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127mm Rocket (127mm Rocket:127mmロケット)
全長220.6cm、直径12.9cm、総重量48Kgの対地攻撃用ロケット。
RL-4ランチャーにセットして使用する。
91式携帯地対空誘導弾 (91しきけいたいちたいくうゆうどうだん :91SAM)
航空自衛隊が配備している携帯式の対空誘導弾
91年から調達が開始された肩撃ち式の携帯型対空誘導弾である。
アメリカ製のFIM-92Aスティンガーの後継として開発され、航空自衛隊だけでなく陸海の自衛隊でも近接防空の為に配備されている。
固体燃料推進で、誘導方式は赤外線に加えて可視光画像の誘導方式とスティンガーよりも進化し、正面からの攻撃や突発的な交戦に対して即応力が大幅に強化されている。
全長(m) 150cm
直径(m) 8cm
全備重量(Kg) 重量11kg 肩上重量17kg
203mm自走榴弾砲 M110A2 (203mmじそうりゅうだんほうM110A2)
アメリカ陸軍が203mm自走榴弾砲M55の後継として1962年から量産が開始された自衛隊最大口径を誇る自走砲である。
自衛隊が配備しているタイプは初期生産型の砲身を延長したA1タイプをさらに改良したM110A2型と呼ばれ、マズルブレーキが装備されている。"
搭載している砲と比較して、異常に小柄な車体はアメリカ軍が空輸にて部隊を急展開させるために、輸送機に搭載できるサイズに設計した為で、車体自体が砲撃時の反動に耐えられない。 よって車体後部の大型のスペードは砲撃の衝撃に耐えるために装備されている。
陸上自衛隊はM2-203mm牽引榴弾砲の後継として1983年から配備が始められ各方面隊直轄特化群隷下の独立特化大隊に配備されている。
部隊配備数は約91両で最初の数両は輸入されたが、有償援助(FMS)の砲身を除き車体や砲塔はライセンス生産で調達されている。
元々空輸出来るように設計されている為に、装甲が施されておらず乗員や操作員は敵の砲下の元で戦闘を強いられる。 又、車体に砲弾を積み込むスペースが無い(たった2発だけ搭載できる)為に作戦中は絶えず、補給の為に87式砲側弾薬車が随伴している。
戦闘員はM2と比較して給弾、装填等が自動化された為に省力化され、20名から13名に減じている。
移動に際して5名が自走砲に乗車して、残りは随伴する87式砲側弾薬車又は73式大型トラックに分する事になっている。
しかし、車体本体に弾薬が搭載できない以上は、戦闘中は絶えず随伴してもらわないといけない訳で、実際の運用では安全地帯からの超長距離の砲撃を実施しないと多くの隊員を危険にさらす事になってしまう。"
戦闘力は、通常使用されるHE弾(榴弾)は最大射程約24000m、命中精度を犠牲にして飛距離を伸ばしたロケット補助推進弾(噴進弾)の場合は約30000mである。 発射速度は毎分約1.5発を誇る。
重量 28.5t
全長 10.7m
全幅 3.2m
全高 3.14m
最高速度 約54km/h
戦闘装備 203mm榴弾砲×1門
乗員 5名
パワープラント ゼネラルモーターズ社製 水冷2サイクル8気筒ディーゼル
出力 425馬力/2,300rpm
→FMS
[←先頭へ]54口径127mm速射砲 (54こうけい127mmそくしゃほう)
イタリア製の全自動化砲で、対水上、対空の両方を攻撃する事が可能な万能砲である。
砲塔内部を完全に無人化し遠隔操作で運用を行なう。
初速 約800m/s
最大射程 約24,000m
弾丸重量 約32kg
発射速度 約10~40発/秒
全重量 約40トン
54口径単装速射砲 (54こうけいたんそうそくしゃほう)
「たかつき」型に装備されているアメリカ海軍の制式砲
初速 毎秒約2,500フィート
最大射程 約25,000ヤード
弾丸重量 約32kg
発射速度 毎分約30発
全重量 約70t
62口径76ミリ速射砲 (62こうけい76みりそくしゃほう)
砲塔内を無人化したイタリア製の完全自動砲である。
対空、対艦と両方に使用できるマルチ砲で、設計上、至近距離での核爆発にも耐える構造になっている。
高性能な割りに軽量で発射速度が高速で、自衛隊の護衛艦に広く配備されている。
最大射程 約16,300m
発射速度 毎分10~80発(可変)
全重量 約7.5t
73式装甲車 (73しきそうこうしゃ)
73式装甲車は60式装甲車の後継車として開発が行われた。
この車両は当時開発中であった74式戦車に随伴が可能な車両として開発が行われた為、74式戦車と共に北海道に集中して配備された。
乗員2名と兵員10名が搭乗出来るが、先代の60式と比較して居住性が大幅に向上したので左右の4個所と後部の扉に2個所の銃眼が設けられており兵員が車内から射撃が行えるようになった。
又、60式よりも車体が大型化したものの装甲を防弾鋼板から軽合金にした事により重量アップを押さえる事に成功している。
武装は基本的には60式と変更はなく、M2機銃と7.62mmの機銃を装備しているが、車内からリモコンで操作出来るように改良が加えられている。
さらに、気密性を高めておりNBC防護機能と河川での浮航能力も備わっている。
パワープラントは整備性重視の為、機関部と駆動部とがユニット化されている。
ちなみに機関部は74式戦車と同タイプのものを採用しコストの低減と整備の共通化が図られた。"
映画、ゴジラ、ガメラ等出演映画多数。
重量 13.3t
全長 5.8m
全幅 2.9m
全高 2.21m
最高速度 約60km/h(浮航速度 約6km/h)
行動距離 約300km
戦闘装備 M2機関銃×1門、7.62mm機銃×1門
乗員 2名+10名
パワープラント 空冷2サイクル4気筒ディーゼル
出力 300馬力
生産メーカー
74式戦車 (74しきせんしゃ)
現在でも日本を代表する主力戦車である。
世界中でも例を見ない程の低いフォルムは機甲戦においては相互砲撃戦に有利な形状で亀の甲羅の様な砲塔は被弾経始にすぐれ、生存性が高められている。 またその美しいフォルムで74式をこよなく愛するファンも多い。
全高はたったの2.25mと戦車にしてはひじょうに低く、油気圧サスペンションによる姿勢制御でさらに20cmも車高を低める事が可能である。
この姿勢制御システムは乗用車の車高調と同じ機能を有しているが、前後±6°、左右±9°の傾斜が実現可能で不整地における待ち伏せには大変有利な機構である。 この油圧装置は被弾時の火災の危険性が指摘されたものの、そのデメリットよりも日本の地形を有利に活用できるメリットの方が評価され後継の90式戦車にも採用されている。
装備している主砲はイギリス・ビッカース社製のL7A1戦車ライフル砲で初速1478m/secを誇る(APDS:装弾筒付徹甲弾を使用時)が、配備時は既に105mm砲は時代遅れであった。
ただ、日本の複雑な地形に対応する車高可変機構をフルに活用すれば現在でも十分活躍が期待出来る。
新世代の90式戦車はあまりの高額さゆえに配備が縮小され、当面は74式も活躍し続ける事となる。
映画、ゴジラ等出演映画多数。
重量 約38t
全長 6.7m
全幅 3.18m
全高 2.25m
最高速度 53km/h
行動距離 約300km
戦闘装備 105mm砲×1門 12.7mm機銃×1門 7.62m機銃×1門
乗員 4名
パワープラント 三菱製10ZF22WT、90°V10空冷2サイクルディーゼル
出力 720馬力
→ライフル砲、 90式戦車 、 73式装甲車、 89式装甲戦闘車、 87式自走高射機関砲
[←先頭へ]75式自走155mm榴弾砲 (75式自走155mmりゅうだんほう)
1969年から1974年に掛けて開発され翌75年に実戦配備されたこの自走式の榴弾砲は日本製鋼が開発した30口径の砲身と砲塔に三菱重工が開発したアルミ合金製の車体と組み合わされ9号装薬で最大射程19000mを誇る。
この自走榴弾砲の最大の特徴はリヴォルバー拳銃のシリンダーのような9連装ドラム弾倉を左右に2基装備されており、ここから油圧式で自動装填され、最大毎分6発という高速連射が可能となっている。
ドラム内の砲弾を使いきると毎分1発の速度で継続して射撃を行える。
重量 25.3t(戦闘時)
全長 5.68m
全幅 2.98m
全高 2.55m
最高速度 47km/h
行動距離
戦闘装備 155mm榴弾砲×1門 M2-12.7mm重機関銃×1門
乗員 6名
パワープラント 三菱6ZF空冷ディーゼル6気筒
出力 400馬力
81式短距離地対空誘導弾 (81しきたんきょりちたいくうゆうどうだん)
通称短SAMと呼ばれるこのミサイルは野戦防空、及び基地防空を目的に開発された国産の短距離ミサイルである。
ユニットはフェーズド・アレイ・レーダー1台と発射機2台の編成であるがトラックのフレームを使用しているので機動性に制限がある。
しかし、撃ちっぱなしが可能でミサイルを誘導する手間がかからずミサイルの発射後、FCSは次の目標を追尾する事が可能である。
索敵に関しては電子戦下におけるFCS使用不能の場合を想定して目視照準で発射できるシステムを有している。
ちなみにこの照準機を実際に動かした事があるが、操作はいたって簡単な上にランチャーが気持ちよく自分の意志通りの方向を向いてくれる。
操作のイメージとしては3脚にオートフォーカス双眼鏡を装備してバードウォッチングしているような感じだ。
誘導方式は熱線追尾で太陽光やチャフディスペンサーによる欺瞞対抗策に対する抵抗力がたびたび問題にされるが、現在、改良型としてアクティブ・レーダー・ホーミング方式を採用したのが配備され全天候能力と欺瞞対抗策に対する抵抗力が強化されている。
又、従来、発射時の白煙が目立ち発射機の秘匿性に問題があったが新しい推進剤の採用により問題は解決されている。
将来的にはミサイルそのものにフェーズド・アレイ・レーダーを装備しより強力な欺瞞対抗策にも耐えうる能力を付加する研究がされている。
現在、これらのミサイルは師団防空用として陸自戦車部隊の防空任務を担当する他、スティンガーと同様に基地防空最後の切り札として空自の航空基地にも配備されている。
映画ガメラでは、ギャオス迎撃に活躍し、東京タワーを吹き飛ばしている。
直径 16cm
全長 2.7m
重量 約100kg
最高速度 マッハ2.4
射高 約3000m
射程 約7000m
その他 レーダーシステムの有効索敵距離 推定 40km
発射機の母体 3t半トラック
82式指揮通信車 (82しきしきつうしんしゃ)
時速115km/h以上の高速走行が売りの6輪駆動車は陸上自衛隊で初めて配備された装輪装甲車である。
主な任務はその機動性を活かした各部隊の指揮を担い、師団司令部、特科部隊等に配備されている。
特徴的なアンテナ群は干渉を避けてフィルターを装備されており、車体左側にAM系(N1送受信機、N4受信機)、右側にFM系(F6、F7(メーカーオプション)送受信機)の通信アンテナが設置されている。
指揮機能として重要な役割を持つ通信機、F6は69式車両無線機(JVRC-F6)と呼ばれ20~60MHzの周波数で約35kmの通信距離を有しており、有線回線にも接続できるようになっている。
又、AM系のN1は地上無線3号(JAN/GRC-N1)と呼ばれており、その性能は2~12MHzの周波数帯を使用し、10Wの出力で移動しながらでは約30Km、静止状態で約80Kmのの通信距離を有している。
動力はいすづ製水冷4サイクルV10ディーゼル10PBIを搭載しており、出力は約305馬力で、これと同じ動力は87式偵察警戒車にも搭載されている。"
水上浮航能力は備わっていないものの3軸6輪駆動のタイヤはサイドオール機能が備わっており、被弾しても長距離の全力走行に耐えうる様に設計されている。 又、装甲は軽合金ではなく鋼板を使用しているものの被弾経始設計が施されている。 そして運転席のガラスは防弾構造となっており、さらに防弾板を下げる事で激しい弾幕下での行動が可能となっている。
全長 5.72m
全幅 2.48m
全高 2.38m
最高速度 115km/h
戦闘装備 M-2/12.7mm機銃×1門 62式7.62mm機銃
乗員 8名
パワープラント いすづ10PBI水冷4サイクルディーゼルV10気筒
出力 305馬力
87式自走高射機関砲 (87しきじそうこうしゃきかんほう )
陸上自衛隊の師団防空最後の切り札として配備されている自走式の高射砲である。 外見上の特徴はドイツ陸軍が配備しているゲパード対空機関砲に驚くほど酷似している。
シャーシやパワープラントは74式戦車を流用しているが機関砲塔を搭載するために手が加えられている。
砲塔にはスイスの銃器メーカー、エリコン社製のL90-KDA35mm機関砲を側面に1門ずつ計2門を装備している。
この砲は毎分550発の発射速度を誇る。
この砲と同タイプのものが89式装甲戦闘車にも装備されている。
射撃統制システムにはデジタルコンピュータを中心に敵味方識別装置付きの捜索レーダー、追跡照準レーダーが装備されている。
又、これらのレーダーシステムとは別にレーザーレーダーシステムが装備され、追跡レーダーとは別に目標の追跡、照準が可能となっており、この事により電子戦戦闘にも耐えるものと思われる。
この大掛かりな仕掛けを動作させるために専用の発電機が搭載されている。
重量 約38t
全長 7.99m
全幅 3.18m
全高 4.4m
最高速度 53km/h
戦闘装備 エリコンKDA35mm機関砲2門
対空HE弾 約300発
対地AP弾 約20発
乗員 3名
87式対戦車誘導弾 (87しきたいせんしゃゆうどうだん)
64式対戦車誘導弾(64MAT)の後継として開された中距離対戦車誘導弾で、通称「中MAT」と呼ばれる。
1976年に開発が開始され、79年には試作、そして87年に正式配備された。
第3世代のセミアクティブ・レーザー・ホーミング式の誘導方式で有線でジョイスティックを使用して誘導していた64MATと比較して人が誘導する必要が無くなった。
この事により、装備の軽量化、ミサイルの高速化が実現し敵戦車の回避率を低減し命中精度が飛躍的に向上した。
有効射程距離は2000mで、発射機とミサイルを誘導するレーザー照射機は200mまで離して運用でき要員の安全も確保されている。
発射架台の他、体力のあるものは肩打ちも可能になっている。
運搬は73式小型トラックによって行われ誘導弾6発を有する。
普通化中隊対戦車小隊に配備されている。 対戦車小隊には73式小型トラックに搭載した87式が2両配備されている。
性能諸元(誘導弾のみ)
全長 1000mm
直径 110mm
重量 12Kg
誘導方式 セミアクティブ・レーザー・ホーミング
有効射程 2000m
生産メーカー 三菱自動車工業/川崎重工
89式装甲戦闘車 (89しきそうこうせんとうしゃ)
スイス、エリコン社製のKDE35mm機関砲を装備するこの車両は配備開始当時、各国の同等戦闘車両中最強を誇る。
この砲と同じものが87式自走高射機関砲にも装備されているが、発射速度は多少低められている。 しかしながらAPDS-T弾で初速1385m/secを誇り、約1キロ程度の至近距離なら40mmの装甲なら簡単に破壊出来るだけの能力を有している。 機甲部隊と共に行動し、火力の大中小の隙間を埋める運用が行われる。主に、遠距離からの対戦車陣地への砲撃に利用出来るが、機甲戦になると砲塔両サイドに装備されているATM2発が敵戦車を迎え撃つ予定である。 次発の装填が人力によるのが大きな欠点だが、それでも制限付きながら対戦車戦闘も行えると言う隊員への心理的効果は大きい。
但し、17発分しか弾薬を搭載できないとか。
完全装備の隊員を乗車させて機動的に展開する事を最も得意とする車両だが、なにせ主力戦車より高価なのがネックで現時点でも少量配備に留まっている。
ちなみにこの車両は生産開始当時の参考価格は、1両約6億円で、74式戦車は約4億円である。
米国製M-1A2の戦車は2億円以下で購入出来ます。"
重量 26.5t
全長 6.8m
全幅 3.2m
全高 2.5m
最高速度 約70km/h
行動距離 約400km
戦闘装備 35mm機関砲×1門 7.62mm74式車載機関砲×1門
79式対舟艇対戦車誘導弾×2発
乗員 10名
パワープラント 三菱6SY31WA型、水冷4サイクル直列6気筒
デュアル・チャージャー(スーパーチャージャー&インタークーラー・ターボ)ディーゼル・エンジン 排気量16,000cc"
出力 600馬力
→74式戦車 、 87式自走高射機関砲 、 99式自走155mm榴弾砲
[←先頭へ]90式戦車 (90しきせんしゃ )
90年に正式化されたこの戦車は当時、世界中のあらゆる戦車を撃破可能な様に設計されており、主砲として世界の主力戦車が採用しているラインメタル社の120mm滑空砲が採用されている。
さらに自動装填装置を採用する事で装填手が不要となり3名で運用されている。車体と砲塔全面には複合装甲を採用しており、74式に比べ耐弾性はさらに向上した。
又、74式と同等の車高調整機構を有し、車高を約15cm上下させる事が可能である。 但しコスト軽減の為、前後の傾斜をつける事は可能だが、左右の傾斜をつける事は出来なくなった。 しかし待ち伏せ攻撃には十分通用する装置であり、同じく山間部での作戦を想定している韓国陸軍の88式戦車も同様の車高調整機能を有している。
パワープラントは非常に強力で例えば非常に近い性能を有するレオパルドⅡより約半分の排気量(21,500cc)で同じ出力(1500馬力)を発生している。
射撃装置は最新のデジタルコンピュータと、最新の熱線映像装置の組み合わせにより夜間戦闘に大きなアドバンテージを得ており配備開始時点では世界最強を誇っていた90式であった。 近年、戦車の防御力が格段に進歩した為、同じラインメタル社の120mm砲を採用した各国では改良が進められ、砲身を延長して射程距離の延長と命中精度の向上が図られているが、日本は取り残されてしまった。
しかもドイツやアメリカ製の同等以上の性能を有する戦車ならば、90式1両で約4~6両も購入出来てしまう高価格がネックで結局は配備数が縮小されてしまった。
又、現場での評価としては、人員が減った割りに図体が大きくなったので、洗車が大変だと言う話を聞く。(基本的に自分達で掃除するので人数がへると労力が増える)
映画、ゴジラ、ガメラ等出演多数。 ゴジラにはだいぶ手痛い目に遭っているが
ガメラに大しては一度撃墜するなど大活躍をしている。"
重量 約50t
全長 9.8m
全幅 3.4m
全高 2.3m
最高速度 約70km/h
行動距離 約300km
戦闘装備 120mm砲×1門 12.7mm機銃×1門 7.62mm機銃×1門
乗員 3名
パワープラント
出力 1500馬力
生産メーカー
92式地雷原処理車 (92しきじらいげんしょりしゃ)
この92式地雷原処理車は、埋設された地雷を一挙に処分する事を目的に開発された特殊な車両である。
従来は多大な人的損害を蒙る方法でしか処理できなかった地雷を、一挙に葬ることが出来る画期的な地雷処理システムである。
この車両の特徴は73式牽引車や87式砲側弾薬車と同じ車体を流用したものに大型の2連装のロケットコンテナが配置されている。
このコンテナには射程約800mの92式地雷原処理ロケットが格納されており、ロケットを発射する事で、ロケットに内蔵された26個の爆薬付きワイアーを展開する。
車体からロケットの着弾地点まではこの26個の爆薬が配置される訳で、爆薬の一斉点火により、距離約200m、幅約5mに渡って地雷を瞬時に処分する事が出来る。
この作業を繰り返す事で、地雷原に自部隊が通れるだけの通路を確保する事が可能になる。
1988年に開発が始められ92年に実戦配備に就いた。 主に施設大隊に配備されている。
敵が敷設した防衛ラインを突破する際に運用される。
毎年、東富士演習場で行われる総合火力演習では、本来は地味な役割の割りには派手なパフォーマンスを見せてくれ観衆を沸かせてくれている。
重量 約35.0t
全長 7.63m
全幅 3.00m
全高 2.77m
最高速度 約50km/h
戦闘装備 2連装92式地雷原処理ロケット
乗員 2名
パワープラント 水冷2ストローク8気筒ディーゼル
出力 約411馬力
生産メーカー 日産自動車
93式近距離地対空誘導弾 (93しききんきょりちたいくうゆうどうだん弾)
高機動車の車体を発射ベースの持つこのミサイルはL-90/35mm連装高射機関砲の後継機として開発された。
このミサイルは先代のL-90と同様に近距離の師団防空を任務として開発され、「近SAM」と呼ばれる。
発射方式は近未来的で、ヘルメット・マウント式の目標補足装置で照準を固定し、射撃コンソールのジョイ・スティックでランチャーを旋回させ、目標にレーザーを照射して、完全にロックしてミサイルを発射する。
ミサイルはTV誘導か赤外線により誘導される。
射程距離は約5000mで4連装コンテナを左右2基、合計8発のミサイルを装備する。
この発射機にはミサイルの他、91式携帯地対空誘導弾で使用されているのと同じIFF(敵味方識別装置)が取り付けられている。
又、DADS(師団対空情報処理システム)と呼ばれるデータリンク・システムを有しており、中央システムから攻撃目標の指示を受ける事で効率的な防空任務を遂行する事が可能になった。
高射大隊、師団高射特科大隊等に配備されている。
全長 1430mm
直径 80mm
発射重量 約11.5kg
最高速度 M?/h
行動距離 約5,000m
誘導方式 TV画像/赤外線誘導
生産メーカー 東芝
→高機動車、 91式携帯地対空誘導弾 、 SAM、 IFF
[←先頭へ]96式装輪装甲車 (96しきそうりんそうこうしゃ)
小松製作所が生産している珍しいタイプの車両である。
この車両は73式装甲車の後継車として開発されたものであるが、73式装甲車は最新鋭の外国製戦車が数台買えてしまうほど高価であった為に十分な台数を配備する事が出来なかった。
この点を反省して生産コストやランニングコストが安くつく車両の開発が望まれ96式装輪装甲車が誕生した。
このタイプの車両はなんと言っても低価格がウリで外国の軍隊では大量に配備されており、効率的な部隊運用に貢献しているが果たして日本では、この世界一高価なこの車両が大量配備に結びつくかどうかが大変興味がある。(実はこの車両も配備開始当初約2億円近くの価格で、73式装甲車の教訓が全然生かされなかった)
タイアは8輪で前4輪がステアリングとして機能している。
タイアはブリジストン製で、被弾しても走行が可能とも言われている。
又、空気圧は車内から自由に変更する事が可能で路面状況により最適な乗り心地が選択出来るようになっている。
パワープラントは水冷4サイクル6気筒ディーゼルを車体前部の左側にミッションと共にレイアウトされている。その横側が運転席。ミッションは4速ATで最高速度は100km/hとなっている。
装備品はM2、12.7mm重機関銃又は96式40mm自動擲弾銃が配備される。
しかし、戦闘装甲車のように兵員が車内から発砲出来るようにはなっていないみたいだ。
又、M2と96式の交換は交換出来ない仕組みになっているようで、これはメーカーオプションとして注文時に取りつけるようになっているらしい。
もっぱらM2は本部で使用される車両のみに装備されているらしく、お目に掛かる頻度は低いと言われている。
この車両の最大の欠点は多聞にもれず価格が異常に高いと言う点である。
又、現場では高い評価を得ている車両だが、配備当初は "タイヤ" ではない装甲車両を望む声も根強かったと聞いている。
一方で、より一層高い機動力と軽快性を求める声が出され、4輪の装甲車も開発された。
重量 14700kg
全長 684cm
全幅 248cm
全高 184cm
最高速度 100km/h
戦闘装備 M2 12.7mm重機関銃 或いは96式40mm自動擲弾銃
パワープラント 水冷4サイクル6気筒ディーゼル
出力 360馬力
生産メーカー 小松製作所
96式多目的誘導弾 (96しきたもくてきゆうどうだん)
