式 ・施設概要:本線L=32.5km(シールドトンネル) 駅5箇所 信号所2箇所 ・総事業費:13,397億WON ADEGOK-SOSA複線電鉄民間投資施設 ・発注方式:BTL方式 ・施設概要:本線L=3.7km 駅5箇所 ・総事業費:14,171億WON Bソウル地下鉄9号線3段階建設工事 ・発注方式:TUN-KEY方式 ・施設概要:シールドトンネルL=2.16km 駅2箇所 ・総事業費:1,160億WON 5.おわりに 今回の講演では、我々の知り得ない韓国の建設業界の実状などのお話もあり、貴重な機会を提供して頂きました。講演の後は、韓国のJV参加による発注方式や技術士の現況についての質問など、活発な質疑が行われ、盛会のうちに講演を終了することができました。 【写真−1】 講師 鄭 東錫 氏 【写真−2】質問する参加者 (宮下 紀代則 記) |
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行 事 | 平成22年 8月 現場研修会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日 時 | 平成22年 8月 5日(木) 14時30分〜16時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学会 | 我が国屈指の研究施設「鉄道技術総合研究所」の現地施設 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学先 | (財)鉄道技術総合研究所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明者 | 情報管理部技術情報 新井課長 総務部広報担当 丸山様 |
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参加者 | 22名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.はじめに 鉄道技術総合研究所は、国鉄の分割・民営化に先立ち、1986年(昭和61年)12月に設立され、JR各社の発足と同時に、国鉄が行っていた研究開発を承継する法人として活動を開始しました。 車両、土木、電気、情報、材料、環境、人間科学など、鉄道技術に関するあらゆる分野を対象としているそうです。 今回の見学は、当研究所の研究施設を見学し、現代において最も普及した輸送設備である鉄道関連の技術的な課題、未来への取組みについて最先端の技術的研究開発の一端を見ることで、鉄道技術への造詣を深め、その研究開発の重要性を少しでも感じ取れれば、有意義な時間となるであろうことを期待し、計画したものです。 2.説明概要 見学に先立ち、プレゼンルームにおいて概要説明を受けました。 事業費については、JR各社の負担金と民間などからの受託、補助金で構成されているとのことでした。ここは、土地197,000u(東京ドームの約4倍)、建物66,600uの広大な敷地で、以前は、研究所内まで線路が引かれ、車両の行き来があったそうです。活動方針として、
研究所に従事する522名のうち70%が研究職という技術者集団であり、世界でも最先端を行く鉄道技術を支えていると感じました。 【写真−1】 国立研究所の全景 【写真−2】 会場での説明 ※財団法人鉄道総合技術研究所パンフより 3.研究施設見学 施設見学は、広大な敷地内をめぐることから中型のバスによるツアー形式で案内をしていただきました。その主なものは、 (1)トンネル覆工模型実験装置 老朽、変状トンネルの経済的な対策工法や新設トンネルの合理的設計法を検討開発するための模型実験装置である。実験装置は、地盤とトンネル覆工の相互作用が再現でき、また、3次元的な実験も可能なものとなっている。 (2)総合路盤試験装置 実物大規模の路盤や軌道に列車荷重を模擬した繰り返し荷重を連続的に載荷する試験装置で、新しい路盤構造の開発、噴泥現象の解明などに使用されている。 (3)車両試験装置 実際の車両の走行状態を再現し、営業線では実施不可能な車両や軌道の条件などについても試験を行い、その影響や問題点を調べる試験装置である。 (4)大型振動試験装置 構造物模型や実軌道、実台車などを載せて、震度7クラスの地振動の模擬が可能な大型2次元振動試験装置で、加振ストロークは±100cmで、最大積載重量は50トンである。 (5)駅シミュレータ 実際の駅で実施することが難しい駅の中の旅客流動や快適性に関わる温熱環境、音環境などについて実験を行う施設である。 各々の研究施設において、担当されている研究者の方々から丁寧な説明があり、見学者も熱心に聞き入り、各施設において質問が絶えませんでした 【写真−3・4】 施設見学状況 4.おわりに 施設見学の後、再びプレゼンルームにて質疑応答が行われ、 ・研究者の構成 ・鉄道事故の原因の究明、検証 ・海外への鉄道技術の指導、支援、普及の現況 ・技術資料、情報などの入手方法 ・新設構造物の建設に関わる研究開発と既設構造物の維持に関わるものの割合について 等、専門的な質問に対し、的確・適切な応答をしていただきました。 最後に、8月初旬の猛暑のこの時期に、見学会を受け入れていただき、丁重かつ丁寧な対応をいただいた鉄道技術総合研究所様、ならびに貴重な時間を割いていただき、説明、案内、質疑に対応していただいた新井様、丸山様、施設のご説明をいただいた研究者の皆様、誠に有難うございました。鉄道技術に関する一部の知識と貴研究所の存在意義を習得できたことで、この見学会が成果あるものとなったことをここに報告します (千々岩 三夫 記) |