文字通り多彩な目標に対して攻撃が可能な多目的誘導弾である。
ジャンルにとらわれず様々な目標を攻撃する事を可能にさせたのは光ファイバTVM赤外線画像誘導と呼ばれる誘導方式を採用した為で、誘導弾に赤外線カメラが取り付けられており、その画像は光ファイバーを通して射手に伝えられTVモニタを見ながら誘導弾を遠隔操作するものである。
よって射手が直接誘導弾を誘導する為に攻撃目標の種類とは関係なく攻撃が行えるのである。
旧来の有線型誘導弾は射手が攻撃目標に見える位置にて操作していたが、これは逆に相手からも見えると言う訳で反撃を受ける可能性が非常に高かった。
今回は誘導弾に備え付けられているカメラの映像が光ファイバケーブルを経由して転送されて来るので射手はTVモニタを見て操作するだけで良く、物陰から隠れて攻撃を行う事が可能になった。
誘導方式は確かに進化したが命中率は射手の腕に依存している。
発射システムは6発入りのコンテナを装備した高機動車から発射されている。
重量 約60kg
全長 2000mm
全幅 160mm
→高機動車
[←先頭へ]99式自走155mm榴弾砲 (99しきじそう155mmりゅうだんほう)
75式155mm自走榴弾砲の後継として開発された自走榴弾砲である。FH70をベースに89式戦闘装甲車の車体を延長したフレームと組み合わせた構成となっている。牽引式のFH70をベースに自走化する計画は世界中でも試みられ、自衛隊も安定した性能を誇るFH70の自走化の研究が進められていた。75式と比較して、射程距離が飛躍的に向上し、自動装填システム等の自動化、省力化により、乗員は4名となっている。発射性能は、毎分6発、最大射程距離約30,000mを誇る。
重量 約40t
全長 約11.3m
全幅 約03.2m
全高 約04.3m
最高速度 約50km/h
戦闘装備 155mm榴弾砲×1門、12.7mm重機関銃×1門
乗員 4名
パワープラント 水冷4サイクル直列6気筒ディーゼル
出力 約600馬力
生産メーカー 車体=三菱重工/砲塔=日本製鋼所
→FH70-155mm榴弾砲 、 89式装甲戦闘車、 75式自走155mm榴弾砲
[←先頭へ]A |
A-New (A-New:エー・ニュウ)
対潜哨戒機P-3Cに搭載している戦術情報処理装置の事。
[←先頭へ]A.S.W (Anti Submarine Weapon:エー・エス・ダブル)
対潜水艦用兵器
[←先頭へ]A/A37U (A/A37U Tow Target System:A/A37Uトゥ・ターゲット・システム)
TDU-10BとRMU-10/Aを組み合わせたセットの名称。
[←先頭へ]AAM (Air to Air Missile:エーエーエム)
空対空ミサイルの事。 日本では空対空誘導弾と呼ぶ。
[←先頭へ]AAM-3 (AAM-3:エーエーエム3)
航空自衛隊が装備する最新の短距離格闘戦用のミサイルで、90式空対空誘導弾と呼ぶ。 日本が開発したミサイルで、AIM-9 と比較して切れ込みの入った大型のカナード翼で機動性を大幅に向上している点が異なる。
全長:3.0m
直径:13cm
重量:91Kg
誘導方式:熱尾追跡型(赤外線ホーミング)
ABC (Atomic Biological and Warfare:エービーシー)
原子・生物・化学戦を意味する。
核兵器、生物兵器、化学兵器等の通常兵器以外の大量殺戮兵器の事。
→化学武器
[←先頭へ]Abort (Abort:アボード)
航空機に不具合が発生した場合の意味。
[←先頭へ]ACK (Automatic Course Keeping Controller:アック)
潜水艦の進路を自動的に保持する為の自動進路保持装置の事。
[←先頭へ]Acoustic Mine (Acoustic Mine:音響機雷)
敷設機雷の一種で、艦船のスクリュー音等の音響を感知して爆発する。
→感応機雷
[←先頭へ]ACR (Approach Control Radar:エーシーアール)
特定進入管制圏内の航空機に、着陸のための進入管制を行う為のレーダーで、進入管制レーダーと呼ばれている。
Active Radar Homing (Active Radar Homing:アクティブ・レーダー・ホーミング)
ミサイル等、誘導火器の誘導方式。
電波を目標に照射し、その反射波を計算して目標の位置を割り出す技術。
Active Sono Bouy (Active Sono Bouy:アクティブ・ソノ・ブイ)
水中の物体を探信音と呼ぶ音波で探し出し、方向と深さ、距離等を計測する為のブイ。
[←先頭へ]ADC (Automatic Depth Controller:エーディーシー)
潜水艦が航行する時に使用する自動深度制御装置の事。
[←先頭へ]ADF (Automatic Direction Finder:エーディーエフ)
航空機が自機の位置を知る為に、ビーコン局から発信する電波の方向を計算する為の機械で、自動方位測定機と呼ばれている。
→航法器材
[←先頭へ]AEGIS (AEGIS:イージス)
固定式捜索追尾レーダー、ミサイル発射機、ミサイル誘導装置等の一式の名称でアメリカ海軍が航空母艦防空用に開発した戦術艦隊防衛システム。
即応性、多目的同時攻撃能力等、戦闘能力は優れている。
海上自衛隊では4隻のミサイル護衛艦が AEGIS システムを採用している。
→鳥海、 霧島、 金剛、 妙高、 ミサイル護衛艦 こんごう 型
[←先頭へ]AFCS (Automatic Flight Control System:エーエフシーエス)
無線装置や気象条件、機体の姿勢、進路、速度等から、航空機の進路を自動的に維持する為のシステムで、自動操縦装置と呼ぶ。
AFDB (Large Auxiliary Floating Dry Dock:エーエフディービー)
大型船を収容しメンテナンスを行う為の大型の浮きドッグを意味する。
After Burner (After Burner:アフターバーナー)
After Burner・・・ジェット推進エンジンの燃料再点火装置の事。
AGB (エージービー)
砕氷船(Ice Breaker)の事で、南氷洋や北氷洋等での航行を目的とした専用の艦船を意味する。
AGFF (エージーエフエフ)
アメリカ海軍が運用している実験用フリゲート艦の事。
[←先頭へ]AGM (Air to Ground Missile:エージーエム)
空対地誘導ミサイル
[←先頭へ]AGM-12B (AGM-12B Bullpup:えーじーえむ12B)
目視照準の無線式誘導ミサイル。
AGM-12C (AGM-12C Bullpup:えーじーえむ12C)
AGM-12Bの改良型。
弾頭の重量を4倍に拡大したタイプ。 通常弾頭と核弾頭が用意されている。
AGM-45 (AGM-45 Shirike:エージーエム45)
ベトナム戦争で使用された対レーダーミサイルで、敵のレーダー電波をたどってレーダーシステムを破壊する目的で使用された。
AGM-62A (AGM-62A Walleye2:エージーエム62A)
テレビ誘導型の滑空爆弾。
AGM-65 (AGM-65 Maverick:エージーエム65)
テレビ誘導型の空対地ミサイル。
AGM-62A と同様の誘導システムを有するが目標背景のコントラストを記憶できる点が異なる。
AGM-78 (AGM-78 Standard:エージーエム78)
AGM-45 と同様の対レーダーミサイル。
[←先頭へ]AGM-84 (AGM-84 Harpoon:エージーエム84)
空対艦ミサイル。
本来は艦対艦ミサイルとして開発されたが高性能な為、航空機からの発射も可能な仕様として開発されたのがこのミサイル。
AGM-88 (AGM-88 HARM:エージーエム88)
AGM-45 の後継として開発された対レーダーミサイル。
AGS (エージーエス)
海洋観測船(Surveying Ship)
Aileron Control (Aileron Control:エルロン・コントロール)
エルロン操舵
[←先頭へ]Aileron Roll (Aileron Roll:エルロン・ロール)
エルロン操舵のみで縦軸旋回を行う事。
AILS (Automatic Instrument Landing System:アイルス)
航空機の自動計器着陸装置の事。
AIM (Aircraft Intercept Missile:アイム)
空対空誘導ミサイル
AIM-7 (アイム7)
AIM-7スパロー空対空ミサイル。
セミアクティブ・ホーミング誘導のポピュラーなミサイル。
基本性能が高いため、艦艇用のバリエーションが存在する。
AIM-9 (エイム9)
赤外線誘導の短距離用対空ミサイルの名称で最終進化型としてAIM-9Xが使用されている。
[←先頭へ]Air Abort (Air Abort:エア・アボード)
飛行中における任務中止
[←先頭へ]Airborne Order Scrambles (Airborne Order Scrambles:エア・ボーン・オーダー・スクランブル)
定時緊急発進
Alert Apron (Alert Apron:アラート・エプロン)
緊急出動に備え、航空機に待機させておく為のエプロン。
Alert Hangar (Alert Hangar:アラート・ハンガー)
緊急発進が可能な戦闘機を収容している格納庫。
航空機はあらかじめ細部までチェックされており、出動時は、チェックリストの項目を短縮した上、直接格納庫から発進する。
Anchor (Anchor:アンカー)
艦船の鎖の事。
[←先頭へ]Anchor Arm (Anchor Arm:アンカー・アーム)
艦船の錨で腕の部分を意味する。
[←先頭へ]ANFE (Aircraft Not Fully Equiped:アンフェ)
航空機が搭載している主な機器が故障して作戦の継続が不可能になる事。
Antenna (Antenna:アンテナ)
電波を発信したり、受信したりするための空中線の事。
Anti Icing System (Anti Icing System:アンチ・アイシング・システム)
機体に氷が付着しないようにする装置
[←先頭へ]Applied Load (Applied Load:アプライド・ロード)
=Service Load・・・日本語で運用荷重を意味し、運用時に耐えうる荷重の大きさを意味する。
Applied Loading Limit (Applied Loading Limit :アプライド・ローディング・リミット)
運用時に予測される荷重条件。
[←先頭へ]Approach (Approach:アプローチ)
航空機が着陸の為、滑走路に進入してくる事。
ARC (エーアールシー)
敷設船を意味する。
機雷等、海中に物体を敷設する事を専門にする艦船を意味する。
ARD (Auxiliary Repair Dry Dog:エーアールディー)
小型浮きドッグ
[←先頭へ]AS (エーエス)
潜水艦救難母艦(Submarine Tender)
AS-332L 政府専用ヘリコプター (AS-332L せいふせんようへりこぷたー)
陸上自衛隊が配備している政府専用機
第一ヘリコプター団所属、特別輸送飛行隊の保有する政府専用機でフランスのエアロスパシアル社から3機が導入された。
1号機「はと」、2号機「ひばり」、3号機「かもめ」の愛称が与えられ主に国賓輸送用に使用されている。
約12名の収容が可能で、内装は特別仕様となっている。
機体そのものには AS-332型中型ヘリコプターをベースに胴体の延長とエンジン出力の向上が行われている。
重量 8.6t
全長 18.7m 胴体長 16.3m ローター直径 15.6m
全幅 15.6m
全高 4.92m
最高速度 278km/h
行動距離 990km
実用上昇限度 2896m
乗員 2名+12名
パワープラント マキラ1A×2
出力 1662馬力×2
生産メーカー エアロスパシアル社
ASM (Air to Surface Missile:エーエスエム)
空対地誘導ミサイル
[←先頭へ]ASR (Air Surveillance Radar:エーエスアール)
対空捜索レーダー
ASROC (Anti Submarine Rocket:アスロック)
対潜水艦攻撃用兵器。
無誘導のロケットに魚雷攻撃用の誘導魚雷を装填して潜水艦の潜航海域に発射する。
魚雷は指定された区域に達すると空中で分離され、パラシュートで海面に着水し、魚雷自身のソナーで潜水艦を捜索して攻撃を行う。
海上自衛隊の護衛艦には標準で配備されている。
ASTT (Action Speed Tactical Trainer:エーエスティーティー)
戦術演習装置の事。
対空、対水上、対潜水艦等を目標にした戦術的な訓練を目的とした練習装置。
ASU (Auxiliary Vessel Special Service Utility:エーエスユー)
特務艦を意味する。
新しい艦船が就航するまでの乗員の錬度維持、現用装備の改良テスト等に使用される。
有事には戦闘にも参加するが、基本的に護衛艦隊に所属せず直轄艦として単艦で活動を行っている。 特殊任務用の艦と言う意味ではない。
ASUW (エーエスユーダブル)
水上打撃戦を意味し、水上艦同士の戦いを言う。
ATC (Air Traffic Control:エーティシー)
航空機の飛行コースの管理を行う航空交通管制の事。
AUM (Air to Under Water Missile:エーユーエム)
空対水中ミサイル。
航空機から発射される対潜水艦攻撃用ミサイルの事。
AWACS (Airborne Warning and Control System:エーワックス)
空中警戒指揮管制システム
空中での早期警戒、部隊の指揮管制の任務が行える航空機。
高性能レーダーと高速コンピュータを駆使し、友軍の戦術システムと情報をリンクする事で目標等の識別、攻撃目標の選定、指示を行い司令部的な役割を負う。
AH-1 コブラ (AH-1 コブラ)
アメリカが開発した攻撃用ヘリコプターでコブラと呼ばれている。
この機体はベトナム戦争当時急速に発達した輸送用ヘリコプターの派生として誕生した。
この機体は当時、ジャングル奥地に部隊を急速展開させたり撃墜された友軍を救出する際に大活躍をしたUH-1をベースに開発された。
戦争当時、UH-1は待ち伏せするベトナム兵にも悩まされ、この状況を打開すべく機銃やロケット弾を装備したガンシップと呼ばれる機体が誕生し、敵と交戦しつつ味方部隊の展開や回収、救出を行っていた。
しかし次第に戦闘力不足が指摘されるようになり、さらなる改良を加えられて誕生したのがAH-1である。
UH-1の改良型とは言え、純粋に戦闘を行う為だけに設計されたこの機体は多くの点で従来のヘリコプターと異なっている。
1.正面面積が異常に少ない。
致命的なダメージを受けやすい正面からの攻撃を避ける為に平べったい
形になっている。 この為、操縦席は縦列に設けられておりパイロット
は後席に座り、前席には射手が座り索敵、攻撃を引き受ける。
2.翼が付いている。
飛ぶ為の羽ではなく、武装用ハードポイントが設けられており、対戦車
ミサイルやロケット弾などを装備する。
3.夜間戦闘力に長けている。
暗視装置などを装備している為、夜間での作戦が容易になっている。
4.危機回避能力に優れている。
従来のヘリコプターに比べスマートな機体は卓越した機動性を誇り、
突然の敵襲にも回避する事が出来、すばやく体勢を立て直す事で即座に
反撃が行える。
・・・と、良く目立つ点は上記の通りである。
さすがにベトナム戦争時に開発された機体なので、すっかり時代遅れな乗り物となってしまいまったが、元々優れた機体なので今でもアメリカ海兵隊で運用されており、日本の陸上自衛隊でも寿命により退役する機体が出てきている。
現在、自衛隊では次期対戦車ヘリの件が取り沙汰されるようになってきたが次の候補ではAH-64アパッチの名前が挙がっている。
さて、このAH-1だが陸上自衛隊は昭和54年6月に1機を購入、運用評価を行い、57年度の予算で量産型の配備が始まった。
自衛隊が配備しているAH-1は米軍が使用している機種に比べ機関の出力が向上しており最高速度は低下したもののホバリング状態から全速飛行に要するタイムが大幅に向上している。
武装は機首下面に装備されているターレット部に20mmバルカン砲を固定武装として配備され40mmのグレネードランチャーまで付けられている。
翼下のハードポイントには70mmロケット弾ポッドを片方1個ずつ、そして、TOW対戦車ミサイル4連キャニスターを片方1セット、計8発が搭載することが可能となっている。
防御装備として機関部排気口に赤外線サプレッサーを装備して非探知能力を図ったほか、赤外線妨害装置ALQ-144を搭載し赤外線ミサイルからの脅威を排除している。
全長 16.16m メインローター直径(13.41m)
全高 3.68m
胴体長 13.59m
機体重量 4.5t
実用上昇限度 4025m
行動距離 250海里
戦闘装備 20mmバルカン砲×1門、40mmグレネードランチャー
70mmロケット弾ポッド×2個、
TOW対戦車ミサイル4連キャニスター×2個
乗員 2名
パワープラント ライカミングT53-L-703×1基
出力 1825馬力
AH-64D (AH-64D)
このヘリコプターはAH-1の後継機として開発された対戦車戦闘用の攻撃ヘリコプターである。
陸上自衛隊が配備しているAH-1は既に時代遅れになりつつある上、さらに高性能な機体を求めた結果AH-64Dが候補に挙がった。
実際の所はAH-64も時代遅れになりつつあり、戦闘機と格闘戦が出来るロシアのハボックらと比較しても見劣りがする。
が、現在の日本の周辺諸国の軍事情勢を考えるとAH-64で十分通用すると言う事で次期主力として期待される事になりました。
さて、自衛隊が候補にしているAH-64はD型と呼ばれシリーズ最強の戦闘能力を誇っている。
最も目に付くのがローターマスト上のAN/APG78ロングボウ火器管制レーダーで50平方キロメートル内の1024目標を探知する事が可能で直ちに攻撃システムに連動する事が可能である。
しかし、この特徴がすべてD型の目印と言う訳ではなく、大変高価なD型を購入せず現在保有している機体にロングボウレーダーを搭載して能力を向上させるケースや逆にD型なのに高価なロングボウレーダーを搭載せずに後で搭載させる等が行われている為に一概に識別ポイントにはなっていない。
このロングボウレーダーシステムは1024個の目標を探知できるが、その中から256個を選択して、さらにその中から装甲車両、装輪車両、空中移動目標等のパラメータを入力することでさらに16個までの攻撃目標を絞り込む事が出来る。
しかし、あくまでこれらは大まかな種類をおよそで区別は出来てもの何であるかと言う識別は仕様上出来ない。
※アメリカ軍のイラク侵攻作戦で多くの民間人がこのAH-64Dの攻撃で命を失ったが、アメリカ軍のいわゆる「向こうから撃ってきたから反撃した」と言う弁明は、AH-64Dの仕様では、立っている人間が、民間人か現地の抵抗ゲリラかの区別が出来るはずが無く、民間人もろともロケットで吹き飛ばそうとした現地の米軍の方針が鮮明にされた。
ロングボウレーダーシステムはローターマストに取り付けられている為、障害物に隠れてマストだけをさらして目標を走査する事が可能であり秘匿性に優れている。
そしてこのロングボウレーダーシステムと対になっている攻撃兵装としてロングボウ・ヘルファイアAGM-114L対戦車ミサイルを最大16発携行する事が可能である。
このミサイルは撃ちっ放しが可能で、ロングボウレーダーで選定した16目標に対して一斉攻撃したのち直ちに退避する事が可能で生存性にも大きく貢献している。
又、翼端にはミサイルステーションが設置されており自衛のためのスティンガーミサイルを最大4発を装備する事が可能でロシアのハボックほどではないものの対空戦闘能力も制限付きで付与されている。
他の特徴として、世界中で戦争したがるアメリカの要求により簡単に折り畳んだり分解出来るのが特徴で大型輸送機で容易に運搬できる利便性も兼ね備えている。
海上幕僚監部武器第二課 (Aviation Weapons Division:かいじょうばくりょうかんぶぶきだいにか)
航空機搭載武器の研究開発、又は正式化に関する事務を担当する部署。
B |
BDU-33 (BDU-33:ビーディーユー33)
航空自衛隊が使用する25ポンドの訓練用爆弾。
爆発する火薬の変わりに発煙装置を組み込んだ爆弾で、着弾時に発煙し、着弾地点が確認できるようになっている。 塗装は青く塗られており、訓練弾と判るようにされている。
CBLS-200ディスペンサーに搭載される。
Blanketing Smoke (Blanketing Smoke:地域煙幕)
=Area Smoke
味方部隊、施設等を敵の攻撃から掩蔽する目的で広い範囲を煙幕で包む。
地域煙幕には概ね2種類がある。
1.靄状煙幕・・・100~200m程度の距離から人員や車両等が認められる濃度の煙幕
2.濃霧状煙幕・・・靄状煙幕より濃度の濃い煙幕を指す
→Smoke、 Screening Smoke、 Obscuration Smoke
[←先頭へ]BLU-27 (BLU-27 Napalm:ビーエルユー27)
広範囲の人員を殺傷する目的で開発された焼夷弾。
主原料はガソリン、ベンゼン、ポリスチレン・クリスタル粘化材に焼夷剤を混合。
BOEING E767 AWACS (BOEING E767 AWACS :BOEING E767 AWACS )
航空自衛隊の発注で建造された最新鋭のAWACS機。
自衛隊は従来からE-2Cを運用していたが、航続時間、探知距離共に十分とは言えず、AWACS機の導入を切望していたが、周辺諸国への配慮と国民からの理解が得られず導入が先送りにされていた。
時代が変わり、日本が世界から国際貢献を望まれるようになると、うるさい周辺諸国もだいぶ静かになり、相次ぐ震災や大きなテロ事件を契機に活躍する自衛隊が評価され国民からも理解を得られるようになり、ようやくAWACSが導入された。
しかし、自衛隊のAWACS機導入が決定した時には購入予定のE-3の生産は拒否された為に仕方なく当時最新であったB767旅客機をベースにE767の建造が行なわれた。
搭載機器はE-3の最終型と同等の最新の機器を装備しているが、自衛隊仕様で一部機能が強化されているものと推測されている。
使用するレーダーはウェスティング・ハウス社製AN/APY-2レーダーで14台のコンソールと通信室、コンピュータ室とで構成されている。
機関部は旅客機と同型のCF6-80C2で、信頼性が厚く、又、政府専用機が使用しているのと同タイプという事でメインテナンス性においても安心できる。
旅客機とは異なり、電子機器や冷却装置に大量の電力を消費する為、発電機が2器増設されており、690kVAを発生させている。
機体重量は増加しているが、元々旅客機であった為に安定した操縦特性を有しており重量増加分の操縦特性にはまったく変化はないと言われている。
自衛隊はこの機体を4機配備しており、運用方法として長距離への警戒監視活動の他に、各方面隊の援護、攻撃を受けて機能を失ったレーダー施設のカバー等、全国的な展開が前提となっており、訓練科目もさまざまな場面を想定して多岐に渡っている。
司令部は浜松基地となっている。
平成10年3月11日にE-767、501、502号機として空自に引き渡され、同25日にはアメリカから空輸、そのまま浜松基地に配備された。
同機は「早期警戒管制隊実用実験隊」に配属され夜間飛行を含む多くの実用試験が行われた。
この機体は本来、B707旅客機をベースに建造されたE-3として運用の予定だった。
しかし、E-3の生産ラインが閉鎖した事と、多額の貿易赤字を抱えるアメリカ政府の強硬な要求で当時最新鋭機だったB767旅客機をベースに新規で建造するに至った。
E-3のラインはメインテナンスや定期補修で完全閉鎖する事は無く、E-3の追加建造が十分に可能だったが、アメリカがE767の建造を日本に要求した理由は、B767の軍事利用の実績が無かった為、そのノウハウが日本の経費負担で実現できるからであった。
全長(m) 48.5
全幅(m) 47.57
全高(m) 15.8
全備重量(Kg) 174,600
最大速度 860km/h
実用上昇限度(m) 12,000m(実用)
後続距離(Km) 9,200Km
パワープラント CF6-80C2B6FA×2基
出力(Kg) 27,900Kg×2基
装備 AN/APY-2
乗員(名) 21
B-747 (B-747 :B747)
在外邦人を緊急輸送する為に購入された機体。
・・・と表向きはあくまでトラブルに巻き込まれた海外日本人の緊急輸送を行う為のものだが、実際は対米貿易黒字解消の為に購入されたものである。
実際、在外邦人を救出する様な事態が何度が発生したものの出動した実績がほとんどなく、代わりに総理や日本政府高官がタクシー代わりに利用している。
乗員はすべて空自の隊員で、接客マナーは一応大手メーカーで研修を行っている。
機内食も民間機と変わりが無いが、機内設備は政府専用機として最低限の設備を有している。
運行時には必ず2機がペアとなり、内、1機が予備機として必ず待機している。
民間機と違い、原則として運行中止は無く、現場の空港が悪天候の時でも必ず付近の空港で待機していると言われている。
本来なら、緊急時には海外の日本人を救出する為に使用して欲しいものだが、この航空機の特性上、整備された大型機用の空港にしか着陸出来無い上、撃墜してくれと言わんばかりのかなり目立つ塗装なので危険地帯には派遣できない。
本当に在外邦人を救出する目的なら、滑走路の状況や施設の制約が少ない軍用機を購入すれば良かったのだが、軍用の長距離輸送機は軍隊が海外展開する為の兵器であり平和憲法の観点から侵略用兵装の導入は困難だった理由もあったものと思われる。
ここ最近、毎年のようにB-747を派遣する機会が発生するのだが、政府が実際に派遣しようとした姿勢を見せた事が無い。
過去にインドネシアで発生した大暴動では、事もあろうに政府は民間航空会社に航空機の派遣を要請したそうである。
全長(m) 70.7
全幅(m) 64.6
全高(m) 19.0
全備重量(Kg) 178,352
最大速度 595Km/h(巡航)
後続距離(Km) 11,000
パワープラント CF6-80C2×4
出力(Kg) 26,318×4
装備 特別輸送機
乗員(名) 19
C |
CBU-87/B クラスター爆弾 (CBU-87/B くらすたーばくだん :CBU-87/B)
航空自衛隊が配備している特殊爆弾
空中で破裂させることで、爆発、焼夷効果のある202個の子弾を広範囲にばらまき一度に大量の敵を叩く事で敵の戦意を奪う効果がある。
しかし、健全な大量破壊兵器と言われる位に、相手に与える打撃は強力だが、誤爆した時の被害も広範囲に及び、アメリカ軍が湾岸戦争やアフガンのアルカイーダ掃討作戦では民間人に多大な被害をもたらし、米英共同のイラク侵攻作戦でも最新のGPS爆弾と共に大量投入され論議を呼んでいる。
又、同作戦で使用された爆弾のうち不発弾を日本人ジャーナリストが日本に持ち帰ろうとして、空港で爆発し死傷者を出した。
大量破壊兵器であるがゆえ、国際法で使用禁止に向けた動きが出ている。
全長(m) 2.387m
直径(m) 39.6cm
全備重量(Kg) 重量430kg
装備 弾数202個
CF (Covering Force:援護部隊)
主力部隊の前方に展開して、地形や敵の情報を調査したり、敵の作戦に介入して主力部隊への接近を阻止するなど攻撃、防御において主力部隊を広く援護する部隊。
Chemical Agent (化学剤:Chemical Agent)
有毒化学剤、無傷害化学剤、対植物化学剤の総称で、これらを充填した武器を化学兵器/化学武器と呼ぶ
→科学活動
[←先頭へ]Cloud Amount (Cloud Amount:クロウド・アモウント)
日本語で雲量と言い、0~10までの11段階に区分けされた空に占める雲の割合を意味する。
CODAG (CODAG:Combined Diesel and Gasturbine)
ガスタービンとディーゼルを組み合わせた機関
通常時は燃費の良いディーゼルを使用し、戦闘時や緊急時にはガスタービンを使用して瞬発力を発揮出来るように使い分けたり併用したりする。
→COGOG、 COSAG、 COGOG、 ガスタービン、 CODOG、 COGAG、 COGAS
[←先頭へ]Code Word (Code Word:コード・ワード)
日本語で隠語を意味し、通信内容の文書の各単語の意味を別の言葉で置き換える暗号のようなもの。
CODOG (CODOG:Combined Diesel or Gasturbine)
航空機転用ガスタービンとディーゼル機関の長所を組み合わせた推進機関
→CODAG、 COGOG、 COSAG、 ガスタービン、 COGAG、 COGAS、 沿岸護衛艦 いしかり 型 、 沿岸護衛艦 あぶくま 型 、 沿岸護衛艦 ゆうばり 型
[←先頭へ]COGAG (COGAG:Combined Gasturbine and Gasturbine)
同じタイプのガスタービンを複数同時に使用して、出力を向上させる効果を狙った推進機関
→CODAG、 COGOG、 COSAG、 CODOG、 ガスタービン、 COGAS、 ミサイル護衛艦 はたかぜ 型 、 汎用護衛艦 あさぎり 型 、 ミサイル護衛艦 こんごう 型
[←先頭へ]COGAS (COGAS:Combined Gasturbine and Steamtubine)
蒸気タービンとガスタービンを併用したタイプの推進機関
→CODAG、 CODOG、 COGAG、 COGOG、 COSAG、 ガスタービン
[←先頭へ]COGOG (COGOG:Combind Gasturbine or Gasturbine)
航空機転用のガスタービンと組み合わせた推進機関を指す。
→ガスタービン、 COSAG、 CODAG、 CODOG、 COGAG、 COGAS、 汎用護衛艦 あさぎり 型 、 汎用護衛艦 はつゆき 型
[←先頭へ]Concealment (Concealment:コンセアルメント)
隠蔽、所謂カモフラージュを意味し、部隊や資材、施設等、敵に状態を悟られないようにする状態
COSAG (COSAG:Combined Steam and Gasturbind)
蒸気タービンとを組み合わせたガスタービンを指す。
→COGOG、 ガスタービン、 CODAG、 CODOG、 COGAG、 COGAS
[←先頭へ]Cover (Cover:掩蔽)
作戦部隊、施設、資材等を敵の攻撃から守る為に設置された防護陣地の事。
Covered Trench (Covered Trench:えんぺいごう)
=えんぺい
[←先頭へ]Cross Compartment (Cross Compartment:横走地形)
稜線、水系の一般方向が部隊の移動方向に対して交錯する地形を指す。
C-1 (C-1 :C-1)
国産の高性能輸送機。
日本が世界に誇るこの機体は、世界中の輸送機の中では最も運動性能に優れた機体で世界唯一、戦闘機動が行え、敵の襲撃による回避能力が高められています。
又、非常に短い滑走路での運用が可能な機体ですが、唯一の欠点は輸送機なのに航続距離が非常に短い事でこの足の短さをカバーする目的でCH130が導入されています。
現在、この後継機の開発C-Xの開発が行われています。2007年の初飛行を目指しています。 今回は開発費を徹底的に押さえ込んで、総額3400億円のプロジェクトになりますが、この開発にはP-3Cの後継機、P-Xの開発も含まれています。
用途や外観は多くの点で異なりますが、パーツやエンジンの共通化、設計システムの高効率化により大幅なコストダウンを図ろうとしています。
今回はアメリカの介入もなく開発はいたった順調のようです。
全長(m) 29.0
全幅(m) 31.0
全高(m) 10.0
全備重量(Kg) 39,000
最大速度 800
後続距離(Km) 2,200
パワープラント JT8D-9×2
出力(Kg) 6,600×2
装備 最大ペイロード8,000Kg
乗員(名) 5
C-130H (C-130H :C-130H)
アメリカ製の高性能多目的輸送機。
この機体の初飛行はかなり昔にのぼりますが、今なお世界中で運用されている。
又、機体の信頼度が非常に高く、色々なバリエーションが存在し、現在でもどこかで新しいバリエーションが生み出されている。
4発のプロペラ機だが、後続距離と離着陸距離にすぐれ、少々無茶苦茶な滑走路でも離着陸が出来てしまうほどの頑丈な機体である。
自衛隊では航続距離の短いC-1を補う形で導入され、数々の災害派遣や国際平和維持などに活躍しているが、近年はアメリカ軍のイラク侵攻の後方支援として海外展開するなど積極的にアメリカ軍の作戦を支援するようになってきた。
余談だが、数々のバリエーションの中には電子戦と言う任務を与えられたりする機体が最も多いのだが、中には20mmガトリング砲や120mm臼砲や高射砲などの重装備を身にまとったガンシップ型と呼ばれる戦闘機まで存在する他、写真偵察衛星が放出したフィルムを空中で回収する専用のものも作られています。
全長(m) 29.8
全幅(m) 40.4
全高(m) 11.7
全備重量(Kg) 70,310
最大速度 600
後続距離(Km) 4,000
パワープラント T56-A-15×4
装備 ペイロード19,400Kg
乗員(名) 5
→C-1
[←先頭へ]CH-47J (CH-47J :CH-47J)
通称「チヌーク」と呼ばれるこの機体はベストセラーのKV-107の後継機として開発された。
ペイロード、航続距離共に大幅に向上しており、バートルでは足の届かなかった遠方にまで出かける事が可能になり、多くの国々で使用されている。
現在、陸空共に配備されており、空自では主に離島への物資運搬に使用されている。
全長(m) 30.2 機体寸法はローター部含む
全幅(m) 18.3 機体寸法はローター部含む
全高(m) 5.7 機体寸法はローター部含む
全備重量(Kg) 21,200
最大速度 250Km/h(巡航)
後続距離(Km) 560 後続距離は8tのペイロード搭載時
パワープラント T55-K-712×2
乗員(名) 3
海上幕僚監部通信課 (Communications and Electronics Division:かいじょうばくりょうかんぶつうしんか)
通信電波や暗号の運用に関する事務を担当する部署。
海上幕僚長 (Chief of Staff,Maritime Self-Defense Force:かいじょうばくりょうちょう)
防衛省大臣を助言、補佐し長官からの命令を部隊に執行する役目を持っている。
階級は海将。
鳥海 (Chokai:ちょうかい)
海上自衛隊が4個護衛艦隊に配備しているイージスシステムを装備しているミサイル護衛艦の4番艦の艦名。
D |
Delay Fuze (Delay Fuze:延期信管)
=Delay Action Fuze
弾頭が着弾して指定した時間の後に信管が作動する仕組みで特に貫通力が求められる目標に対して使用される。
Dispensary (Dispensary:ディスペンサリー)
医務室・・・駐屯地業務隊衛生科等が開設する衛生施設を意味し、駐屯地等に衛生支援を行う事を業務としている。
[←先頭へ]E |
ECCM (Electronics Counter Counter Measure:イーシーシーエム)
敵の ECM 活動に対抗する為の電子的防御行動。
ECM (Electronics Counter Measure:イーシーエム)
対電子戦戦闘を意味し、敵のレーダー、無線機等の電子機器に対して効力を奪う活動を意味する。
→ECCM、 EW、 Window、 Window deception、 電波器材
[←先頭へ]EHF (Extremely High Frequency:イーエイチエフ)
30,000 ~ 300,000 MHz 周波数帯のマイクロ波の名称
Element (Element:エレメント)
少数規模の航空機編隊を指す
[←先頭へ]Elevon (Elevon:エレボン)
デルタ翼の操縦舵面で使用される昇降舵と補助翼を兼ねた機能。
[←先頭へ]ELINT (Electronic Intelligence:エリント)
電子情報を意味する
[←先頭へ]Entry Leg (Entry Leg:エントリー・レグ)
場周進入経路
[←先頭へ]EOD (Explosire Ordnance Dispsal:イーオーディー)
機雷や魚雷等の爆破処分。
→EODT
[←先頭へ]EODT (Explosire Ordnance Dispsal Team:イーオーディーティー)
水中の爆発物等の危険物を爆破処分する専門のチームの事。
→EOD
[←先頭へ]ESM (Electronics Support Measure:イーエスエム)
対電子戦支援、又は電子偵察活動を意味する。
レーダー電波、通信電波を傍受解読する電子的な活動を意味する。
EW (Electronic Warfare:イーダブル)
電子戦戦闘を意味し、敵のレーダー、通信等の電子活動を混乱させ見方の作戦を有利に導く戦闘手段。
Eye Plate (Eye Plate:アイ)
アイプレート(眼環)。
艦船の甲板等で使用されている円形の環索具や滑車等を一時的に止める目的で使用する。
E-2C ホークアイ (E-2C ホークアイ :E-2C)
冷戦時代の北海道函館に当時は秘密のベールに隠され正体が明らかにされていなかった旧ソビエト連邦の最新鋭迎撃戦闘機Mig-25が自衛隊の防空網を突破、函館空港に強硬着陸した。
亡命パイロットにとって不幸中の幸いだったのが、日本の早期警戒網の甘さで、空自の幹部や関係者達は、これまで秘密だった最新鋭戦闘機が突如現れた事より、いとも簡単に防空網を突破された事に衝撃を受けた。
現在、日本に配備されているE-2はこの教訓を元に配備されており、常時、日本の空を監視している。
直径7.3mのレドームを背負った特徴的なこの機体はアメリカが航空母艦を守る事を目的に開発した早期警戒機である。
搭載しているレーダーシステムは配備当初はAPS-95と呼ばれるものが使用されていたが、その後改良が進み、111、120、125、138、139、145と発展し、2000以上もの目標を自動追尾し、驚異と判断した目標50に対して近くの友軍機に対して要撃管制を行う事が可能となっている。
現在のC型はベトナム戦争で実戦を経験したA型の改良型で、実戦で判明した電子機器の不備等が大幅に改良されている。
日本では1983年からC型が13機、航空自衛隊に配備され24時間任務で防空警戒任務に就いている。
全長(m) 17.6
全幅(m) 24.6
全高(m) 5.6
全備重量(Kg) 23,300
最大速度 600
パワープラント T56-A/425
乗員(名) 5
→BOEING E767 AWACS 、 シャルル・ドゴール、 ニミッツ
[←先頭へ]F |
FADAP (Fleet ASW Data Analysis Program:ファダップ)
対潜水艦作戦データ収集システム
対潜水艦作戦の訓練についての情報を処理分析し、その結果を評価する為のシステム。
FCS (Fire Control System:エフシーエス)
火器管制システム
射撃指揮装置とも言う。 航空機の射撃システムを統括するシステムや艦艇の火器をコントロールする為の装置を言う。
FFG (エフエフジー)
ミサイルフリゲート艦
→FFR
[←先頭へ]FFR (エフエフアール)
レーダー哨戒フリゲート艦
→FFG
[←先頭へ]First Aid (First Aid:応急治療)
傷病者に対して行われる応急治療の事で医官、歯科医官が行う。
治療の範囲は定められている。
FMS (Foreign Military Sales:エフエムエス)
有償譲渡
日米安保条約や日米相互防衛援助協定に基づいて行われる武器等装備品の調達を意味する。
購入は一括現金先払いが原則だが、アメリカ側は納入の時期は自由に設定出来、情勢や政治的理由で納入を無期限に延期する事が可能。 この時、日本は納入の催促が出来ない上、アメリカ側が納入を中止しても返金が行われない決まりになっている。
→MSMS、 203mm自走榴弾砲 M110A2、 MLRS 多連装ロケットシステムM270
[←先頭へ]frontal thunderstorm (界雷:frontal thunderstorm)
雷前線の呼称。
前線にそって発生する雷の総称を指す。
FRP (Fiber Reinforced Plastics:エフアールピー)
強化プラスティックを意味し、ガラス繊維を盛り込む事で強度を格段に上げている。
強度の割に軽量で、小型船の船体や、装備品の筐体等に使用される。
F-1 (F-1 :F-1)
敵部隊の本土上陸を阻止する為に開発された対地支援戦闘機。
国産の高等練習機T-2をベースに再開発された機体で世界最強を誇るASM-1を2発携行します。
主に沿岸部に接近してくる驚異度の高い艦船を一撃で撃破するのが任務の他、陸自の部隊と連携をとり上陸を許した敵部隊への爆撃にも使用されます。
空戦能力も比較的良好でアラート任務にもついていました。
後継機としてF-2が開発されました。
全長(m) 17.9
全幅(m) 7.9
全高(m) 4.5
全備重量(Kg) 13,500
最大速度 M1.6
実用上昇限度(m) 15,000
後続距離(Km) 2,600
パワープラント TF40-IHI-801A×2
出力(Kg) 3,200×2
装備 20mmGun×1,AIM-9×4,ASM-1×2
乗員(名) 1
→F-2A/B 、 T-2 、 F-4EJ/改 、 Alert Apron、 Alert Hangar
[←先頭へ]F-15J/EJ (F-15J/EJ :F-15J/EJ)
ロシア製戦闘機、フランカーに匹敵する高性能戦闘機。
このF-15は旧ソビエト製のMig-25迎撃戦闘機をモデルに開発され、電子機器や装備は別として空力上の外見的な特徴は驚く程よく似ている。
垂直尾翼を2枚に増やし、2次元角形インテークを装備する事で空気の取り入れをスムーズに行えるようにするなど多くの点でMig-25で成功した技術を採用している事が判る。
現在は格闘戦能力では世代の新しいフランカーがF-15を圧倒しているが、電子機器に勝るF-15は長距離ミサイル戦において十分対抗出来る機体である。
現在F-15は夜間戦闘力と爆撃能力を大幅に向上したEタイプとよばれるストライク・イーグルが存在し、湾岸戦争では圧倒的な戦闘力を誇ったが自衛隊が装備しているのはJ若しくはEJタイプと呼ばれ、防空専用に一部の仕様を変更した機体を運用している。
爆撃能力と空中給油能力を除いては、現在、アメリカが運用している機体と同様の戦闘力を発揮する。"
余談だが、この戦闘機の機種選定時にライバルとして候補に上がっていたのはF-14で、自衛隊としては本当はこっちの方が欲しかったが、なにせこいつを着陸させる為には莫大な金額を投入して滑走路を補強しなければならない事が原因でF-14は選ばれなかったらしい。
この自衛隊仕様のF-15はすべての機数が揃っており退役する機体も出ている。
既にF-15はその戦闘力も現在の新型機と比較して圧倒する程のものは有しておらず、自衛隊では近代改修作業を行っている。
一部の部隊ではEAGLE-PLUS型と呼ばれる新型のF-15を運用している所もある。
将来的にはF-4と同様に改型への改造を行い、既にその為の開発も開始されていると言う。
改型では一部でステルス機能を付加されているとの噂もある。
※ ちなみにMig-25とは昔アメリカ空軍が開発していたXB-70バルキリー超音速爆撃機を迎撃する目的の為だけに開発された超音速迎撃戦闘機で最高速度は瞬間的にマッハ3に近い速度で飛行する事ができる。
E-2のコーナーでも簡単に紹介したが、函館に着陸した機体をさまざまな面から分析を行い、そして色々な情報も飛び交ったが、当時一般では装備されている電子機器が古い足の速いだけの航空機として認識されていたが、実はとんでもない機体である事は知られていなかった。
この機体は核戦争を前提に開発されているので核爆発における電磁波の干渉を避ける為に、あえて真空管などの世代の古い電子機器を装備し戦時下の生き残りを図ろうとしていた点と、超音速時に燃費が良くなるように通常のジェットエンジンではなく最近の高速ミサイルにも採用されているラムジェットに近い構造を持つ極めて特殊なエンジンを有していた。
機体形状は高速飛行における機動性や安定性を求める為に当時では考えられない様々な斬新な試みがされており、F-15の開発に大きな影響を与えた。
現在のF-15は函館に着陸したMig-25がルーツである。
全長(m) 19.4
全幅(m) 13.1
全高(m) 5.6
全備重量(Kg) 24,820
最大速度 M2.5
実用上昇限度(m) 19,000
後続距離(Km) 4,600
パワープラント "F100-PW100×2 or F-100-IHI-220E"
出力(Kg) 10,600×2
装備 20mmGun×1,AIM7×4,AIM-9×4
乗員(名) 1 Or 2
F-2A/B (F-2A/B :F-2A/B)
F-1の後継機であるこの機体はアメリカ政府の圧力によりF-16Cをベースに開発された。
F-1やF-4/EJ改型などと同様に大型の対艦誘導弾を携行させる為に主翼の面積や構造を変更し約25%も大型化している。
見た目はF-16と似てはいるものの、その能力は格段に強化されている。
大きさ、重量共に、オリジナルのF-16Cより大幅に大きくなったものの、搭載エンジンの出力が大幅に向上している為、挌闘戦能力は向上しているものと思われる。"
"火器管制システムでは世界で始めて、フェーズドアレイレーダーを搭載し、目標探知能力では世界最高レベルの性能を誇っていると言われている。
搭載火器としてF-1同様にASM-1の改良型を最大4発携行可能で、他に国産の対空ミサイルも装備される。
テストの際は様々な問題やトラブルも報告されたが、ほとんどが対策を講じられ、無事に実戦部隊が編成された。"
この機体には、複合素材等、アメリカでさえ有していない最新の製造技術が多く採用され、この技術は不平等な取り決めによりアメリカに技術転移されたが、アメリカが有する飛行制御技術等のソフトウェアに関しては提供を拒まれた為に日本が独自に開発を行った。
"しかしながら、開発期間の延長に伴うコスト増と、価格の割りに性能が低い事を理由に調達数が減らされた。
開発期間が延びてしまった事で、その間に世界ではより一層高性能な機体が誕生したので配備数を減らして別の新しい機体を模索する事に方針転換が図られた。
全長(m) 15.52
全幅(m) 11.13
全高(m) 4.96
全備重量(Kg)
最大速度 M2.0
実用上昇限度(m)
後続距離(Km) 1,660
パワープラント F110-GE-129
出力(Kg) 13,380
装備 20mmGun×1,AIM7×4,AIM-9×4,ASM-1/2×4
乗員(名) 1 or 1 + 1
F-4EJ/改 (F-4EJ/改 :F-4EJ)
どんな運用にも耐えられる他用途重戦闘機として開発されたのがF-4です。
大出力のエンジンを双発に装備して圧倒的なパワーにものを言わせ、大量の装備を身につける事が出来ました。
又、開発目的の一つであるどんな運用にも耐えらる為に、数々のバリエーションも存在し、世界中の空軍・海軍で長期間、任務についていました。
現在は耐用年数の問題で退役する機体がほとんどですが、自衛隊では耐用年数を延長した改型と呼ばれる機体を運用しています。
まず、FCSをF-16A/Bが装備しているのと同じのAPG-66と呼ばれるレーダーシステムに交換して、索敵能力が大幅に向上しました。