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行 事 | 平成22年 7月 見学会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日 時 | 平成22年 7月 2日(金) 13時00分〜16時00分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学会 | 羽田D滑走路建設工事見学会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学先 | 羽田空港D滑走路工事現場及び国土交通省東京空港整備事務所見学展望台ほか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明者 | 今野 頼夫 国土交通省東京空港整備事務所第三建設管理室 室長 磯部 征史 同 建設管理官 |
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参加者 | 33名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.はじめに 羽田国際空港は、年間6,700万人が乗降する世界的規模の空港であるが、日本のハブ空港として更に発展させるため現在3本ある滑走路を更に1本増設することになり、現在の空港の南側約600Mの海上に幅425〜522M、延長3,120Mの人工島を建設、滑走路専用とすることになった。人工島は、多摩川の河口部に位置するため河川の通水性等に悪影響を及ぼさないことを考慮し河口に近い部分1,100Mを鋼管杭による桟橋タイプ、他の部分2,020Mは、地盤改良併用に依る盛土方式といった規模的には世界的に類のない特殊構造のものである。この上に4本目となるD滑走路(2,500M×60M)を設けるものである。これ等の建設について、桟橋と橋梁による連絡誘導路・連絡道路(4橋・各延長620M)を含め、3企業体とのPFI方式に依る工事が進行している。建設部会として、この拡張工事全体について、平成20年10月22日(水)に国交省東京空港整備事務所松永康男企画官に講演をお願いして勉強し、平成21年8月7日(金)には船舶により桟橋部の施工状況を海上及び桟橋上から、説明を受けつつ見学した。今回は、連絡誘導路も通行可能となり、バスを利用し最終段階になっている工事について、舗装工事・桟橋と盛土接合部工事等を主体に見学、工事全体についての技術的問題点等についても詳細に説明を受け、質疑応答の機会を与えてもらい、懇切丁寧に応えて頂き、有意義な研修となった。 2.見学状況 見学会参加者は、13:00に空港の西側に隣接した天空橋駅に集合、全員チャーターバスに乗車し、完成間近い国際ターミナルビル、新ビルに切り替えられたモノレール・旧レールの撤去状況等を車窓より確認しつつ展望台に到着、展望台2階にて拡張工事プロジェクトの説明ビデオを見、今野室長より新滑走路建設についての技術的問題点・解決策をはじめ拡張工事全体の説明を受け、質疑応答をまず行った。深い軟弱沖積層、河口地域等の多くの難問題に対応して、100年以上問題なく大丈夫な滑走路として供する、桟橋・盛土複合型(ハイブリッド方式)人工島、桟橋・橋梁方式の連絡誘導路等をいかに計画、設計、施工をしたかについて説明を受けた。特に、平成20年10月の講演会で主要な技術的問題点として話された、鋼管杭の腐食、盛土の沈下・法面の耐震性、桟橋と盛土接合部の地震時の問題 の3つの事項について、今回その後の施工フォローを含めた詳細な説明を受けた。
【写真−2】 工事現場状況 【写真−3】 現場見学状況 3.あとがき 今回の見学会により、建設部会の一連の羽田拡張工事についての研修は、終了となるが、今回は、今野室長よりプロジエクト全体の事も含め懇切丁寧に説明・案内を受け、完成間近かの状況をじかに見学することのより、計画・設計・施工等についても十分理解することが出来たと考える。今野室長はじめ関係者の皆様に深く感謝したい。今秋、開港とのことであるが、9月11、12日の空の日には、応募によりほぼ完成した状態を見学できるとのことである。完成後の維持管理もPFI方式で行うとのことであるが、日本が世界に誇る建設技術等が適切に駆使され、この世界に類のない滑走路が建設され、末永く有効利用され、益々世の中に貢献して行く世界に誇る日本の宝としての社会資本が出来たと確信した次第である。 【写真−4】 見学会参加者 (吉田 圭佑 記) |
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行 事 | 平成22年 6月 見学会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日 時 | 平成22年 6月 22日(火) 14時30分〜16時00分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学会 | 東京スカイツリー建設工事 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学先 | 東京スカイツリーインフォプラザ(東武タワースカイツリー株式会社) 東京スカイツリー建設現場 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明者 | 東武トラベル・スカイツリー営業推進部 谷口担当 |
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参加者 | 40名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.趣旨 ライジングイーストと名付けられた“新しい下町”を創造するプロジェクトの一環として建設が進む東京スカイツリーの建設工事現場の状況を直接見て知識を得、全体像を把握するために見学会を計画した。 去る平成22年2月16日(火)には、東武タワースカイツリー株式会社 営業計画部の望月課長を招き講演会を開催しており、70名に及ぶ盛況振りで関心の深さが窺われた。今回の見学会において建設中の現場を見学し、さらに知識を深めることで東京スカイツリーの存在感を実感できると期待された。 2.説明概要 インフォプラザのプレゼンテーションルームにて、谷口担当の説明を受けた。 【建設地の選定とその条件】