さらに、F-1が運用しているASM-1を搭載して対艦攻撃能力も付加されています。
本来はF-4EJの退役した穴埋めとしてF-2が配備される予定でしたが、F-2があまりに高価で配備数が削減されると言う予想外の展開となり、しばらくF-4EJは現役を続ける事だろうと思われます。
全長(m) 19.2
全幅(m) 11.7
全高(m) 5.0
全備重量(Kg) 25,960
最大速度 M2.2
実用上昇限度(m) 17,200
後続距離(Km) 2,900
パワープラント J79-GE/IHI-17×2
出力(Kg) 8,120×2
装備 20mmGun×1,AIM7×4,AIM-9×4
乗員(名) 2
→RF-4E 、 F-15J/EJ 、 F-1 、 F-2A/B
[←先頭へ]FH70-155mm榴弾砲 (FH70-155mmりゅうだんほう )
FH70は、自衛隊の野戦砲近代化の為に、昭和58年度から導入が開始されたが、元々はNATO軍が開発した野戦砲である。60年代に米陸軍と旧西ドイツ陸軍が装備していたM114A1-155mm榴弾砲とイギリス陸軍が装備していた5.5インチ・キャノン砲が旧式となった時に、その代替装備として研究開発された砲である。
プロトタイプは1970年に完成。製作には、各国の優秀な銃器メーカーが結集して、各社の得意分野に関する部分の製作を担当した。
バレル(砲身)、装填装置、照準器はドイツ・ラインメタル社。
駐退復座部、揺架はイタリア・オットーメララ社。
砲架、方向装置はイギリス・ビッカース社。
トラックにより牽引、運搬されるが、独自に補助動力を有しており、短距離なら自力で行動が出来る。 最大射程は24000mでNATO弾も使用できる。
照準は装備されているコンピュータで計算され正確な射撃が出来、装填装置は半自動で、砲の角度に関係なく装填できるのが特徴である。
口径 155mm
全長 980cm(運搬時)
1240cm(射撃時)
砲身長 602.2cm
重量 9600kg
旋回半径 9m
速度 補助動力による最大速度 16km/h
速度 牽引による許容速度 100km/h
発射速度 半自動装填装置による発射速度 毎分6発
最大射程距離 RAP弾 30000m(補助ロケット推進)
通常弾 24000m
海上訓練指導隊(FTG) (Fleet Training Group:かいじょうくんれんしどうたい)
新造艦の就役訓練や配置転換における慣熟訓練を目的とした指導専門部隊の事。
海上自衛隊開発指導隊群 (Fleet Training and Development:かいじょうじえいたいかいはつしどうたいぐん)
艦艇に装備する装備品の開発、実用実験、使用教育等を指導する部隊で司令部、装備実験隊、運用開発隊、海上訓練指導隊、その他の直轄部隊から編成されている。
G |
一般命令 (General order:いっぱんめいれい)
=般令・・・行動命令以外の訓練、演習検閲等に関する命令を意味する。
海上幕僚監部管理課 (General Enginerring And Finance Division:かいじょうばくりょうかんぶかんりか)
海上自衛隊が必要とする施設の建設、財産の管理等に関する事務を担当する課。
H |
Hasty Crossing (Hasty Crossing:応急渡河)
部隊を一旦分権する事で近岸に停止することなく迅速に渡河を完了させる作戦を意味する。
HEI (High Explosive Incendiary:ヘイ)
対空攻撃に使用する焼夷榴弾の事。
[←先頭へ]Hit and run raid (Hit and run raid:ヒット・アンド・ラン・レイド)
日本語で、一撃離脱を意味し、高速で攻撃目標に接近し、1回きりの攻撃で戦闘区域から離脱する事を意味する。
HVAR (High Velocity Aircraft Rocket:エイチバー)
航空機搭載高速ロケット
栄誉礼 (Honor Salute:えいよれい)
自衛隊礼式の一つで栄誉礼の出来るものは栄誉礼受礼資格者と言い、礼式規則で定められた者が行う。
I |
ID Pass (ID Pass:アイディーパス)
識別接敵
IFF (Identification Friend or Foe:アイエフエフ)
IFF=敵味方識別装置・・・接近する航空機の識別を行う装置で、お互いの識別装置が暗号化された電波により交信を行い、その結果で敵か味方かを識別する。
ILS (Instrument Landing System:あいえるえす)
ILS=計器着陸方式・・・着陸する航空機に電波により滑走路への着陸進入のコースを指示する為の装置。 指示されるコースは航空機のモニタに表示される。
Initial Approach Leg (Initial Approach Leg:イニシャル・アプローチ・レグ)
航空機の着陸時に初期の進入位置からピッチアウトするまでの直線経路を意味する。
[←先頭へ]J |
JM-61 (JM-61 20mm Valcan:じぇいえむ61)
航空自衛隊の要撃戦闘機が固定武装として装備している火器。
旧西側諸国の戦闘機が好んで装備しているM61A1とよばる機関銃と同じもの。 日本ではバルカンとガトリング式の機関銃のことをバルカンと呼ぶが、外国では統一用語として機関銃と呼んでいる。 20mmバルカンには2つのタイプが存在し、油圧動力式と電気動力式の2タイプが存在する。 日本の自衛隊では電気動力式を採用している。
6本の銃身を回転させる事で毎分4000~6000発の射撃能力を有する。
M61A1は基本的に、航空格闘戦時に使用される近接火器で、用法は、命中させるのではなくて、的の進行方向に対して大量の弾丸をバラまき、弾幕に突入した的が自身の運動エネルギーと弾頭とが干渉して的が破壊される。 バルカン発射速度が高いのはこの為である。
ちなみにロシアやフランスの戦闘機が好んで使用する30mmクラスの機関砲は発射速度はかなり落ちるが、命中時の破壊力を重視されている。
Valcan とは、ローマ神話に出てくる火と鍛冶の神ウルカヌス(ギリシア神話ではHephaestus:ヘーペイスト)の事。
→JM-61 20mm機関砲 、 RF-4E 、 高性能20mm機関砲
[←先頭へ]JM-61 20mm機関砲 (JM-61 20mmきかんほう :JM-61 20mm GUN)
航空自衛隊の戦闘機が標準で装備している回転6砲身機関砲。
電動により駆動し、毎分4,000~6,000発の発射速度を有する。
使用する弾種は、
1.通常弾頭
2.曳光弾
3.曳光爆流弾
4.鉄鋼弾
5.空砲
6.模擬弾
となっており、目的に応じて使い分けたり、混ぜたりしている。
→JM-61、 RF-4E 、 高性能20mm機関砲、 掃海艦 はつしま・うわじま型
[←先頭へ]K |
金剛 (Kongo:こんごう)
海上自衛隊が4個護衛艦隊に配備しているイージスシステムを装備しているミサイル護衛艦の1番艦の艦名。
霧島 (Kirishima:きりしま)
海上自衛隊が4個護衛艦隊に配備しているイージスシステムを装備しているミサイル護衛艦の2番艦の艦名。
L |
L Band (L Band:Lバンド)
390~1550MHz帯のレーダー周波数の事。
LAU-3 (LAU-3 Rocket Launcher:エルエーユー3)
最大19発のFFARロケット弾を装填したロケットランチャー。
70mm(2.75インチ)のロケットを2発ずつ発射し、初弾はランチャーを覆っていた空力フェアリングも吹き飛ばすようになっている。 通常、対空、対地両用で使用出来るが、航空自衛隊では対地攻撃用として使用している。
LHA (エルエッチエー)
強襲揚陸艦の事。
=大型両用強襲艦。
※パソコン用語の圧縮ファイルの事ではない。
Life Line (Life Line:ライフ・ライン)
日本語で命綱を意味し、艦船等で荒天時に甲板等で危険な作業を行う時に身に付ける器具。
LPH (エルピーエイチ)
両用強襲艦
[←先頭へ]LPR (Liquid Propellant Rocket motor:エルピーアール)
液体燃料推進ロケットモーターの事。
火薬燃焼推進とは違い液体燃料を使用したロケットエンジンを言う。
LR-4 Rocket Launcher (LR-4 Rocket Launcher:エルアール4)
グラスファイバー製の発射機で、127mmロケット弾を4発装填する。
全長:2.9m
重量:70kg
発射間隔10m/sec
LSO (Landing Safety Officer:エルエスオー)
航空機発着管制官の事。
LSSL (Landing Ship Support Large:エルエスエスエル)
大型上陸支援船
運搬船 (Ligther Ship:うんぱんせん)
港湾内で使用する物資等の運搬船を意味する。 支援船として分類されている。
[←先頭へ]M |
MBCG (Mobile Communication Group:エムビーシージー)
海上自衛隊の屋外での通信業務を意味する。
MER (Multi Ejector Rack:エムイーアール)
小型の爆弾等を大量に搭載する目的で開発されたラックでMk81~83クラスの爆弾を最大6発までを搭載する事が可能。
Mk.81 (Mk.81 Bomb:マーク81)
高速戦闘機、攻撃機が搭載できるように空気抵抗値を減らした形状に作られた通常爆弾。 Mk.81はMk.80シリーズ中最も小型の爆弾で250ポンドを有する。
Mk.82 (Mk.82 Bomb:マーク82)
現在、航空機が使用する最もポピュラーな500ポンド通常爆弾である。
扱いが容易な為複数のバリエーションが存在する。
1.延長信管付・・・本来爆弾は地面にめり込んで爆発するが、延長信管は地表で爆発させる事で地表面の構造物を吹き飛ばす効果を狙ったもの。
2.スネークアイ Snakeye・・・超低空飛行で飛行する航空機から爆弾を投下し場合、航空機のすぐ後ろで爆発し航空機にもダメージを与えかねないので、爆弾の尾部に空気抵抗となるフィンを取り付けることで、爆弾投下時にこのフィンが展開し爆弾の落下速度が落ち、航空機に退避する時間を与える。 高抵抗爆弾とも呼ばれる。
Mk.83 (Mk.83 Bomb:マーク83)
Mk.80系列の1000ポンド爆弾である。
Mk.84 (Mk.84 Bomb:マーク84)
構造物破壊用の2000ポンド大型爆弾。
[←先頭へ]MLRS (Multiple Launch Rocket System:エムエルアールエス)
多連装ロケットシステムの事。
[←先頭へ]MSBS (Mer-Sol Balisti Strategics:エムエスビーエス)
海中発射型戦略弾道弾
→SLBM
[←先頭へ]MSC (Minesweeper Coastal:エムエスシー)
掃海艇
→MSO
[←先頭へ]MSMS (Mutual Security Military Sale:エムエスエムエス)
軍事有償供与
→FMS
[←先頭へ]MSO (エムエスオー)
掃海艇
→MSC
[←先頭へ]MLRS 多連装ロケットシステムM270 (MLRS たれんそうろけっとしすてむM270)
湾岸戦争で有名にしたこの車両は Multiple Launch Rocket System 通称、MLRSと呼ばれ広域的な面積を一瞬で制圧する目的で1978年に試作された。
もともと、冷戦時代に数で圧倒する旧ワルシャワ条約機構軍の大部隊と戦うために、広範囲にわたり敵部隊を殲滅する事を目標とされた。
その為、この車両の開発にはアメリカの他、旧西ドイツ、イギリス、フランス、イタリアも開発に参加した一大国際プロジェクトとして推進された。
名称のM270とはアメリカ軍での名称であり自衛隊ではMLRSと呼ぶ。
ベースとなった車両はアメリカ陸軍が配備しているM-2ブラットレーのコンポーネントを流用し、6発のロケットを装てんした2個のコンテナを左右に配置したランチャーを装備している。 1個のコンテナには3発分のセルをまとめた2個のボックスが上下に配されており、MLRSには合計して、12発のロケットが搭載されていることになる。
ランチャーはモジュール形式になっており、さらに装填用のホイストを内蔵する事で、自分でコンテナを交換する事が可能になっている。
この事により、2個のコンテナを交換する時間は僅か3分で、初弾から次弾までの所要時間が約8分位しかかからないと言われている。"
自衛隊が使用しているロケット弾はアメリカから有償援助(FMS)と言う形で、M26多目的弾を購入している。 全長3.94m、直径が277mm、重量が308kgで、弾頭には644個のM77子爆弾が詰められており、12発一斉射撃によりフットボール場6面もの広域な範囲を一瞬で制圧する事が可能だと言われている。
防護設備として、運転席は窓に装甲付のルーバーが備えられており、戦闘時に下ろすことで、発射時の炎や、敵からの銃撃や至近弾等の破片から保護される仕組みになっている。
自衛隊ではこのMLRSを1個小隊3両で配備し、2個小隊で1個中隊、3個中隊で1個大隊を編成している。 それに加え、射撃指揮トラックに4個の予備コンテナを積んだ補給トラック等が付随している。
補給トラックにはクレーンが搭載されており、荷台からコンテナを直接地面に下ろすだけで後の作業はMLRSが自力で行ってくれる。"
ただし、この装備は狭い国土の日本で運用するには明らかにオーバースペックであり、たとえ戦闘地域であったとしても人家等に多大な被害をもたらし、644個の子爆弾は大量の不発弾も発生し、それが地雷の効果ももたらす為に戦闘後の処理に多大な労力を必要とされる。
重量 25.2t
全長 7.0m
全幅 3.0m
全高 2.6m
最高速度 65km/h
戦闘装備 M26多目的弾発射発射機1門(最大射程距離 約3万m)
乗員 3名
パワープラント 水冷4ストローク8気筒ディーゼル
出力 500馬力
生産メーカー 日産車体(ライセンス生産)
MU-2 (MU-2)
三菱重工業が開発したMU-2をベースに特殊なカメラや機材を装備した連絡偵察機で、信頼性に富み、STOL性能も優れている点で陸上自衛隊の各方面航空隊やヘリコプター部隊に配備されている。
同様の機体は航空自衛隊にも配備されている。
重量 約4.75t
全長 10.13m
全幅 11.95m
全高 3.94m
最高速度 約540km/h 巡航速度:約445km/h
行動距離 約1,981km
実用上昇限度 約9,000m
乗員 2名 + 5名
パワープラント 米国ギャレット社製 TPE331-6A-251M
出力 約715馬力×2
生産メーカー 三菱重工
MU-2 (MU-2 :MU-2)
三菱が開発したジェットビジネス機を流用した機体。
主に、捜索用に使用され、救難ヘリが駆けつける前に現場に到着して遭難者や救助対象者の捜索にあたる。
非常に安全性に優れ、頑丈な機体であるのが特徴。
全長(m) 10.7
全幅(m) 11.9
全高(m) 3.9
最大速度 440Km/h
後続距離(Km) 1,430
パワープラント TPE331-25AB×2
乗員(名) 4
海上自衛隊 (Maritime Self Defense Force:かいじょうじえいたい)
自衛隊部隊の一つで平時は日本の海上防衛を主担当とするが、有事の際はアメリカ海軍の随伴として日本近海に展開するアメリカ機動部隊の直援を任務とする。
艦隊錬度は極めて優秀で士気も高く世界のトップクラスの戦闘能力を保持している。
海上自衛隊資科隊 (MSDF Intelligence Service Unit:かいじょうじえいたいしかたい)
海上自衛隊が海上防衛の為に必要な資料や情報等を収集し、分析、保管、管理等を行う部門。
海上自衛隊第1術科学校 (MSDF 1st Service School.:かいじょうじえいたいだいいちじゅつかがっこう)
中学校卒業者を対象に教育を行う学校で、砲術、水雷、掃海、航海、電子、通信等の近代戦に必要な技能や知識を基養育する為の教育機関で、4年間の就業期間がある。
→海上自衛隊第3術科学校、 海上自衛隊第4術科学校、 海上自衛隊第2術科学校
[←先頭へ]海上自衛隊第2術科学校 (MSDF 2nd Service School.:かいじょうじえいたいだいにじゅつかがっこう)
機関、電気、工作、外国語、調査等に必要な知識や技能を教育する為の学校。
→海上自衛隊第1術科学校 、 海上自衛隊第3術科学校、 海上自衛隊第4術科学校
[←先頭へ]海上自衛隊第3術科学校 (MSDF 3rd Service School.:かいじょうじえいたいだいさんじゅつかがっこう)
航空機やその関連する航空機器に関する機材や、それらのメインテナンスに関する知識を教育する学校。
海上自衛隊第4術科学校 (MSDF 4th Service School.:かいじょうじえいたいだいよんじゅつかがっこう)
海上自衛隊の経理、補給等に関する知識を教育する学校。
海上自衛隊地区病院 (MSDF Hospital(HL):かいじょうじえいたいちくびょういん)
海上自衛隊の退院やその家族が利用する病院で、横須賀、呉、舞鶴、佐世保に置かれている。
海上自衛隊地方総監部 (MSDF Head Quarters District:かいじょうじえいたいちほうそうかんぶ)
海上自衛隊地方総監の幕僚機関で、横須賀、呉、舞鶴、佐世保、大湊の5ヶ所に置かれている。
海上自衛隊中央調査隊 (MSDF Central Counterintelligence Command:かいじょうじえいたいちゅうおうちょうさたい)
海上自衛隊が活動を行う為に必要な情報の収集、処理、分析を行う機関。
[←先頭へ]海上自衛隊東京業務隊 (MSDF Service Activilty Tokyo:かいじょうじえいたいとうきょうぎょうむたい)
海上幕僚監部及び、東京都に所在する海上自衛隊の長官直轄部隊、機関等に関する業務を行う。
海上幕僚監部 (Maritime Staff Office(MSO):かいじょうばくりょうかんぶ)
海上自衛隊の行動に関して防衛省大臣を補佐する幕僚機関。
[←先頭へ]海上幕僚監部衛生部 (Medical Department:かいじょうばくりょうかんぶえいせいぶ)
病院、保険衛生、医療適性検査等、医療機器に関する機器の整備や規格の研究、整備、或いは技術的指導を実施する部署。
海上幕僚監部教育第一課 (MSO General Engineering and Training Division:かいじょうばくりょうかんぶきょういくだいいっか)
教育訓練計画、教育訓練の資料整備、他、海上自衛隊の各学校の調査研究等の事務を所掌する部署。
海上幕僚監部経理課 (MSO Finance Division:かいじょうばくりょうかんぶけいりか)
予算等、会計全般の事務を行う部署。
海上幕僚監部厚生課 (MSO Welfare Division:かいじょうばくりょうかんぶこうせいか)
自衛官の給与管理や福利厚生、又は防衛省共済組合等に関する事務を行う部署。
海上幕僚監部航空機課 (MSO Aircraft Division:かいじょうばくりょうかんぶこうくうきか)
航空機の調達計画、又は研究開発、製造等に関する事務を行う部署。
[←先頭へ]海上幕僚監部人事課 (MSO Personal Division:かいじょうばくりょうかんぶじんじか)
自衛官の人事を担当し、任免、懲戒等の服務、又は適性検査、表彰等に関する事務を行う部署。
海上幕僚監部総務課 (MSO Administration Division:かいじょうばくりょうかんぶそうむか)
業務計画実施の検討や部隊の運営効率の調査研究、文書の作成、渉外活動、庁報の発行等を行う部署。
海上幕僚監部調査第一課 (MSO 1st Intelligence Division:かいじょうばくりょうかんぶちょうさだいいっか)
防衛警備活動に必要な国内の資料の作成や情報の収集を目的とし、機密の保持に関する事務を行う部署。
海上幕僚監部調査第二課 (MSO 2st Intelligence Division:かいじょうばくりょうかんぶちょうさだいにか)
防衛警備活動に必要な国外の資料の作成や情報の収集を行う部署。
海上幕僚監部調査部 (MSO Intelligence Department:かいじょうばくりょうかんぶちょうさぶ)
防衛警備活動に必要な国内外の資料の作成や情報の収集し、分析して関係部署に報告する事務を行う部署。
海上幕僚監部武器第一課 (MSO General Weapons Division:かいじょうばくりょうかんぶぶきだいいっか)
艦艇の搭載する火器等の研究開発、正式化を担当する部署。
海上幕僚監部補給課 (MSO Supply Division:かいじょうばくりょうかんぶほきゅうか)
物資の調達計画、又は調達実施を行なう課
海上幕僚監部防衛課 (MSO Plans and Programs Division:かいじょうばくりょうかんぶぼうえいか)
防衛計画、編成や業務計画、長期計画等、スケジュールを管理する部署。
海上幕僚監部防衛部 (MSO Operations and Plans Department:かいじょうばくりょうかんぶぼうえいぶ)
防衛課、運用課、装備開発課、教育第一課、教育第二課、通信課、南極観測支援室を管理している部署。
妙高 (Myoko:みょうこう)
海上自衛隊が4個護衛艦隊に配備しているイージスシステムを装備しているミサイル護衛艦の3番艦の艦名。
N |
NBC Report (NBC Report:エヌビーシー・レポート)
特殊武器の種類、時期、位置、危険地帯、汚染状況等を知らせる事。
[←先頭へ]Near Miss (Near Miss:ニア・ミス)
航空機同士の異常接近を意味する。
NTDS (Naval Tactical Data Syatem:エヌティーディーエス)
海軍戦術情報システム
アメリカ海軍が使用している戦術指揮管制システムの名称で戦術情報を収集して、戦術状況を報告する事で、脅威の評価と作戦の考案、対処の方法等を管理指示する事が可能。
海軍 (Navy:かいぐん)
海上任務を主担当とする軍隊で主に艦船を運用する。
O |
O.S.P (Off Shore Procurement:オー・エス・ピー)
日本語で域外調達を意味し、米軍が国家予算で同盟国の物資を調達する事を言う。
OA (Oparetions Analysis:オペレーションズ・アナリシズ)
作戦解析
[←先頭へ]Obscuration Smoke (Obscuration Smoke:目潰し煙幕)
敵部隊の偵察行動を阻止する為の煙幕で、直接敵を煙幕で覆ってしまう。
→Blanketing Smoke、 Screening Smoke、 Smoke
[←先頭へ]Oceanographic Service Unit (海洋資料業務隊:Oceanographic Service Unit)
国土の防衛に必要とする海洋調査、資料、海洋観測、気象観測等の技術指導を行なう部隊。
海洋業務隊群れい下に所属する。
OFT (Operational Flight Trainer:オペレーショナル・フライト・トレーナー)
基本操作訓練装置の事で、パイロットの計器飛行で行われる操作を学習する為の訓練設備。 計器飛行、緊急操縦法、無線航法、局地航法、無線での会話方法等を学ぶ。
OJT (On the Jop Training:実務訓練)
実際の部隊に配備されて訓練に参加する事。
Omnirange (Omnirange:オムニレンジ)
=Omnidirectional Radio Range
全方向式の無線標識を意味する。 全方向の方位を与えるラジオレンジの一種。
On Course (On Course:おんこーす)
航空機が予定している航路上に位置している事を意味する。
On Course Signal (On Course Signal:おんこーす・しぐなる)
航空機がレンジビームにのっている事を意味する。
OR (Operational Rate:オーアール)
稼働率
→稼働率
[←先頭へ]OR (Operations Research:オーアール)
オペレーションズ・リサーチ
→稼働率
[←先頭へ]ORE (Operational Readiness Evaluation:オーアールイー)
部隊訓練の練度評価を指す。
[←先頭へ]Orientation (オリエンテーション)
基準点、又は子午線の地球上の基準点、若しくは真の子午線と一致するまで器械や地図を回転させて位置を合わせる事。
Orientation (オリエンテーション)
導入教育を意味する。
OTH Radar (OTH Radar:水平線レーダー)
通常のレーダーよりも長距離を捜査する目的で、水平線より遠くの艦船、航空機の行動を監視するレーダー。
Over Run (Over Run:オーバーラン)
滑走路の両端に設けられた滑走を防止する区域の事。
Overhaul (Overhaul:オーバーホール)
分解して、細部まで行われる点検修理の事。
Oversear Training Cruise (Oversear Training Cruise:遠洋航海)
毎年1度実施される遠洋練習航海の事で、海上自衛隊幹部候補生学校を卒業した初任の三尉を対象に実施される。 国際親善も兼ねて長距離航海の基礎を学ぶ。
[←先頭へ]OH-1 (OH-1)
川崎重工が開発してこの観測・連絡ヘリコプターは現在も運用中のOH-6Dの後継機として企画され設計からエンジンやパーツに至るまで全て国産化されている。
一見して攻撃ヘリを思わせるタンデム式のコックピットは偵察機としては珍しい配列である。前席は機長、後席は偵察員が搭乗し液晶モニターを配した計器盤でオペレーションを行う。
必要な情報や捜索サイトからの映像データもすべてこの液晶モニターを通じて得る事が出来、夜間や荒天時での偵察任務にも能力を発揮する。
捜索サイトはカラーテレビカメラ、赤外線暗視カメラ、レーザー測距機がセットされており、コックピット上部に配備されている。
通常、観測ヘリはローターマウント方式と言う回転ローターの上部にサイトを取りつける事で機体全てを物陰に隠した状態で任務を遂行するように設計されるが、OH-1のケースでは多少の隠密性は犠牲にして、空気抵抗値を低減させる方式を選択している。
サイト自体は左右55度、上下20度の範囲で旋回捜索する事が可能である。
ローターブレードは12.7mm機銃弾の直撃でも損壊が最小限に留まるように複合材料で作られており、同時にローター自体の軽量化にも貢献しているので操縦応答性が優れている。
一方テイルローターは国産機には珍しいタグデットファン方式を採用している。
国産のエンジンは三菱重工が開発を担当し、約890馬力の出力を有し機体側面に1基ずつ、計2基を搭載し、同時に2基のエンジンが被弾しないように配置されている。 エンジンは高度に電子化され、火器管制システムと共にコンピュータで制御されている。
本機は偵察機であるものの、自衛用として最大4発のAAMを搭載する事が可能で、スタブウイングと呼ぶ固定翼のハードポイントに装着される。
他の武装として対地攻撃用のロケット弾も搭載する事は出来るが、現在のところ、対戦車ミサイル等のATM類は装備できないようである。
機関砲等の固定武装は配備されていない。
しかし、将来的に攻撃型(AH)タイプの開発も視野に入れているとの情報も入っているので、このバリエーションが出現した時は、一層武装が強化されているであろう。
開発開始が1992年、翌93年に設計開始、94年にモックアップ公開、96年に初飛行している。
毎年、陸上自衛隊明野基地での基地祭では真円に近い宙返り等、普通のヘリコプターでは考えられないような高機動ぶりを披露してくれている。
重量 2,520kg 3,500kg(フルペイロード時)
全長 12.0m
全高 3.8m
最高速度 約270km/h
行動距離 約220km
搭載燃料 950リットル
乗員 2名
パワープラント 三菱XTS-1-10 × 2
出力 890馬力
生産メーカー 川崎重工 協力(三菱重工/富士重工)
→AAM
[←先頭へ]海上幕僚監部運用課 (Operations Division:かいじょうばくりょうかんぶうんようか)
海上自衛隊の運用、訓練、検閲等に関する事務処理を行う課。
P |
Perimeter Defense (Perimeter Defense:円陣防御)
部隊の陣容を円形に配置する防御戦闘の一つで、予想される多方向からの攻撃に対抗する為の手段。
Phase Shifting Circuit (Phase Shifting Circuit:フェーズ・シフティング・サーキット)
航空機の位置姿勢を示す燈火を意味する。(位相回路)
PSU (Print Supply Unit:ピーエスユー)
海上自衛隊の資料、図書等の印刷物を配布する為の専門部署。
一次レーダー (Primary Radar:いちじれーだー)
電波の照射を行い、その反射波を受信する為のレーダーを意味する。
R |
Reconnaissance in Force (Reconnaissance in Force:レコンナイサンス・イン・フォース)
日本語で威力偵察を意味し、敵の規模、構成を調査し、必要に応じて攻撃を行い、敵の戦闘能力を見定める行為を指す。
RMU-10/A (RMU-10/A Reel-Pod:アールエムユー10)
曳航式射撃訓練用標的TDU-10Bを曳航するためのリールで、長径4.4mm、長さ701m、若しくは直径3mm、長さ1524mものワイヤーを内蔵している。
これらのリールと標的を組み合わせたセットをA/A37Uトゥ・ターゲット・システムと呼ぶ。
ROCP (Radar Out of Commision for Parts:アールオーシーピー)
レーダー部品緊急補給請求
RPV (Remotery Pioloted Vehicle:アールピーブイ)
リモコン操縦の機体。 主に、偵察等に使用される事が多い。
[←先頭へ]RF-4E (RF-4E :RF-4E)
本来、戦闘機であった足の速さと起動性を活かした強行偵察が可能であり、非武装で戦闘区域を飛行すると言う点で言えば、戦闘機よりも危険な任務を負っていると言える。
最近は火山の噴火や地震災害の被害調査で出動する機会が増え正確な被害状況を把握する事を期待されている。
オリジナルのRF-4は非武装であったのに対してF-4FJを改修したタイプでは翼下に装備するタイプの偵察ポッドが開発されたおかげで、機関砲を外してカメラを装備する必要がなくなりました。 この為、丸腰で危険地帯への偵察任務を行う必要が無くなり生存性がアップしとている。
全長(m) 19.2
全幅(m) 11.7
全高(m) 5.0
全備重量(Kg) 25,960
最大速度 M2.2
実用上昇限度(m) 17,200
後続距離(Km) 2,900
パワープラント J79-GE/IHI-17×2
出力(Kg) 8,120×2
装備 20mmGun×1(F-4EJ改修型)
乗員(名) 2
→F-4EJ/改 、 JM-61、 JM-61 20mm機関砲
[←先頭へ]解像力 (Resolution:かいぞうりょく)
写真やレーダー画像の映像がどこまで細部まで表現できるかと言う能力を指す。
[←先頭へ]S |
S Band (S Band:エスバンド)
1,550 ~ 4,000MHz 帯のレーダー電波の帯域
SAM (Surface to Air Missile:サム)
地対空誘導ミサイル
[←先頭へ]Screening Smoke (Screening Smoke:遮断煙幕)
カーテン状に展開される煙幕で、作戦部隊と敵部隊の間に煙幕で覆い、敵から味方の行動を把握出来ないようにする。
→Blanketing Smoke、 Obscuration Smoke、 Smoke
[←先頭へ]SES (Surface Effect Ship:エスイーエス)
表面効果船の事で、船体を浮かせ水面を高速で滑走する船の事を言う。
高速な展開が可能な為、世界の海軍が研究を行っている。
SF System (Self Defense Fleet Command Support System:エスエフ・システム)
海上自衛隊が運用している自衛艦隊指揮支援システムの名称で、航空自衛隊が運用しているバッジシステムと連動して日本近海の作戦に関する自衛艦隊の作戦処理を行う。
SLBM (Submarine Launched Ballistic Missile:エスエルビーエム)
潜水艦発射弾道ミサイル
潜水艦から発射される戦略核ミサイル。
→MSBS
[←先頭へ]SLCM (Submarine Launched Cruise Missile:エスエルシーエム)
潜水艦発射型巡航ミサイル
潜水艦から発射して超低空で飛行する核・非核両用の戦術ミサイル。
→SLCM
[←先頭へ]SLCM (Sea Launched Cruise Missile:エスエルシーエム)
水上発射型巡航ミサイル
水上戦闘艦から発射して超低空で飛行する核・非核両用の戦術ミサイル。
SLEP (Service Life Extinction Program:スレップ)
艦艇の寿命を延長する工事の事。
Smoke (Smoke:煙幕)
敵の視界を奪う為の人工的な煙を指し、味方部隊の遮蔽、敵部隊の行動抑止に使用される。
→Blanketing Smoke、 Obscuration Smoke、 Screening Smoke
[←先頭へ]Snakeye (Snakeye:スネークアイ)
Mk.82 通常爆弾の派生型。
Sound Velocity (Sound Velocity:さうんど・べろしてぃ)
音速
Space medicine (Space medicine:スペース・メディシン)
日本語で宇宙医学を意味し、宇宙業務で発生する病気等の障害に関する医学分野を意味する。
Space Vehicle (Space Vehicle:スペース・ビーグル)
宇宙空間で使用する、人員・物資等の運搬用の乗り物。
Speed of Sound (Speed of Sound:すぴーと・おぶ・さうんど)
音速
SSBN (エスエスビーエヌ)
弾道弾搭載型原子力潜水艦
Ballistic Missile Submarines
→オハイオ
[←先頭へ]SSGN (エスエスジーエヌ)
巡航ミサイル搭載型原子力潜水艦
SSM (Surface to Surface Missile:エスエスエム)
地対地ミサイル・地対艦ミサイル・艦対地ミサイル・艦対艦ミサイル
→沿岸護衛艦 いしかり 型 、 沿岸護衛艦 あぶくま 型 、 ミサイル護衛艦 はたかぜ 型
[←先頭へ]SSN (エスエスエヌ)
攻撃型原子力潜水艦
Nuclear Power Submarine
SUM (Surface to Under water Missile:サム)
水上発射型対潜水艦ミサイル
[←先頭へ]SWATH (Small Waterplane Area Twin Hull:スワス)
特殊双胴船(半没水型双胴船)
小型の潜水胴体を左右に持ち、水面上に甲板を有する高速船の事。
海上幕僚監部監査課 (Ships Division:かいじょうばくりょうかんぶかんせんか)
海上自衛隊の艦船調達、整備、研究改善等に関する事務を担当する部署。
T |
TASS (Towed Array Sonar System:タス)
曳航式アレー・ソナー・システム
艦船から数百~数千メートルにも及ぶソナー付きのケーブルを曳航し、その探査結果をコンピュータ処理するシステムの名称
TDU-10B (TDU-10B Target:ティーディーユー10)
4枚のデルタ翼を有する曳航式の射撃訓練用標的。
RMU-10/Aと組み合わせて使用する。
TER (Triple Ejector Rack:ティーイーアール)
小型の爆弾等を搭載するためのラックで、Mk.81~83クラスの爆弾なら3発まで搭載する事が可能。
Trailing Vortex (Trailing Vortex:トレイリング・ボーテックス)
Trailing Vortex:自由うず(あとひきうず)は航空機の翼の一番外側で発生する空気の渦の下流に流れる気流。
Transponder (Transponder:応答機)
トランスポンダーと言い、2次元レーダーにおいて電波を受信して再放射する機械。
再放射する周波数は受信した電波と同じ時もあれば異なる場合もある。
Turning Movement (Turning Movement:ターニング・ムーブメント)
日本語で迂回を意味し、予想される敵の作戦区域を回りこみ、自軍の有利な地域に部隊を展開する事を指す。
T-2 (T-2 :T-2)
国産の超音速高等練習機。
戦闘機養成訓練の最終課程で使用する機体。
この機体には車と同様にMC前とMC後のバージョンが存在しており、特にMC後の機体は練習機としては世界で初めて火器管制装置を装備し実際の戦闘機と同じ訓練が可能になっています。
その為に機体は戦闘機と同じ戦闘加重に耐えられる様に設計されており、有事の際、そのまま戦闘に投入可能とも言われている。
見かけによらず機動性に優れT-4が登場するまでブルーインパルスの使用機として運用されていた。
全長(m) 17.9
全幅(m) 7.9
全高(m) 4.4
全備重量(Kg) 9,800
最大離陸重量(Kg) M1.6
最大速度 15,000
後続距離(Km) 2,500
パワープラント TF40-IHI-801A×2
出力(Kg) 3,200×2
装備 20mmGun×1,AIM-9等装備可能
乗員(名) 2
T-3 (T-3 :T-3)
国産の初等練習機
全長(m) 8.0
全幅(m) 10.0
全高(m) 3.0
全備重量(Kg) 1,500
最大速度 360
後続距離(Km) 960
パワープラント IGSO-480-AIF6
出力(Kg) 340
乗員(名) 2
T-4 (T-4 :T-4)
川崎重工業が製造しているジェット練習機。
設計から使用部品に至るまで、国産化されており、国産の高等練習機T-2では唯一国産化出来なかったパワープラントも今回は国産化されている。
練習機としては過剰なほどの最新技術がふんだんに盛り込まれ世界最高水準の練習機として位置づけられている。
その内容として、新素材の複合材料、リング・レーザージャイロ姿勢方位基礎装置、デジタル・データバス、機上酸素発生装置、5個所のハードポイントが設置されている。
操縦特性は良好で、現在のブルーインパルスの使用機にもなっている。
メンテナンス性に大変優れた機体で、インパルス派米の際、機体を見学した米軍メンテ要員を驚かせたと言う。"
全長(m) 13.0
全幅(m) 9.9
全高(m) 4.6
全備重量(Kg) 5,500
最大速度 1,040
後続距離(Km) 1,300
パワープラント F3-IHI-30×2
出力(Kg) 1,670×2
乗員(名) 2
→T-2
[←先頭へ]一時目標 (Transient Target(Transient Objective):いちじもくひょう)
1.移動する攻撃目標で、緊急性を要し正確な攻撃の出来ない事を言う。
2.敵の一時的な施設等構造物。
曳航標的 (Towed Target:えいこうひょうてき)
航空機が使用する射撃訓練用曳航式標的
U |
Under Shoot (Under Shoot:アンダー・シュート)
1.着陸進入時の最終旋回のタイミングが早く、航空機の進入軸が滑走路から手前にずれる事。
2.射撃の着弾地点が目標の手前だった時。
3.気速が落ちたとき、航空機が所定の速度に回復する為に必要な速度を得るのに必要な最低限のパワーを出す時。
4.着陸位置より手前に着地してしまう事。
Unknown (Unknown:アンノウン)
識別不明機の事を指す。
UNREP (Underway Replenishment:アンレップ)
艦船が航行しながら補給艦から物資や燃料等の補給を受ける事。
よく似た言葉にハイライン(High Line)というものがある。
Up Wind Leg (Up Wind Leg:アップ・ウィンド・レグ)
離陸してから一回目の旋回を行うまでの進路を意味する。
U-125A (U-125A :U-125A)
U-125は航空自衛隊がMU-2Jの後継機として導入した航空機で、各基地のや空港等のタカン、GCA、ILS等が正常に機能しているかをチェックする為に使用されている。
搭載している後方援助施設点検システムはMU-2の時よりも大幅に自動化され能力もアップしている。
同じく、125Aは救難捜索機として導入された機種で、機首に赤外線暗視装置、胴体下面に360度を捜索可能な広範囲捜索レーダーが装備されている。
全長(m) 15.6
全幅(m) 15.66
全高(m) 5.36
全備重量(Kg) 7,350
最大離陸重量(Kg) 12,750
最大速度 最大速度980Km/巡航速度840Km
実用上昇限度(m) 43,3000ft
後続距離(Km) 2,800nm
パワープラント アライドシグナルTFE731-5BR-1H×2基
出力(Kg) 2,110Kg
乗員(名) 乗員2名+8~14名
UF-4 (UF-4:UF-4)
ウラン235を生成する際に発生する毒性の強い核廃棄物の事。
[←先頭へ]UH-60J (UH-60J :UH-60J)
航空自衛隊が配備している他用途ヘリコプター。
アメリカ軍がUH-1の後継機として開発していた機体で、陸海空用に様々なバリエーションが存在している。
航空自衛隊では主に救難活動に使用しており、長大な航続距離と最先端の航法装置により安全な救難活動が実施できるようになった。
全長(m) 19.8
全幅(m) 16.4
全高(m) 5.1
最大速度 265Km/h(巡航)
後続距離(Km) 463(半径)
パワープラント T700-GE/IHI-701A×2 or T-700-IHI-401C×2
出力(Kg) 1,510×2 or 1,662×2
乗員(名) 7
V |
V-107 (V-107 :V-107)
通称「バートル」と呼ばれ親しまれていたこの機体はCH-47が登場するまでの間、大型の輸送ヘリとして活躍した。
後部に開口部を有し、陸自では主にジープや、バイクに搭乗した偵察要員を最前線に輸送する役目を負っていたが、空自では離島での救急患者の輸送を行ったり遭難者の救出、又は戦闘機を脱出したパイロットの救助に使用されている。
一部はまだ部隊に配備されているが順次CH-47やUH-60Jに換えられていく。
全長(m) 15.3 機体寸法はローター部含む
全幅(m) 25.4 機体寸法はローター部含む
全高(m) 5.15 機体寸法はローター部含む
最大速度 240Km/h(巡航)
後続距離(Km) 1000
パワープラント CT58-IHI-110-1×2
乗員(名) 5
W |
WAD (Weapons Assignment Director:ワド)
=ウェポン・アサイメント・ディレクターと読み、日本語で兵器割当司令官を意味する。
Wake (Wake:ウェーキ)
艦船の航跡を意味し、液体に物体が通過する事で起こる流体の乱れを指す。
[←先頭へ]Warning Alarm (Warning Alarm:ワーニング・アラーム)
警報
Weapon Carrier (Weapon Carrier:ウェポン・キャリア)
弾薬、装備等の運搬を行う輸送船、輸送機を意味する。
Weapon System (Weapon System:ウェポンシステム)
武器システムの形態を意味する。
[←先頭へ]WES (Weapon Entry System:ウェズ)
目標を識別し、その脅威を判定して最適な攻撃目標を判断し武器の選定を行うシステム。
Wet Suits (Wet Suits:ウェット・スーツ)
水中作業用の防水服。
[←先頭へ]WIG (Wing In Ground:ウィッグ)
水中翼船の一種で、船の底に翼をつけて、水面上を高速で滑走する船を意味する。
Winch (Winch:ウィンチ)
重たい物資等を移動させたり吊り下げたりする為の起重機
Windlass (Windlass:ウィンドラス)
錨を船に巻き上げる揚錨機の事。
Window (Window:ウィンドウ)
ECM を行う際、電子装備で対抗するのではなく、電波を反射しやすい金属片を散布し、敵の電波兵器を攪乱する事。
MicroXXXX社製 の出来の悪いOSの事ではない。
Window deception (Window deception:ウィンドウ・ディセプション)
Window で敵レーダーの効力を奪う事。
Withdrawn (Withdrawn:ウィズドローン)
要撃目標が反転離脱する事。
X |
X Band (X Band:エックス・バンド)
8,000Mhz ~ 12.5Ghz のレーダー電波帯域
Y |
YS-11 (YS-11 :YS-11)
日本が開発したターボプロップ旅客機を流用した輸送機。
基本設計が優れていたために安全性が非常に良いのが特徴。
主に基地間の連絡輸送や飛行訓練に使用される。
全長(m) 26.3
全幅(m) 32.0
全高(m) 9.0
全備重量(Kg) 24,500
最大速度 450
後続距離(Km) 2,200
パワープラント ダートMK542-10×2
装備 ペイロード5,280Kg
乗員(名) 5
あ |
アクラⅡ級攻撃型原子力潜水艦 (あくらⅡきゅうこうげきがたげんしりょくせんすいかん)
アクラⅠ級は1986~95の間に建造され、8隻が就役中。
5隻が太平洋艦隊に配備されている。
このアクラⅡ級はロシア海軍最新鋭の攻撃型潜水艦。
全長 110m
水中排水量 9100トン
水中速力は 32ノット以上
乗員 62名
武装 533mm魚雷発射管4門、650mm魚雷発射管10門
※533mm魚雷発射管からは対艦ミサイル、対空ミサイルを発射する事が可能
アメリカ海兵隊 (あめりかかいへいたい)
陸、海、空の三軍とは異なる4つ目の軍隊で、海軍の一部隊ではなく、完全に独立した指揮系統を持つ軍隊である。
目的は、アメリカ軍の他の三軍が協力して大規模作戦を実施する際、部隊の編成や指揮系統の確立等、作戦の決行までにかなりの時間を必要とする為に、それらの準備が整う間に、先行して目標を叩く事を任務としている。
この事から、海兵隊は他の軍隊と異なり、あらゆる作戦が可能なように、陸海空軍が保有するのと同程度の装備をたった一軍で保有しており、戦車や戦闘機、艦船等を装備しているのは、あらゆる局面に対応するのに、いちいち三軍に頼るよりは、自前の装備で作戦を行ったほうが即応性に長けるからである。
海兵隊はその性格上、攻撃用の部隊であり特別に要請がない限りは防衛用には出動する事はない。
インヴィンシブル (いんびんしぶる)
イギリス海軍が運用している中型航空母艦で、V/STOL機の運用を目的とした設計がされ、1980~1985に3隻が建造された。
26000tの中型空母で戦闘機を運用するために、V/STOL機のシー・ハリアーを9機を搭載し、カタパルトを使用せず7度の傾斜角が設けられたスキー・ジャンプと呼ばれる特殊な甲板から発艦を行う。 上陸作戦の支援にも重点が置かれており9機の輸送ヘリも運用されている。
この艦は建造費節減の為に、商船構造として軍艦設計が施されていない。
最高速度は28ktしか出せないが、1番艦のインヴィンシブル就役直後のフォークランド紛争では大活躍し、性能的に十分実用に耐える事が証明されて現在は後継艦の検討が行なわれている。
満載排水量:26000t
全長 :209.1m
全幅 :27.5m
喫水 :8m
機関 :オリンパス社COGAGガスタービン×4基・2軸
出力 :97200馬力
最高速度 :28kt
装備 :シー・ダートSAM連装発射機×1基、20mmCIWS×1基、30mmCIWS×1基
艦載機 :V/STOL戦闘攻撃機×9機 輸送ヘリ×8機 対潜ヘリ×3機
乗員 :乗員×685名 航空要員×366名 海兵隊要員×600名