【計画のコンセプト】 ビジョンは、都市文化創造発信拠点、都市型生活コミュニティー拠点、都市型観光の広域交流拠点として、タワーのある街作りを目指している。 【期待される効果】
業平橋駅(東武伊勢崎線)、押上駅(東武伊勢崎線、都営浅草線、東京メトロ半蔵門線、京成押上線) 最寄り駅に4路線が集中している。 【デザイン】 タワーは、下から上に向かっていくに従い、三角形→おにぎり形→丸と形状が変化していき、見る角度から様々なシルエット(そり、はらみ)を見せ、圧迫感が少ないデザインになっている。 スカイツリーの底面は一辺70mの正三角形、東京タワーは一辺80mの正方形で、634mと333mの高さの差から考えるとそのスリムさが窺われる。
左手前方の円は、最大鉄骨φ2300mm暑さ100mmの実大模型である 3.インフォプラザ屋上からの施工状況視察 インフォプラザ屋上からの見学では、商業施設の工事から塔体の工事まで全容が眺望でき、工事の複雑さと規模の大きさを感じとることができた。 工事が進む大型商業施設にはショッピング施設のほか、ドーム型シアターや水族館なども建設される予定である。 限られた敷地内で、さまざまな工夫と綿密な計画により円滑に施工されており、現在、塔体上部にタワークレーン4基を据え施工は着々と進められている。 情報発信の拠点、観光拠点、新名所のシンボルとしての完成後の姿を想像し、低迷気味の日本のひとつの明るい兆しをこのタワーに期待し、見学会を終了した。 【写真−2】 建設が進むタワー 【写真−3】 見学参加者 (建設部会 千々岩三夫 記) |
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行 事 | 平成22年 5月 見学会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日 時 | 平成22年 5月 19日(水) 14時00分〜16時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学会 | 京王電鉄調布駅付近地下化工事 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
見学先 | 京王電鉄京王線および同相模原線調布駅現場構内入坑 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
説明者 | 京王電鉄株式会社 鉄道事業本部調布工事事務所 岩村所長 |
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参加者 | 29名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 | 1.事業概要説明 調布工事事務所にて岩村所長から事業概要の説明を受けました。 2.工事現場見学 説明をひととおり伺った後、2班に分かれて第4工区のシールド現場および調布駅の開削トンネル現場見学しました。シールドは現在相模原線下り(3本目)を施工しており、掘進中のシールド機および後方設備を見学しました。その後、調布駅の開削工事現場に移動し、営業線を仮受けしながらの大規模掘削および躯体工事を見学しました。 現場見学を終えて、工事事務所会議室にて質疑応答を行いました。質問は事業内容から施工方法、跡地の利用方法など活発な討議が行われました。 3.おわりに 今回の見学会は、首都圏における大規模な都市土木の現場ということで、周辺環境の保全を図り、営業線の安全を確保しながらプロジェクトを遂行するということで貴重な見学会でした。 工事説明ならびに現場立会い等に携わっていただいた京王電鉄鰍ネらびに工事関係者の方々に感謝いたします。 (建設部会 鈴木 久尚 記) |
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行 事 | 平成22年 4月 講演会報告 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催日時 | 平成22年4月16日 (木) 18時00分〜19時30分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講演名 | 世田谷区のユニバーサルデザインについて (バリアフリーからユニバーサルデザインへ) |
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講演者 | 亥ノ瀬 久美氏 世田谷区役所都市整備部地域整備課 都市デザイン担当係長 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開催場所 | 日本工営株式会社 本社ビル3F大会議室 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者 | 30名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報 告 |
1.福祉のまちづくり 2.福祉のまちづくりのための施設整備要綱 3.やさしいまちづくりのための施設整備 4.バリアフリーからユニバーサルデザイン 5.ユニバーサルデザイン推進に向けた世田谷区の取組み 6.ユニバーサルデザインとは 世田谷区の取組み事例としては、道路幅員が約6m、延長約450mの松陰神社通り商店街での整備がある。この整備は平成16年〜平成19年に実施した。主な整備は、道路の排水を中央排水とし道から店の入口の段差をなくしたことである。 7.最後に 【写真−1】 講師 亥ノ瀬 久美氏 【写真−2】 講演会場 (建設部会 鈴木 久尚 記) |