ヴァンガード (ヴァンガード)
イギリス王立海軍が保有している新型の戦略原子力潜水艦のクラス名。
基本的な装備はアメリカ海軍に準ずる。
全長:149.3m
全幅:12.8m
全高:10.1m(浮上時、喫水線を基準)
水中排水量:15850t
動力機関:加圧水型原子炉1基、ポンプジェット推進、27500軸馬力
予備ディーゼル発電機2基2700軸馬力
武装:トライデント2(D5)弾道ミサイル16発、MIRV8発内蔵
スペアフィッシュ魚雷、タイガーフィッシュ魚雷・・・魚雷発射管4門
ハープーン対艦ミサイル
乗員:士官約14名/下士官約121名
ウダロイ級駆逐艦 (うだろいきゅうくちくかん)
ロシア太平洋艦隊所属。
主に潜水艦狩りを主任務とする駆逐艦で。
12隻が建造され、現在は7隻が在籍している。
7隻の内、3隻が北方艦隊、残る4隻が太平洋艦隊に配備されている。
オスカー2 (オスカー2)
ロシア海軍が誇る最新鋭の巡航ミサイル搭載攻撃型潜水艦のクラス名。
「クルスク号」が沈んだ事で一躍有名になったこのオスカー2級の潜水艦は水上打撃任務を目的とした純粋な攻撃専用の潜水艦で対艦攻撃には巡航ミサイル、対潜水艦作ででは魚雷で戦う。 オスカー2級は冷戦時代、NATO軍が付けた名称でロシアでは949A型と呼ばれている。
全長154m
全幅18.2(水中安定板20.1m)
全高9.2(浮上時の喫水線を基準)
水上速力:約15ノット
水中速力:約31ノット(5ノット:低速用モーター使用時)
排水量:水上14700t/水中19400t
動力機関:加圧水型原子炉2基、蒸気タービン2基、低速推進用モーター、最大出力190Mワット、98000軸馬力。
武装:SS-N-19巡航ミサイル24発、86R/88R型魚雷、魚雷発射管4門
作戦可能時間:約120日
乗員:士官約52名/下士官約55名
→SSGN
[←先頭へ]オハイオ (オハイオ)
アメリカ合衆国の戦略抑止政策「相互確証破壊MAD」の一翼を担っている重要な原子力潜水艦のクラス名。
排水量:水上16764t/水中18750t
水中速力:約25ノット
最大潜行深度:約300
動力機関:加圧水型原子炉、一軸推進、35000軸馬力
全長:160.69m
全幅:12.8m
全高:11.13(浮上時の喫水線を基準)
武装:トライデント1(C4)型弾頭ミサイル
・・・射程距離約4000海里、MIRV4発
トライデント2(D5)型弾頭ミサイル
Mk48魚雷、Mk48ADCAP(性能向上型)
・・・魚雷発射管4門から発射
作戦可能時間:約70日
乗員:士官約15名/下士官約148名
慣熟訓練時間:約25日
哨戒活動時間:約70日
オーバーホール時間:約9年毎
艦齢:約20年
→SSBN
[←先頭へ]オメガ航法 (おめがこうほう)
送信局から三種類の超超短波を発信して、受信側はその位相差を判定して航路を割り出す航法の事を意味する。
おやしお (おやしお)
海上自衛隊が配備する最新鋭の攻撃型潜水艦。
自衛隊が配備する潜水艦はすべて通常動力で、そのノウハウ、性能は世界一を誇り、最新鋭のこの潜水艦も、世界最強の通常動力潜水艦としての地位を有する。 船体、艦橋に傾斜を設けており、敵ソナーによる探知を極力抑えるようなステルス構造となっている。
→ソン
[←先頭へ]移動観測所 (いどうかんそくしょ)
気象状況を解析する為に一時的に任意の地点に開設した気象観測所を意味する。
移動所要 (いどうしょよう)
作成に必要な人員物資の必要量を意味する。
維持補給所要 (いじほきゅうしょよう)
部隊等が、初年度の装備品等を維持管理し、消費したり損耗した分の不足を補う為に補充を行う所要の事を指す。
[←先頭へ]隠密攻撃 (おんみつこうげき)
火力を用いず、隠密に行動して敵に接近戦闘を挑む夜間戦闘を意味する。
夜間攻撃とも言う。
→夜間攻撃
[←先頭へ]沿岸護衛艦 あぶくま 型 (えんがんごえいかんあぶくまがた :DE ABUKUMA Class)
229あぶくま
230じんつう
231おおよど
232せんだい
233ちくま
234とね
ゆうばり型の発展改良型として建造されたが外見も戦闘力も全く異なる別物の護衛艦である。
ゆうばりシリーズが事実上大失敗に終わったので根本から設計が改められた。
NATO海軍が装備するRAM-SAMを装備する予定だったが実現しなかった。
大量配備を行う予定が冷戦の終結とDDシリーズ統一の為に6隻で建造が打ち切られた。
沿岸警備を主任務としている為、対空ミサイルは装備していないものの、対艦ミサイルを塔載するなど水上打撃力は極めて強力である。
基準排水量(t) 2,000
主機 ディーゼル・ガスタービン(CODOG)
速力(ノット) 27
主要 装備 76mm速射砲1門 3連装短魚雷発射管2門 ASROC発射機1門 SSM発射機1門 CIWS1門
→沿岸護衛艦 ゆうばり 型 、 CODOG、 SSM
[←先頭へ]沿岸護衛艦 いしかり 型 (えんがんごえいかんいしかりがた :DE ISHIKARI Class )
226いしかり
沿岸地域防衛を主任務としている護衛艦で小型の船体からは想像がつかない程の強力な武装が施されている。
数々の警報センサー類と共に最新の情報処理装置を搭載し、効率の良い作戦が展開できる。
パワープラントは巡航時にはディーゼル、戦闘時にはガスタービンを使用するCODOG方式を採用している。
基準排水量(t) 1,290
主機 ディーゼル・ガスタービン(CODOG)
速力(ノット) 25
主要 装備 76mm速射砲1門
3連装短魚雷発射管2門
ボフォーズ・ロケットランチャー1門
SSM発射機1門
→CODOG、 沿岸護衛艦 ゆうばり 型 、 SSM
[←先頭へ]沿岸護衛艦 ゆうばり 型 (えんがんごえいかんゆうばりがた :DE YUBARI Class )
227ゆうばり
228ゆうべつ
1隻しか建造されなかったいしかり型の改良型。
基本性能と戦闘力はいしかり型と同じだが、CIWS搭載のスペースを確保する為に排水量が180トン増加している。
小型の船体に強力な武装を詰め込んだ為、運用面でいろいろと問題が露呈し、さらに小型過ぎて外洋では作戦が困難と判り、「いしかり」を含めて3隻の建造のみに終わった。
基準排水量(t) 1,470
主機 ディーゼル・ガスタービン(CODOG)
速力(ノット) 25
主要 装備 76mm速射砲1門 3連装短魚雷発射管2門 ボフォーズ・ロケットランチャー1門 SSM発射機1門
→沿岸護衛艦 いしかり 型 、 沿岸護衛艦 あぶくま 型 、 CODOG、 近接防空システム(CIWS)
[←先頭へ]汚染 (おせん)
生物、化学、放射線等が人員、装備、施設等に付着したり、地域の空間や水質に異常が発生する事。
応急操舵 (おうきゅうそうだ)
艦船の操舵装置が故障したときに行われる応急的な操舵で直接操舵と人力操舵がある。
沖ノ鳥島 (おきのとりしま)
沖ノ鳥島は水没の恐れがある為に護岸の補強工事を行っているが、この排他的経済水域(EEZ)内に中国の海洋調査船が頻繁に不法侵入している。
日本政府の度重なる警告にも、「島ではなく岩だから日本が領有権を主張する立場に無い」として今後も引き続き活動を行う態度を示している。
竹島の例でも、日本政府が何もできない事を熟知しているので、活動を中止する事は無いと思われる。
音響器材 (おんきょうきざい)
ソナー、VDS、ハイドロフォン、水中攻撃指揮装置等の総称
[←先頭へ]音響器材 (おんきょうきざい)
ソナー、ソノブイの総称
[←先頭へ]音響業務支援隊 (おんきょうぎょうむしえんたい)
船舶による海洋音響測定から音響資料の収集、調査等、又はそれらの教育を行う部隊の事。
音響信号伝達装置 (おんきょうしんごうでんたつそうち)
対潜ヘリコプターに搭載されているFM多重方式の送信機で、ソノブイ受信機から発信されてくる音響信号を中継し、洋上の艦艇へ転送する機器の事。
音響掃海具 (おんきょうそうかいぐ)
音響機雷を掃海する為の掃海具で、音響信号を発信する事で機雷を処分する為の機械。
[←先頭へ]音響測定儀 (おんきょうそくていぎ)
潜水艦のスクリュー、又は機械が出す音を高感度なセンサーで感知する機器の事でソナーとも言う。
役務 (えきむ)
部隊が民間の企業や公共団体等と作業力を提供する事を言う。
か |
カードループ (かーどるーぷ)
磁気探知装置の事。
潜水艦を探知する機械の事で、海底に敷設したケーブルの上に潜水艦が通過すると、その際の誘起電力を測定する。
ガスタービン (がすたーびん:Gusturbine)
軽油/重油等を燃料とし、燃焼ガスの排気によってタービンを回転させ、その回転により動力を得る機関を指す。
発電機や推進装置として利用される。
→COGOG、 COSAG、 CODAG、 CODOG、 COGAG、 COGAS
[←先頭へ]カッター (かったー:Cutter)
人力で推進する非動力の小型艇の事。
[←先頭へ]カット・オフ (かっと・おふ:Cutt Off)
航空機が編隊の内側に最短コースで移動する機動を指す。
[←先頭へ]カット・オフ (かっと・おふ:Cutt Off)
エンジンを停止させる事を指す。
カット・オフ・タクテック (かっと・おふ・たくてっく:Cut Off tactic)
要撃戦の用法の一種
[←先頭へ]カラー・データ (からー・でーた:Color Data)
バッジシステムのスクリーンに表示される情報を指す。
ガン・カメラ (がん・かめら:Gun Camera)
武装の射撃の模様を記録するカメラで、成果の確認に使用される。
[←先頭へ]キロ (きろ)
ロシア海軍の攻撃潜水艦のクラス名
通常動力型の攻撃潜水艦として世界にも輸出されている。
又、簡単な構造から、潜水艦後進国の潜水艦開発において重要な設計参考資料として利用されている。
「キロ」
全長:72.6m
全幅:9.9m(水中安定板12.8m)
全高:6.6(浮上時の喫水線を基準)
排水量:水上2325t/水中3076t
水中速力:約10ノット
動力機関:1500Kワットディーゼル発電機2基、電動機1基、5900軸馬力、6枚プロペラスクリュー1基(ポンプジェット) 低速推進用電動機1基(130軸馬力)、ダクトスクリュー2基(204軸馬力/3ノツト)
武装:魚雷発射管6門、SA-N-5携行対空ミサイル4連装発射機1門
乗員:士官約12名/下士官約41名
「キロ改」
全長:73.8m
全幅:9.9m(水中安定板12.8m)
全高:6.6(浮上時の喫水線を基準)
排水量:水上2350t/水中3126t
水中速力:約11ノット
動力機関:1500Kワットディーゼル発電機2基、電動機1基、5500軸馬力、7枚プロペラスクリュー1基 低速推進用電動機1基(183軸馬力)、内部格納式クリープ/マヌーバリング電動機2基、ダクトスクリュー2基(204軸馬力/3ノツト)
武装:魚雷発射管6門、SS-N-16対潜ミサイル、SA-N-5携行対空ミサイル4連装発射機1門又は6連装1門
乗員:士官約13名/下士官約27名
→ソン
[←先頭へ]ゴットランド (ゴットランド)
スウェーデン海軍の最新鋭攻撃潜水艦で、1999年に3隻が就役した。
補助的ではあるにしろ液体酸素とディーゼル燃料を燃焼させるスターリング機関を装備している。 6ノットしか速度は出せないが極めて静寂で水中での雑音放射が少ない。このスターリング機関は、水中では6ノットしか出せないがシュノーケルと併用する事で10ノットまで出す事が出来る。 極めて優秀なソナー信号処理装置と潜水艦指揮管制通信と武器管制の為の戦闘指揮装置が搭載されており、同時に約95個までの目標を追尾する事が可能な極めて戦闘力の高い潜水艦である。
全長:60.6m
全幅:6.06m
全高:5.6(浮上時の喫水線を基準)
排水量:水上1384t/水中1494t
水中速力:約20ノット
水上速力:約10ノット
潜行深度:約200m
航続時間:約14日
動力機関:760Kワット発電機2基、ディーゼル機関2基、電動機1基、1800軸馬力、7枚プロペラスクリュー1基 AIPスターリング75Kワット2基
武装:533mm魚雷発射管4門、400mm魚雷発射管2門、外部ベルトに機雷22基
乗員:約23名
化学武器 (かがくぶき)
化学剤を充填した武器の総称
化学兵器とも呼ぶ
→ABC
[←先頭へ]仮制式 (かりせいしき)
制式化する前の装備品等の事で、防衛省大臣が仮に型式を定める。
[←先頭へ]加速荷重 (かそくかじゅう:Acceleration Load)
飛行中に加速や急降下により加わる荷重の事を指す。
Dynamic Loadとも呼ぶ
可変ピッチ・プロペラ (かへんぴっち・ぷろぺら:Reversible Pitch Propeller)
同じプロペラの回転数でプロペラの角度を動的に変化させることで推進力を変化させる事が可能になる機構の事。
これと良く似た仕組みに可変ピッチ・スクリューがある。
可変ピッチプロペラ (かへんぴっちぷろぺら:Controlled Pitch Propeller)
プロペラの角度を自在に変化させることの可能な特殊な推進器。
科学活動 (かがくかつどう)
化学/科学部隊又は各部隊が実施する煙幕、焼夷等の活動や、特殊な武器や火力からの防護活動などを行なう。
[←先頭へ]火器管制装置 (かきかんせいそうち:Fire Control System)
武器を射撃する際、目標諸元の計算を行い、射撃装置に必要な情報を入力する装置の事。
→FCS
[←先頭へ]火器器材 (かききざい)
射爆照準装置の総称
[←先頭へ]火薬 (かやく:Powder)
爆薬とは異なり、燃焼速度の遅い火薬類を指すが、一般的には爆薬も含めて火薬と呼ぶ。
[←先頭へ]火力 (かりょく:Fire Power)
対地火力と対空火力に分類され、敵を攻撃したり味方の行動を支援する火器の使用を意味する。
→火力協力、 火力集中団、 火力集中群、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力調整線、 火力優先
[←先頭へ]火力協力 (かりょくきょうりょく:Fire Support)
火力を行使できる戦闘部隊が他の部隊を火力によって作戦を支援する事を指す。
→火力、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力調整線、 火力優先
[←先頭へ]火力集中群 (かりょくしゅうちゅうぐん:Group Of Fires)
火力を行使できる2個以上の部隊が攻撃を行う火力集中点を指す。
→火力、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力集中団 (かりょくしゅうちゅうだん:Series Of Fires)
作戦の重要な局面にて多数の火力を投入する為の複数の火力集中群を一括した総称で通常、非匿名で呼称する。
→火力、 火力集中群、 火力集中団、 火力協力、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力集中点 (かりょくしゅうちゅうてん:Concentration)
火力を投入する目標地点を指し、符番号で示される。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力戦闘部隊 (かりょくせんとうぶたい)
火力を行使できる戦闘部隊を指す。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力集中点、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力打撃 (かりょくだげき)
一般的に2種類の意味のどちらかを指す。
1.敵の上陸作戦における着上陸前後の比較的防御の弱い瞬間を狙い火力を集中して上陸部隊を撃滅する戦法を指す。
2.火力戦闘部隊が中心となり敵に対して組織的な攻撃を継続して実施する事を指す。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力調整、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力調整 (かりょくちょうせい)
火力を投入するのに必要な火力戦闘部隊同士の連携、調整を図る事。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整所、 火力優先
[←先頭へ]火力調整所 (かりょくちょうせいしょ:Fire Support Coordination Center)
火力調整を実施するための施設で、作戦部隊の指揮官、連隊長が指揮を行なう。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力優先
[←先頭へ]火力調整線 (かりょくちょうせいせん:Fire Support Coordination Line)
航空火力を投入する際、味方の地上部隊に被害が出ないように設定するコントロールラインの事で、この設定ラインより遠方が航空火力が投入される地域となる。
この設定ラインは作戦地域の指揮官と、航空部隊の指揮官が協議の上で設定される。
火力優先 (かりょくゆうせん:Priority Of Fires)
火力の実施に際し、投入する作戦部隊が発揮する火力の配分と方向を優先させる事を意味する。
→火力、 火力協力、 火力集中群、 火力集中団、 火力集中点、 火力戦闘部隊、 火力打撃、 火力調整、 火力調整所
[←先頭へ]稼働率 (かどうりつ)
特定期間における配備している人員や装備の数から運用可能な数を計算した比率を指す。
→OR
[←先頭へ]画像通信 (がぞうつうしん)
通信システムに画像を伝送する事を指し、動画/静止画を伝送する映像伝送、文書/図面/写真等を電送する模写伝送の方式がある。
[←先頭へ]会計機関 (かいけいきかん)
会計法規に基づき設定され、国の会計事務を主担当とする部署。
回収所 (かいしゅうしょ)
需品科部隊が運営する施設で、需品科品目、又は各科別の品目の識別不可能の回収品の回収を行う。
回線 (かいせん)
2点以上の区間に相互の端末が連絡できる通信設備を言う。
改造 (かいぞう)
機材の性能向上、耐用年数の延命、操作性、整備性の向上を目的とした構造変更の事を指す。
改良ホーク (かいりょうほーく)
陸上自衛隊の中高度の拠点防衛用に使用されるセミ・アクティブ・ホーミング・ミサイルである。
1954年にアメリカ・レイセオン社で開発された古いタイプのミサイルだが、3度にわたる改良が施され現在も主力防空火力として運用されている。 初期のタイプと比較し、システムとしての信頼性が大きく向上しており、迎撃範囲の拡大、同時に迎撃可能な数、撃墜率、ECCM能力共に進化している。
発射システムは3連装の発射機と、中高高度の監視能力を有するパルス補足レーダー(RAR)、低高度の監視能力を有するCW補足レーダー(CWR)、対空射撃の指揮と敵味方の識別を行う中隊指揮装置(BCP)、ミサイルを誘導する高出力イルミネーター発信機(HPI)、ホークシステムに電力を供給する電源システム(GEN)により構成されている。
1個中隊の構成は、上記のシステム一式に、ミサイルランチャーを6個配備し4個中隊で1個高射特科群を形成する。
発射機は、ミサイル運搬ローダ(LDR)に搭載され機動運用を行う事も可能になっている。
重量 600kg
全長 5.0m
直径 350mm
段数 固体2段式
最高速度 M3.2以上
射程距離 40km以上
有効迎撃高度 30~15000m以上
海岸堡 (かいがんほ)
上陸部隊が、上陸地点を確保維持する目的で確保する地域を意味する。
海岸堡は以下、4点の要点に基づき確保される。
1.上陸部隊の収容・展開が容易な地理特性である事。
2.港湾施設、空港も含んで確保する。
3.渡河攻撃と同様の段階に基づき海岸堡を確保する。
4.構築規模は上陸部隊の規模、地域の特性に合わせて可変する。
海上における警備活動 (かいじょうにおけるけいびかつどう)
■隊法82条による規定
●対象事態 海上における人命若しくは財産の保護又は治安の維持のため特別の必要がある場合
●出動要件 内閣総理大臣の承認
●命令権者 防衛省大臣
●行動 自衛隊の部隊の海上における必要な行動
海上幕僚監部装備体系課 (かいじょうばくりょうかんぶそうびたいけいか)
防衛・警備計画に基づいて装備の体系や基準の作成、防衛方法等の調査研究を行い、装備品の研究開発の要求に関する事務を行う部署。
外哨 (がいしょう)
1個小銃小隊以下で構成される警戒活動の事で、部隊の集結や休憩時において監視ラインを設定し、敵の接近偵察を警戒又は阻止する。
核兵器 (かくへいき:Nuclear Weapons)
核分裂反応で発生する膨大なエネルギーを武器に悪用した殺傷破壊兵器の事や、核物質が有する高硬度な性質を武装に応用した武器を指す。
※核兵器にはおおまかに以下の種類がある。
核爆弾
核ミサイル
核魚雷
核地雷
劣化ウラン装甲
劣化ウラン弾頭
→劣化ウラン弾頭は元々は核廃棄物を再利用したものであったが、最近は、より毒性の強いリサイクル核燃料から製造する新型の劣化ウラン弾頭も開発され、アメリカ軍のイラク侵略において市街地で多数使用されて、多くのイラク市民(特に子ども)が被爆し甚大な被害を出した。
確認点 (かくにんてん:Check Point)
部隊配置、行動の報告や命令等で、部隊行動を行なう地点を確認する。
[←先頭へ]滑空比 (かっくうひ:Glide Ratio)
航空機が滑空する際の水平飛行距離と高度を失う比率を指す
[←先頭へ]滑空砲 (かっくうほう)
ライフリング(条溝)の無い砲を指す。
90式戦車が使用する砲がこのタイプである。
条溝により砲弾を回転させるライフル砲とは異なり、砲弾に取り付けられている安定フィンにより
直進性を高めている。
ライフル砲より砲身寿命がやや長い。
滑走 (かっそう:Roll)
航空機が地上を移動する事を指す。
乾舷 (かんげん:FreeBoard)
船体の水中に沈まない甲板までの部分を指す。
完成弾 (かんせいだん)
必要構成部品を組み立てて、弾薬として使用可能な状態における弾の事を指す。
→弾火薬類
[←先頭へ]幹線輸送 (かんせんゆそう)
長距離を移動する輸送業務を指す。
[←先頭へ]幹部学校 (かんぶがっこう:Staff Callege)
自衛隊の部隊指揮官になるのに必要とする知識を学んだり訓練したりする学校。
佐官クラスが入校し、大部隊を指揮する知識や技能を学ぶ。
幹部候補生学校 (かんぶこうほせいがっこう:Officer Candidate School)
初級の幹部に必要な知識や技能を教育する学校で、防衛大学、航空学生、又は各部隊の選抜者が入校する。
一般大学の卒業者も入校する事が可能。
→幹部学校
[←先頭へ]患者集合点 (かんじゃしゅうごうてん)
小規模の部隊(小隊、中隊等)で発生した患者を大隊規模の収容施設へ移送する際に一時的に収容する施設の事を指す。
[←先頭へ]感応機雷 (かんのうきらい)
センサーによって自動的に爆発する機雷の事で、船体が持つ磁気に反応して爆発する磁気機雷、艦船が上を通過する事による水圧の変化を感知して爆発する水圧機雷、艦船が発生させる推進器の音に反応して爆発する音響機雷等がある。
[←先頭へ]慣性誘導 (かんせいゆうどう)
誘導方式の一つ。
[←先頭へ]監察 (かんさつ)
部隊等の機能や能力等を調査し実情を掌握する事で、隊務を阻害する要因等の原因を追究したりその改善を講じる事を指す。
[←先頭へ]監視 (かんし:Surveillance)
情報収集活動の手段の一つで、継続的に敵情を察知する事を指す。
[←先頭へ]監視警戒部隊 (かんしけいかいぶたい)
主な戦闘地域を警戒したり、味方の攻撃を支援する為に敵の行動を監視したりする警戒部隊を指す。
管制道路 (かんせいどうろ)
道路の交通を制御する事を指し、進行方向、通行時刻、交通量、運行車種等の様々な規制を行い交通を統制する。
管制道路は警務哨所、又は警務巡察等によって行なわれ、通行する部隊は予め行進表等を提出する事で作戦担当区域の指揮官の許可を必要とする。
管理 (かんり)
管理とは部隊の運行を効率よく達成する為に、人、物、金、時間、場所等を効率よく動かす事を意味する。
艦橋 (かんきょう)
艦船の運行、指揮を行なう設備で、船舶の構造物で一番高い位置に設けられている。
[←先頭へ]艦首 (かんしゅ)
艦船の水中艦首の丸い部分を指す。
水中抵抗を軽減する効果があり、旧海軍の戦艦大和級がバル・バス・バウを装備した。
この艦首にソナーを設置したのが、バウ・ソナーと呼び、現在の護衛艦も多数がこのタイプに該当する。
艦首旗 (かんしゅき)
停泊時に艦首に掲げる旗を指し、自衛隊では国旗を掲げる。
[←先頭へ]艦船慣性航海システム (かんせんかんせいこうかいしすてむ:Ship's Inertial Navigaition System)
艦船の位置をジャイロ等の三次元測定装置により計算する機械の事。
[←先頭へ]艦隊防空 (かんたいぼうくう:Freet Air Defence)
対空火器によって艦隊上空の防空を行なう事を意味し、自衛隊では対空ミサイル、速射砲、対空機関砲の使用により実施される。
[←先頭へ]艦艇速度 (かんていそくど)
艦艇の速度には、前進10種類、後進4種類がある。
前進には速度の遅い順に以下がある。
1.微速
2.半速
3.原速
4.強速
5.第1戦速
6.第2戦速
7.第3戦速
8.第4戦速
9.最大戦速
10.一杯
後進には速度の遅い順に以下がある。
1.微速
2.半速
3.原速
4.一杯
艦齢 (かんれい)
艦船が竣工してから老朽化により除籍されるまで期間を意味する。
艦艇の種類により艦齢は異なり、海上自衛隊では、
1.護衛艦=16年
2.潜水艦=12年
3.掃海艇=12年
4.掃海母艦=20年
5.掃海母艦(鋼製)=16年
6.機雷敷設艦=20年
7.駆潜艇=16年
8.魚雷艇=9年
9.哨戒艇(鋼製)=16年
10.輸送艦=16年
11.練習艦=20年
12.訓練支援艦=20年
13.海洋観測艦=20年
14.砕氷艦=20年
15.敷設艦=20年
16.潜水艦救難艦=20年
17.潜水艦救難母艦=20年
18.補給艦=20年
19.給油艦=20年
20.特務艦=20年
21.特務艦(鋼製)=16年
22.支援艦(鋼製)=16年
23.支援艦(木製)=12年
・・・と規定されている。
観測 (かんそく)
敵情、地形、気象、射弾等を観測測定する事を意味する。
射弾の観測は正確な位置への修正も行なわれる。
間接航空支援 (かんせつこうくうしえん)
陸上部隊、海上部隊を支援する為に、直接の敵ではない別の目標を攻撃する事を指す。
[←先頭へ]間接侵略 (かんせつしんりゃく)
外国の直接の軍事介入ではなくて、間接的に国内で暴動や騒乱等を引き起こす事を指す。
[←先頭へ]旗艦 (きかん)
護衛艦隊や護衛艦群の中で、指揮官が搭乗し部隊の指揮を行なう中心になる艦艇を指す。
[←先頭へ]機械化部隊 (きかいかぶたい)
一般的には装甲化された部隊を指し、戦車や装甲車が主力である。
歩兵も全員が装甲車等に搭乗し、戦車と共に行動する。
→機甲部隊
[←先頭へ]機外搭載 (きがいとうさい)
航空機の外部に装備を携帯するする方式で、一番ポピュラーな方法である。
機甲部隊 (きこうぶたい)
戦車、装甲車が戦闘の主力となる戦闘部隊の事で、兵員も含めて全てを装甲化する事を機械化部隊と呼ぶ事もある。
[←先頭へ]機雷等の除去 (きらいなどのじょきょ)
■隊法99条による規定
●対象事態 海上に機雷その他の爆発性の危険物が発見されたとき
●出動要件
●命令権者 防衛省大臣
●行動 海上自衛隊の海上における機雷等の除去及び、処理
気象器材 (きしょうきざい)
トランスミッションメーター、シーロメーター等の総称
[←先頭へ]偽工事 (ぎこうじ)
敵を欺く目的で工事を行なう事。
[←先頭へ]技術審査 (ぎじゅつしんさ:Technical Pinspection)
仕様書に基づき、装備品の評価実験を行い、要求性能を満たしているかを検証する事。
[←先頭へ]技術的試験 (ぎじゅつてきしけん:Technical Test)
技術研究本部が実施する技術的な試験を指す。
[←先頭へ]休職 (きゅうしょく)
自衛官は、心身の故障の為に長期の休養が必要になった場合、刑事事件に関して起訴された場合には休職処分にされます。
休職期間はだいたい1年以内ですが、刑事事件に関係した休職はその事件が裁判所に係属している間だけです。
休職中は自衛官の身分に変動はありませんが、職務には従事出来ず、休職理由の消滅と同時に復職しなければなりません。
近接防空システム(CIWS) (きんせつぼうくうしすてむ(CIWS):Close In Weapon System)
艦船のあらゆる対空防御兵器を突破された際、自艦船を守る最後の対空火器を指す。
有名な装備とし、高性能20mm機関砲の他、EU諸国で普及しているゴールキーパー等が該当する。
CIWSとはあくまで最終防衛ラインを突破してきた脅威を寸前にまで撃墜する事を目的としており、機関砲だけがCIWSではなくて、短距離の高機動型ミサイルもCIWSに分類される。
空対空誘導弾 (くうたいくうゆうどうだん)
AIMの日本呼称。
軽装甲機動車 (けいそうこうきどうしゃ)
普通科部隊の機動力向上を目的として配備されている小型軽量の装甲車両である。 2001年度から調達が開始されているが、豊富な装備オプションにも対応し、偵察、警戒活動、機動戦闘等の幅広い用途において活躍している。航空機での空輸性にも優れ、迅速な対応が求められる特殊部隊等の緊急展開チームにおいても重要な役割が与えられている。また、その機動性から、災害現場での偵察活動にも大きな威力を発揮するものと期待されている。
重量 約4.5t
全長 約4.5m
全幅 約2.0m
全高 約1.8m
最高速度 約100km/h
行動距離
戦闘装備 機関銃、発煙弾発射機、投擲弾発射機、対戦車誘導弾、対空誘導弾等、多数。
乗員 4名
欠格条項 (けっかくじょうこう)
自衛官は誰にでも志願する権利はありますが、下記に一覧する者は欠格条項と言うもにより自衛官にはなれません。
又既に自衛官であっても該当する項目が判明した場合は失職します。
1.禁治産者及び準禁治産者。
2.禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又は執行を
受ける事が出来なくなるまでの者。
3.法令の規定による懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から
2年を経過しない者。
4.日本国憲法又はその下に成立した政府で暴力で破壊する事を
主張する政党その他の団体を結成し又はこれに加入した者。
以上の4点に該当する者は自衛官に応募する資格がありません。
原子力災害派遣 (げんしりょくさいがいはけん)
■隊法83条の3による規定
●対象事態 緊急事態応急対策を的確かつ迅速に実施するため、自衛隊の支援を求める必要があると認められるとき
●出動要件 原子力災害対策本部長の要請(内閣総理大臣)
●命令権者 防衛省大臣
●行動 部隊等の派遣
光学器材 (こうがくきざい)
航空用カメラの総称
[←先頭へ]光学器材 (こうがくきざい)
測距儀、潜望鏡、双眼鏡等の総称
[←先頭へ]口径 (こうけい)
砲身の内径を指す。
但し、海上自衛隊の装備する単装砲や速射砲は、砲身の長さが口径の何倍あるかを意味している。
航海器材 (こうかいきざい)
ジャイロコンパス、風信儀等の総称
[←先頭へ]航空標的 (こうくうひょうてき)
高速標的機の総称
[←先頭へ]航法器材 (こうほうきざい)
ADF、ロランホーマービーコン、タカン、GCA等の総称
→ADF
[←先頭へ]高機動車 (こうきどうしゃ)
93年度から調達が始められた新しいタイプの小型トラックである。
デザインはアメリカ陸軍が配備しているハマーとひじょうに酷似しているが、愛称はジャンヴィー(日本製ハマー)と呼ばれているらしい。
国産車では豊田自動車がメガクルーザーと言う名で販売しているが、かなり巨大な4駆であるから小型トラックと言う分類は納得できる。
特徴として4輪操舵システムを採用する事で機動性を向上させ、被弾時でも走行が可能なようにランフラットタイヤを履いている。
大変優れた車両であるので派生型も生み出されつつある。
しかし、この車両も陸自の正面装備品としては多分にもれず、非常に高価な車両である。
とにかく機動力に優れている為に、近年の国内の防災出動においては大活躍をしている。
最後に、もう一度、この車両は四駆ではなくあくまで小型トラックである。
重量 2.44t
全長 4.91m
全幅 2.15m
全高 2.09m
ペイロード 1.5t
パワープラント 3.9リッター・インタークーラー・ターボ・ディーゼル
出力 150馬力
生産メーカー トヨタ自動車
高性能20mm機関砲 (こうせいのう20mmきかんほう)
艦船に配備されている、近接防空システム(CIWS)の事で、航空機の20mm機関砲に捜索レーダー、追尾レーダー、射撃指揮装置をセットにして制御した対空防御火器の名称。
アメリカ海軍の他、旧西側諸国が使用するポピュラーな対空兵装である。
対空ミサイルや速射砲をかいくぐって接近してくる対艦ミサイルや航空機に対して、油圧駆動により毎分約3000発の発射速度で、弾幕を展開する。
海上自衛隊では護衛艦等に配備されている。
→JM-61、 JM-61 20mm機関砲 、 近接防空システム(CIWS)
[←先頭へ]さ |
シーウルフ (しーうるふ)
アメリカ海軍が配備する攻撃潜水艦。
沿岸部での作戦能力が不足したため、僅か3隻しか建造されなかったが、後に建造された最新鋭の「バージニア」級よりも優れた能力を誇る。
艦番号SSN-21は21世紀の新型潜水艦と言う意味で付けられた。
姉妹艦の「J・カーター」は特殊作戦用の潜水艦として運用されている。
全長:107.6m(J・カーター/115.83m)
全幅:12.8m
全高:10.95(浮上時の喫水線を基準)
排水量:水上7467t/水中9137t
水中速力:約35ノット
動力機関:200Mワット加圧水型原子炉1基、ポンプジェット推進、45500軸馬力、吊下型方位運動用高機動スラスター1基(J・カーター/2基)
発電機:ターボ発電機2基+補助ディーゼル発電機
武装:トマホーク又はMk48ADCAP性能向上型魚雷50発・・・魚雷発射管8門から発射
乗員:士官約12名/下士官約121名
シャルル・ドゴール (しゃるる・どごーる)
2隻のクレマンソー級の後継艦で、フランス海軍初の原子力推進型水上戦闘艦艇である。
クレマンソー級より大型化し満載排水量は4万550tとなっている。
アメリカ空母同様にアングルド・デッキを装備し、艦載機の発着艦能力が大幅に向上した。
しかし、設計ミスによりE-2Cの発艦が困難な事が発覚し、緊急工事を行なう等、若干の問題点も露呈している。
搭載機は、最新鋭機のラファールM(海軍型)、シュペル・エタンダール、E-2Cとなっており、固定翼35機、回転翼5機を搭載する。
カタパルトは飛行甲板の前方と、アングルド・デッキに1基ずつ装備されている。
満載排水量 4万550トン
全長 261.5m
全幅 23.8m
パワープラント PWR型K15原子炉2基
蒸気タービン2基
合計出力 76000馬力
最高速力 27ノット
武装 アスター15対空ミサイルVLS(32セル)4基
サドラル対空ミサイル6連装発射機2基
艦載機 固定翼35機
回転翼5機
乗員 1200名
航空要員 550名
ステルス (すてるす)
最先端科学技術を駆使した対センサー迷彩技術の事を指す。
有名な技術としてレーダーに映らない技術があり、これはレーダーが開発された当時から平行して研究が開始された。
現在実用化されているステルス技術はパッシブ型で、レーダーの照射電波を反射しないタイプと反射方向を偏向する事でレーダー電波を反射させないタイプが実用化されている。
有名なステルスの航空機として、U-2高高度偵察機があり、これはステルス塗料と言う電波を反射しにくい塗料を使用する事でステルス化を実現した。→但しあくまでレーダーに映りにくいだけで、U-2のステルスは攻略されて撃墜される事件が起きている。
B-1爆撃機も有名なステルス機で、B-52と比較してもレーダーの反射率が数十分の1にまで低減していると言う。
最近のステルス機としては、F117A戦闘爆撃機があり、これはレーダー電波を吸収するより、電波を偏向する事でレーダーに映りにくい効果を狙ったものである。
ただ、機体の形状から、すべての方向からのレーダー電波に対抗するのは困難であり、事実、撃墜もされている。
F-22、B-2等は、F-117Aとは異なった設計アプローチのステルス技術であり、基本的に電波を偏向すると言うコンセプトは同じだが、こちらの方はスーパーコンピュータの使用により、あらゆる方向からの電波に対し対抗できるだけの機体設計がなされており、時代が進化した分、機体の形状が飛行機らしさを取り戻しつつステルス効果も飛躍的に向上している。
これらのパッシブ型に対してアクティブ・ステルスと呼ばれるのが、自身が目標のセンサーに対して偽情報を放出する事で、自身の発見を困難にする技術を言う。
他のステルス技術として、対IRシールド等が研究されている。
これは赤外線センサーに対する迷彩装置であり、ミサイル等からの防御に期待されている。
アメリカ軍が研究しているのは、プレデターと呼ばれる迷彩装置で、映画プレデターにちなんで呼称され、人間の視覚から消える、或いは視認されにくくなる光学迷彩の事である。
ソン (ソン)
「ソン」級 攻撃型潜水艦
中国海軍が配備している最新鋭の通常動力の攻撃型潜水艦。
フランス海軍の協力で「アゴスタ」級をベースに設計された。 その為、多くの機器に共通性が保たれているものの、ロシアから輸入している「キロ」級のノウハウも融合しており能力的に足して2で割った性能を有していると考えられている。 近代的な潜水艦をベースに設計された訳ではないので、同じ通常動力で世界の最新鋭原子力攻撃型潜水艦と互角以上に戦える海上自衛隊の「おやしお」級はとは比較にならない程、戦闘力に差がある。
全長:不明
全幅:不明
全高:不明
排水量:水上1700t/水中2250t
水中速力:約22ノット
動力機関:ディーゼルエンジン4基、発電基2基、6092軸馬力
武装:21インチ魚雷発射管6門、C-801水中発射型対艦ミサイル
乗員:約60名
災害派遣 (さいがいはけん)
■隊法83条による規定
●対象事態 天災地変その他の災害に際して、人命又は財産の保護のためにやむを得ないと認められる場合
●出動要件 都道府県知事その他政令で定める者の要請(但し緊急を要する場合は要請を待たない)
●命令権者 防衛省大臣又はその指定する者
●行動 部隊等の派遣
在日米軍 (ざいにちべいぐん)
日本に進駐しているアメリカの軍隊の俗称。
主な任務は、アメリカに脅威を与える存在に対して、偵察、攻撃を行うための前線部隊として機能する。
日米安保条約と在日アメリカ軍は一切関係がなく、政府は日本国民への理解を得やすくする為に日米安保条約=在日アメリカ軍と暗示している。
基本的に日本国内に存在するアメリカ軍はすべて、アメリカの利益に対して脅威を与える存在に対する偵察や、攻撃を任務としており日本本土防衛に関しては一切責任を負わないと取り決めがなされている。
磁気器材 (じききざい)
消磁装置等の総称
[←先頭へ]磁気器材 (じききざい)
MADの総称
[←先頭へ]自衛官の給与等について (じえいかんのきゅうよなどについて)
自衛官の給与は現金給与と現物給与に大別されていますが、陸海空の自衛官は階級に応じて棒給が支給されており、だいたい、1年毎に1号棒ずつ昇給するようです。
昇給のタイミングは毎年、1月1日、4月1日、7月1日、10月1日のどれかです。
又、通常の公務員に支給されている調整手当てや超過勤務手当て、いわゆる残業手当ては支給されません。 これは転属などの異動で生じるトラブルを避ける為であり、又、常時勤務態勢を敷いているので超過勤務の観念になじまない為と言われています。
しかし、棒給には見合うだけの金額が支給されているようです。
自衛隊隊員の身分 (じえいたいたいいんのみぶん)
自衛官を含む防衛省職員は一部の職員を除いて特別職国家公務員と呼ばれています。
それは自衛隊が日本の安全と平和を守っていると言う特別な任務の為に一般の公務員と同じレベルで比較できないからです。
その為、仕事上の義務では普通の公務員より厳しい基準が適用されていますが、給与や他の処遇については別段の処遇が施されます。
自衛隊隊員の身分保証 (じえいたいたいいんのみぶんほしょう)
自衛官は勤務成績の悪い場合や心身が故障している場合など職務の遂行が行えない場合、又は職務に必要な適格性を欠いている場合には降任、免職をされる事があります。
ただし、組織の編成、又は定員の変動や予算の関係から廃職される部署や過員が生じた場合は身分は保証されています。
とりあえず、まじめに勤務していれば身分は法律によって保証されています。
射撃指揮装置 (しゃげきしきそうち:Gun Fire Control System)
レーダーで目標を追尾し火器を遠隔操作し射撃を行なう装置の総称。
昇任 (しょうにん)
自衛官は 2士~1士~士長 へは勤務期間に応じ、勤務実績、功労等に基づいて昇任しますが、士長~曹クラス、曹~3尉以上の幹部クラスに昇任するには幹部自衛官の候補者等ほ除いて、必ず昇任試験を受けなければなりません。
[←先頭へ]消極防空 (しょうきょくぼうくう)
レーダー建設、防空施設等の分散配置、移動、訓練等、武器等を使用しない防空手段を言う。
水雷器材 (すいらいきざい)
魚雷、発射管、機雷、爆雷、爆雷投射機、同軌条、ヘッジホック、ロケッチランチャー等を指す。
[←先頭へ]積極防空 (せっきょくぼうくう)
戦闘機、対空ミサイル等、戦闘に直接関与する防空を指す。
尖閣諸島 (せんかくしょとう)
中国が侵攻のチャンスを狙っている小さな島々で、台湾有事の際は重要な戦略拠点となる。
その上、付近の海域において天然ガスや石油等、豊富な天然資源が埋蔵されている事が判明し、中国としては急激に増えている国内のエネルギーを安定供給する為には是が非でも尖閣諸島を手中に収める必要がある。
戦闘糧食 (せんとうりょうしょく)
陸上自衛隊には、通常駐屯地内の食事で支給される駐屯地給食で食事をとっているが、有事や訓練、災害派遣等で現場で支給されているのが戦闘糧食と呼ばれる食事である。
戦闘糧食は2タイプあり、缶詰式のものをI型、レトルト式のものをⅡ型と呼ばれている。
I型は頑丈であるが重くてかさばり、持ち運びにあまり便利が良いとは言えない為にⅡ型が開発された。
戦闘糧食は基本的に主食系の白飯、鳥飯の他に赤飯に副食として魚、肉やカレー等を組み合わせて食事を取る。 1食が2パックに分割されているのが特徴で、半分を保存したり他の者に分け与えたりする事が出来るようになっている。
1食分は約1000kカロリー前後と高カロリーで、これは肉体労働を主とする陸自隊員の体力を維持する為に日本人男子の平均摂取カロリーの約1.5倍を摂取しなければならない規定があり、この為1日の摂取カロリーは約3300kカロリーとなっている。
潜水艦 おやしお 型 (せんすいかんおやしおがた :SS OYASHIO Class)
590おやしお
591みちしお
592うずしお
593まきしお
594いそしお
595なるしお
596
597
598
599
現在、海上自衛隊は「はるしお」型の発展改良型である「おやしお」型の配備を進めている。
外見的な特徴は従来の主力潜水艦に見られた完全涙滴型ではなく涙滴型から少し変形した葉巻型形状をしている。
船体素材は「はるしお」型から採用しているNS110を使用し安全潜航深度の増加が図られているほか、艦橋の形状もソナーに対するステルス性向上の為、傾斜が付けられている。
さらに無音響タイルを使用した他、マスカー装置まで導入し、非探知能力が大幅に向上した。
防音装置として機関部に防振・防音パッドを使用して雑音の船外漏れを極力押さえている。
目新しい装備としてフランク・アレイ・ソナーを船体両舷に装備している。
これは自衛隊初の装備品で水面下に設置されている。
これに加えて艦首のバウ・ソナー、艦尾のTASS曳航式ソナーの組み合わせで360度、全周囲に対して探索する事が可能になった。
雷管は艦首の上部に6門装備され「ゆうしお」型の「なだしお」以降から装備されているUSMハープーンの発射も可能である。
現在のところ通常動力の潜水艦としては世界最大、最強を誇っている。
今後、自衛隊の次期主力潜水艦として潜水艦隊の中核となって活躍する事が期待されている。
基準排水量(t) 2,700
主機 ディーゼル
速力(ノット) 20(水中) 17(水上)
主要 装備 魚雷発射管6門 USM発射装置
→潜水艦 ゆうしお 型 、 潜水艦 はるしお 型 、 TASS
[←先頭へ]潜水艦 はるしお 型 (せんすいかんはるしおがた:SS HARUSHIO Class )
583はるしお
584なつしお
585はやしお
586あらしお
587わかしお
588ふゆしお
「ゆうしお」型の改良型として建造され、涙滴型潜水艦の第3世代として位置づけられている。
曳航式ソナーS-TASSを装備し索敵能力がかなり向上した艦である。
涙滴型の船型を採用しているので外見上の特徴は他のクラスの潜水艦に似ているもののS-TASSを曳航する為の軌条が設置されているのが見分けるポイントである。
「ゆうしお」型と同様にセイルプレーンと呼ばれるセイルに潜舵を設置した為、水中での機動力が大幅に向上している。
他に技術研究本部が開発した89式魚雷を配備する事で戦闘力も大幅に向上している。
操縦方式は、「ゆうしお」型を引き継ぎ3次元操舵が可能なジョイスティックを採用している。
基準排水量(t) 2,450
主機 ディーゼル
速力(ノット) 20(水中)
主要 装備 魚雷発射管6門 USM発射装置
潜水艦 ゆうしお 型 (せんすいかんゆうしおがた:SS YUSHIO Class )
579あきしお 580たけしお 581ゆきしお 582さちしお
水中機動性を重視して涙滴型の船型を採用しており通常動力の潜水艦では世界でもトップクラスの性能を誇っている。
尚、一番艦のゆうしおは老朽により特務艦ATSS8006に種別が変更されている。
基準排水量(t) 2,200 ~2,300
主機 ディーゼル
速力(ノット) 20(水中)
主要 装備 魚雷発射管6門 USM発射装置(もちしお)
掃海艦 はつしま・うわじま型 (そうかいかんはつしま・うわじまがた :MSC HATSUSHIMA/UWAJIMA CLASS )
662 ぬわじま
663 えたじま
664 かみしま
665 ひめしま
666 おぎしま
667 もろしま
668 ゆりしま
669 ひこしま
670 あわしま
671 さくしま
672 うわじま
673 いえしま
674 つきしま
675 まえじま
676 くめじま
677 まきしま
678 とびしま
679 ゆげしま
680 ながしま"
「はつしま」型掃海艇は23隻も建造された中型の掃海艇である。
舟のシルエットは「たかみ」型と同タイプである。
現在は老朽化が進み除籍される艇が出ている。
一方、「うわじま」型掃海艇は9隻が建造された中型の掃海艇である。
排水量は「はつしま」型と大して差はないが、S-7機雷処分具、S-6係維掃海具、ZQQ-3ソナーを装備して能力アップが図られている。
又、航空機用のJM61Mバルカン砲を装備し浮遊機雷の銃撃爆破処分に使用する。
太平洋戦争時にアメリカ軍が投下した機雷は現在も大量に機能しており毎年多くの機雷が発見され爆破処分されている。
種別1 機雷艦艇
種別2 掃海艦
艦記号 MSC
基準排水量 440t(はつしま)/490t(うわじま)
速度 14Kt
主装備 20mm機関砲
掃海艦 やえやま 型 (そうかいかんやえやまがた :MSO YAEYAMA CLASS )
301 やえやま
302 つしま
303 はちじょう
対潜水艦用の深深度機雷掃海装置を搭載した海自初の掃海艦である。
排水量が1000tと実用木製船としては世界最大のフネで、S-7機雷処分具、S-8係維掃海具、
SQQ-32VDS深深度機雷掃海装置などを装備し、それらをコントロールするためにCICが設けられている。
掃海能力は海面下数百mに敷設されている機雷をターゲットとしている。
人工衛星などを利用して自艦の位置は把握しており精密な掃海活動を行う。
搭載しているS-7は超音波水中映像装置によりモニター越しに誘導されカッターにより機雷の係留索の切断を行う。
又、爆破処分用の爆雷も装備する事が可能である。
種別1 機雷艦艇
種別2 掃海艦
艦記号 MSO
基準排水量 1,000t
速度 14kt
主装備 20mm機関砲
掃海器材 (そうかいきざい)
掃海具の事を指す。
[←先頭へ]掃海器材 (そうかいきざい)
ヘリコプター曳航掃海具の総称
→掃海器材
[←先頭へ]掃海艇 すがしま 型 (そうかいていすがしまがた :MSC SUGASHIMA CLASS )
MSC681すがしま
MSC682のとしま
MSC683つのしま
MSC684なおしま
MSC685とよしま
MSC686うくしま
MSC687いずしま
海上自衛隊が配備している最新鋭の掃海艇である。
海上自衛隊は、戦後今尚、太平洋戦争中に米軍か敷設した機雷の処分を行っており、 その実績から世界トップクラスの錬度を有している。 しかし、従来、海上自衛隊が 保有していた掃海艇の技術水準がかなり低く、隊員に高度な技量が要求されていた。
この「すがしま」型はこれらの時代遅れの装備を一新する艦艇として建造され配備が 行われている。 ペルシャ湾派遣の教訓も取り込まれ、効率のよい情報システムも導入されている。
先に建造された「うわじま」型より大型にはなったが、基本装備、性能は同一とされている。
全長 54.0m
全幅 9.4m
深さ幅 4.2m
喫水線 2.5m
基準排水量 510t
満載排水量 620t
速度 14kt
パワープラント ディーゼル2基2軸
出力 1800馬力
乗員 約45名
主装備 20mm多銃身機関砲×1門、掃海装置1式
即応予備自衛官制度 (そくおうよびじえいかんせいど)
普段はそれぞれの職業に就いていますが、緊急時には招集されて自衛官として活動します。
予備自衛官の場合は後方支援や警備を担当するのに対して即応予備自衛官は常備自衛官に合流して実戦配備されます。
その為に年間30日の訓練を行います。
大規模な災害派遣、地震防災派遣などの場合にも招集される事があります。
即応予備自衛官が招集された場合
即応予備自衛官は、内閣総理大臣の承認を得て防衛省大臣が防衛招集命令、治安招集命令、災害等招集命令を発動した時に指定された日時と場所に出頭しなければなりません。
又、即応予備自衛官は、防衛省大臣が訓練招集命令を発動した時には指定の日時と場所に出頭して訓練に従事しなければなりません。
地震防災派遣 (じしんぼうさいはけん)
■隊法83条の2による規定
●対象事態 地震防災応急対策を的確かつ迅速に実施するため、自衛隊の支援を求める必要があると認める時。
●出動要件 地震災害警戒本部長の要請(内閣総理大臣)
●命令権者 防衛省大臣
●行動 部隊等の派遣
た |
ディスカバリー号 (でぃすかばりーごう)
アメリカが保有する地球人初の宇宙戦艦の船名。
アメリカが保有するスペースシャトルは基本的にはNASAの所有だが、ディスカバリー号だけはアメリカ空軍に所属しており、基本的には軍関係の任務で運行されている。
この為、打ち合わせ等ミッションについての詳細な内容についてはオープンにされない事も多い。
「宇宙戦艦」とは軍隊が運用する事からつけられたあだ名で、実際には武装していない。
最近は、2機の未帰還機が出るなど損耗が激しく、アメリカの宇宙開発に深刻な影響が出ている為に、他のスペースシャトルと同様の任務を行っている。
ドルフィン (ドルフィン)
イスラエル海軍がドイツに発注した最新鋭の通常動力の攻撃型潜水艦で、潜水艦発射型のトリトン対ヘリコプターミサイルを装備しているのが特徴である。 この装備は潜水艦が対潜ヘリコプターに弱い為に開発されたもので、光ファイバーケーブルのデジタル通信によりコントロールされるこのミサイルは自艦より離れた位置で海面から飛翔し、上空の目標を撃破する。 尚、3番艦は特殊作戦用で、航路阻止、捜索活動、他の特殊任務等に使用されている。
水上からの発見から守るため、青緑色にカモフラージュされているのが特徴。
全長:57.3m
全幅:7.4m
喫水:6.2m
排水量:水上1565t/水中1720t
機関:800馬力ディセール機関3基
313KW級ディーゼル発電機3基
電動機2基
7枚構成プロペラ1軸推進(2850軸馬力/最大5000軸馬力)
速力:水上11ノット/水中20ノット
航続距離:14000海里/4ノット、8000海里/8ノット(シュノーケル使用)、420海里/8ノット、25海里/20ノット
作戦可能時間:60日
乗員:士官6名、下士官24名
兵装:スイムアウト型魚雷発射管10門・・・有線誘導魚雷、ハープーン対艦ミサイル、
トリトン対ヘリコプターミサイル
航海用レーダー1基、アクティブソナー、パッシブソナー、パッシブレンジング、パッシブフランクアレイ、電波探知機
治安出動下令前に行う情報収集 (ちあんしゅつどうかれいまえにおこなうじょうほうしゅうしゅう)
■隊法79条の2による規定
●対象事態 事態が緊迫し治安出動命令が発せられる事及び小銃、機関銃(機関拳銃を含む)、砲、化学兵器、生物兵器その他その殺傷能力がこれらに類する武器を所持した者による不法行為が行われることが予測されている場合において、当該事態の状況の把握に資する情報収集を行うため特別の必要があると認める時
●出動要件 国家公安委員会と協議の上、内閣総理大臣の承認
●命令権者 防衛省大臣
●行動 武器を携行する自衛隊の部隊による小銃等の武器を所持した者が所在すると見込まれる場所及びその近傍における情報の収集
他用途機U-4ガルフストリーム (たようときU-4ガルフストリーム :U-4)
VIPや小型の貨物を輸送する事を任務とする小型の支援機である。
ビジネスジェット機をB-65の後継として導入され、自衛隊仕様に改造されている。
外見的にはビジネス機の印象が残っているが内装は簡略化され、右胴体には貨物の積み下ろしの為にカーゴドアが導入されている。
機体重量はガルフストリーム3と比較して複合材料を多用している為に400kgも軽量化し機関も推力5.5tを誇るクラス最高のRR/RB183-03 Mk.610-8を双発で装備し、速度、航続性能共に大幅に向上している。
全長(m) 26.92
全幅(m) 23.72
全高(m) 7.58
全備重量(Kg) 18,100
最大離陸重量(Kg) 31,620
最大速度 900km/h
燃料搭載量 4,200gal
パワープラント RR/RB183-03 Mk.610-8 ×2基
出力(Kg) 5,500kg×2
装備 ペイロード1,850kg
乗員(名) 2名+乗客最大19名
対潜水艦護衛艦 みねぐも型 (たいせんすいかんごえいかんみねぐもがた:DDK MINEGUMO Class )
118むらくも
基本性能はやまぐも型とほぼ同じのこの艦は無人対潜ヘリ「ダッシュ」の離着陸デッキとして用意されていた後部甲板にアスロックを搭載している。
118むらくもは59年度における改装工事で護衛艦隊旗艦となっている。
当みねぐもは平成7年度に練習艦となった。
基準排水量(t) 2,150
主機 ディーゼル
速力(ノット) 27
主要 装備 3インチ連装砲1門 76mm速射砲1門 ASROC発射機1門
ボフォーズ・ロケットランチャー1門 3連装短魚雷発射管2門
対潜水艦護衛艦 やまぐも型 (たいせんすいかんごえいかん やまぐもがた:DDK YAMAGUMO Class )
119あおくも
120あきくも
121ゆうぐも
対潜水艦掃討任務を主眼において建造された艦である。
旧式の為、本艦含めて数隻が除籍となり、平成9年現在119あおくも、120あきぐも、121ゆうぐもが在籍しているが当やまぐもは平成7年に除籍されている。
平成5年には3番艦のあさぐもが特務艦に種別変更になった。
基準排水量(t) 2,150
主機 ディーゼル
速力(ノット) 27 27 28
主要 装備 3インチ連装砲2門 ASROC発射機1門 ボフォーズ・ロケットランチャー1門
3連装短魚雷発射管2門
→ASU
[←先頭へ]対領空侵犯措置 (たいりょうくうしんぱんそち)
■隊法84条による規定
●対象事態 外国航空機が法令の規定に違反して我が国の領域の上空に侵入した時。
●出動要件
●命令権者 防衛省大臣
●行動 領空侵犯機を着陸させ、又は退去させるために必要な自衛隊の部隊の処置
退職 (たいしょく)
退職には任用期間が終了した場合と、他の事由の場合との2つがあります。
任用期間については"任用期間"で記述しましたが、"その他の事由" については、本人からの申し出があり、理由があると認められた場合に退職が承認されます。
→任用期間
[←先頭へ]弾火薬器材 (だんかやくきざい)
魚雷、弾薬、照明弾、信号弾、吊光投弾等の総称
→弾火薬類
[←先頭へ]弾火薬類 (だんかやくるい)
弾丸、弾薬、信管、炸薬等を指す
[←先頭へ]竹島 (たけしま)
島根県に所属するこの島は、現在韓国軍の侵攻により占領下におかれている。
一部の有志議員が韓国の竹島侵攻には反対をしているが、戦争に及び腰な日本国政府は問題棚上げと言う名目で事実上竹島を放棄している。
懲戒処分 (ちょうかいしょぶん)
自衛官は職務上の義務に違反したか、又は職務を怠った場合等などの理由で自衛官にふさわしくない行為を行った場合には自衛隊法又は同法に基づく命令に違反した場合には、
1.免職
2.降任
3.停職
4.減給
5.戒告
・・・などの懲戒処分を受ける場合があります。
停職になると、自衛官の身分は保証されますが職務に従事出来ず原則とて給与は支給されません。
通信器材 (つうしんきざい)
HF、VHF、UHF、基地用通信機器等の総称
電波器材 (でんぱきざい)
レーダー、ECM、気象レーダー等の総称
[←先頭へ]電波器材 (でんぱきざい)
レーダー、電波探知器、方位測定器、電波妨害機、敵味方識別装置、戦術情報処理装置等の総称
[←先頭へ]特殊作戦群 (とくしゅさくせんぐん)
陸上自衛隊が2003年度予算で新設した自衛隊初の対テロ特殊部隊である。
海上自衛隊では既に特別警備隊が編成され船舶検査の任務に従事しているが純粋に戦闘を目的とした特殊部隊の設立は今回が最初である。
対テロ特殊部隊とは言うものの、実際は対特殊部隊特殊部隊であり予想される日本に侵入した破壊工作員との交戦を前提とした実戦的な部隊である。
拠点は習志野駐屯地で軽装甲機動車等を多数配備して機動展開を可能とする。
当面は、アメリカ陸軍のグリーンベレーやアメリカ空軍のデルタフォースなどの訓練に参加してノウハウの吸収と錬度の短期向上を目指す。
主な任務は、先に記述した通り、国内に展開した破壊工作員等の外国の特殊部隊と交戦して殲滅する他、海外日本邦人の緊急非難時の警備護衛も含まれている。
部隊規模は約300名程度で、他に第一空挺師団を1900名にまで強化して特殊作戦群と連携して首都警護にあたる事も検討されている。
な |
ニミッツ (にみっつ)
アメリカ海軍が運用している世界最大の戦闘艦艇。
このクラスは第2世代の原子力空母と位置付けされており、第1世代のエンタープライズ級と比較して、動力となる原子炉の大きさや効率等は格段に進歩している。
1975年に1番艦のニミッツが建造され現在に至っているが、空母としての完成度が
非常に高く排水量が増大した事や時代にマッチしたハイテク装備を配備している点を除き、基本的な能力は他の姉妹艦と変わらない。
搭載航空機は艦隊直援機としてF-14を20機、戦闘攻撃機F/A-18を36機、電子戦機EA-6を4機、早期警戒機E-2を4機、対潜哨戒機S-3を8機、対潜ヘリSH-60を6機、計78機を装備しており、この空母一隻で小国の空軍の全戦闘力にも匹敵する強力なものである。
カタパルトは原子力エネルギーを利用した蒸気カタパルトを4本を備えており短時間で多くの航空機を同時に発艦させる事が可能である。
防御力は、近年の艦艇は知命弾を受けない事を前提に設計している為に機動力優先の軽量化傾向にあるが、この空母に限っては集中攻撃を受ける事を前提に設計されておりその防御力も半端ではない。 特に対艦ミサイルに対するダメージ・コントロールは万全で主要部分に防御装甲と水密区画が設けられており、ちょうど発泡スチロールのような構造になっていて少々の直撃弾で沈まない設計になっている。 最近就役した最新艦は特に複合装甲も施されておりさらに防御力が向上している。
動力としている原子炉は2基で、65千馬力のタービンを4基を駆動し合計26万馬力を発生する。 ちなみにエンタープライズ級は原子炉8基で28万馬力を発生していた。
燃費はエンタープライズが約3年であるのに対して、本級では約13間、燃料棒の交換なしで行動する事が可能である。
全長 :332.9m
全幅 :40.8m
喫水 :11.3~11.9m
満載排水量:9万1487t~10万2000t
動力 :PWA型A4W/A1G×2基
蒸気タービン4基
出力 :26万馬力
速力 :約30ノット
兵装 :CIWS×4基、シースパロー8連装発射機×3基
艦載機数:固定翼機×72機、回転翼機×6機
乗員 :約3360名
航空要員約2800名
司令部要員約70名
任用期間 (にんようきかん)
一般隊員として入隊した自衛官は2士で採用されます。
採用後約9ヶ月後には1士、またその後、約1年で士長へ昇任します。
この一般自衛官への応募資格は18~27歳未満で中学卒業程度の学力を有する者です。
そして任用期間ですが、士長、1士及び2士は、採用日から2年となっております。
ただし、長官の定めている特殊な技術を必要とされる職務を担当している者は、志願によって3年の任用期間とする事も可能です。
※海空自衛官については士長、1士及び2士の任用期間は3年です。
又、士長以下の自衛官で、航空学生、自衛隊生徒、一般曹候補生、曹候補士、看護学生には任用期間はありません。
任用期間が終了すると一応、退職になります。
しかし、本人が希望すれば引き続き2年を任用期間として自衛官を続ける事が可能です。
ただ、在隊中の勤務成績や健康状態によっては引き続いて任用を認められないケースもあります。
そして、この2年間の任用期間中に3曹以上の階級に昇任すれば任用期間はなくなり定年制が適用されます。
定年制が適用されますと、各階級での定年に達するまでは勤務する事が可能になります。
しかし、任用期間が終了した場合でも、退職されると自衛隊の任務遂行上に重大な支障がある場合は、防衛省大臣が任期を延長する事が出来るようになっています。
防衛省大臣が任期を延長する事が出来る期間は、防衛出動が発令されているような一大事の時には1年以内、それ以外の場合は半年以内と定められています。
→退職
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ヘリコプター搭載護衛艦 しらね 型 (へりこぷたーとうさいごえいかんしらねがた :DDH SHIRANE Class )
143しらね
144くらま
対潜水艦任務に重点を置いたはるな型の発展改良型。
はるな型では後に装備されたシースパローミサイルを就役当初から標準装備するなどし、さらに国産初の3次元レーダーを装備し情報、通信能力も大幅に強化された。
「はるな」型と比較して煙突が2本になったのが外観上の大きな識別ポイントとなっている。
計画当初はヘリ空母が計画されていたが「はるな」の運用実績からその形態を踏襲する事になった。
しかし指揮管制システムは、リンク11、14と当時の最新システムを装備し強力な対空火器と対潜装備に加え、大型のヘリコプターを3機も搭載すると言う当時としては世界でも類を見ない強力な艦だった。
基準排水量(t) 5,200
主機 タービン
速力(ノット) 32
主要 装備 5インチ速射砲2門 ASROC発射機1門 短SAM発射機1門 CIWS2門
3連装短魚雷発射管2門 ヘリコプター3機
ヘリコプター搭載護衛艦 はるな 型 (へりこぷたーとうさいごえいかんはるながた :DDH HARUNA Class )
141はるな
142ひえい
88艦隊の中核をなす護衛艦として活躍している。
対潜ヘリを3機搭載するなど対潜任務に重点がおかれている艦だが、近代戦における能力不足が露呈し近代化工事を行っている。
本来の兵法では88艦隊を率いてシーレーンを守備するのが理想と思われるが現実はアメリカ空母周辺の潜水艦掃討任務に就くものと思われる。
基準排水量(t) 4,950
基準排水量(t) 5,050
主機 タービン
速力(ノット) 32
主要 装備 5インチ速射砲2門 ASROC発射機1門 短SAM発射機1門 CIWS2門
3連装短魚雷発射管2門 ヘリコプター3機
汎用護衛艦 あさぎり 型 (はんようごえいかんあさぎりがた :DD ASAGIRI Class )
151あさぎり
152やまぎり
153ゆうぎり
154あまぎり
はつゆき型と同じコンセプトのもとで建造された汎用護衛艦であるが、上部構造物にスチールを採用したのが異なる。
これは、はつゆき型のアルミ合金を使用した構造物だと大幅な軽量化が期待出来るものの被弾時のダメージコントロールが困難と判断された為でフォークランド紛争におけるイギリス軍艦シェフィールドを教訓にしている。※
パワープラントははつゆき型で採用されていたCOGOG方式からCOGAG方式に変更し、重量増加に伴い出力も向上されている。
基本性能ははつゆき型と同等だが情報処理能力が強化され船体が大型化した分、居住性も向上している。
ヘリコプターの格納庫は拡大され、必要時には2機が収容可能である。
各種センサーは強化されOPS-28と呼ばれるシースキマー探知能力を有する対水上レーダーを搭載し、対空レーダーも「はまぎり」以降からOPS-24に強化されている。
情報処理関係ではOYQ-6とリンク11を搭載し大幅に能力が向上している。
ハープーンのキャニスターが左右に段違いで設置されているのが外見上の特徴で発射時の高熱がお互いに影響を与えない配慮がなされている。
基準排水量(t) 3,500
主機 ガスタービン(COGAG)
速力(ノット) 30
主要 装備 76mm速射砲1門 短SAM発射機1門 SSM発射機1門
ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 CIWS2門 ヘリコプター1機
155はまぎり
156せとぎり
157さわぎり
158うみぎり
基準排水量(t) 3,550
主機 ガスタービン(COGAG)
速力(ノット) 30
主要 装備 76mm速射砲1門 短SAM発射機1門 SSM発射機1門
ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 CIWS2門 ヘリコプター1機
※イギリス軍の哨戒の隙を突いて放たれたアルゼンチン軍のエクゾゼミサイルが着弾、火災を引き起こして沈められた。哨戒機の重要性を問う損失艦となった。
汎用護衛艦 たかなみ 型 (はんようごえいかんたかなみが:DD TAKANAMI Class)
110たかなみ
111おおなみ
112まきなみ
113さざなみ
115すずなみ
現在海上自衛隊主力「むらさめ」型の改良発展型。
船体価格の高騰を抑えるために「むらさめ」型と同じ規格の船体を流用した。この為、外見の違いは無い。
しかし戦闘力の向上が図られ、搭載砲が76mmから「こんごう」型に搭載されているのと同型の127mm砲に改められており、この違いが唯一の識別ポイントとなっている。
同じ船体を使用したものの砲塔が大型化した分200tほど重量が増加している。
他の変更ポイントとして、前後の煙突の間に設けられていた短SAMのVLSが艦橋前に移動し、SSM-1のキャニスターも位置が前煙突の直後から後煙突の直前に移動した。
基準排水量(t) 4,650
主機 ガスタービン4基2軸
速力(ノット) 30
主要 装備 Mk41VLS(32セル…アスロックSUM用/シースパロー短SAM用)、54口径127mm速射砲×1門、CIWS×2門
SSM-1B、4連装発射キャニスター2門、3連装短魚雷発射管×2門
対潜水艦ヘリコプター×1機
→汎用護衛艦 むらさめ 型 、 ミサイル護衛艦 こんごう 型 、 62口径76ミリ速射砲、 54口径127mm速射砲
[←先頭へ]汎用護衛艦 はつゆき 型 (はんようごえいかんはつゆきがた:DD HATSUYUKI Class)
122はつゆき
123しらゆき
124みねゆき
125さわゆき
126はまゆき
127いそゆき
128はるゆき
近代護衛艦の中心的な役割を担う形で就役したクラスで、従来の対潜水艦任務重視の護衛艦と比較して対潜打撃力が大幅に向上しただけでなく対空、対艦攻撃能力も向上し、あらゆる局面における作戦の展開が可能になった。
ヘリコプター搭載型の汎用護衛艦は「八八艦隊」の基本的な構成艦として建造された。 又、ヘリコプターを搭載した事で単独行動で幅広い作戦が展開できるようにもなった。
従来艦橋内に設けられていたCIC(戦闘情報センター)は有視界戦闘から各種センサーから得られる情報データを元に戦われるように時代が変化したため船体内部に移動した。 この事によってCICの防御力も高められ被弾時における戦闘力低下の低減に貢献している。
パワープラントとして護衛艦としては始めてCOGOG方式を採用し、巡航用と高速航行用とを使い分ける2種類の機関を2基ずつ装備している。
4個護衛隊群に5隻ずつ配備する計画で12隻がはつゆき型、残り8隻が改良型のあさぎり型が配備されている。
基準排水量(t) 2,950
主機 ガスタービン(COGOG)
速力(ノット) 30
主要 装備 76mm速射砲1門 短SAM発射機1門 SSM発射機1門
ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 CIWS2門 ヘリコプター1機
129やまゆき
130まつゆき
131せとゆき
132あさゆき
133しまゆき"
基準排水量(t) 3,050
主機 ガスタービン(COGOG)
速力(ノット) 30
主要 装備 76mm速射砲1門 短SAM発射機1門 SSM発射機1門
ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 CIWS2門 ヘリコプター1機
汎用護衛艦 むらさめ 型 (はんようごえいかんむらさめがた :DD MURASAME Class )
101むらさめ
102はるさめ
103ゆうだち
104きりさめ
105いなづま
106さみだれ
107いかづち
108あけぼの
109ありあけ
海上自衛隊が配備をしている最新鋭の汎用護衛艦
装備や運用面においては「ゆり」型や「きり」型護衛艦とほぼ同等だが、高度な省力化により乗員は減少している。
又、同等の性能を有していながら居住性を向上させた為に船体も大型化している。
船上構造物はレーダー反射波を低減する為に直線的な構造となっており若干のステルス性も考慮している。
特に煙突周りでは鋭利なエッジで構成されており、一応「こんごう」級よりもステルスを意識している設計にはなっている。
ただ、上部構造物には従来の護衛艦と同様に様々なアクセサリーが所狭しと取り付けられており、せっかくのステルス設計が何の役にも立っていないのが大変残念だ。
ステルスを求めるなら台湾海軍のステルスフリゲート艦の様にレーダー波の反射を徹底して押さえ込む設計をしなければならない。
従来の護衛艦に見られなかった装備として、「こんごう」級にしか配備されていないVLS垂直発射システムを有している。
全部甲板にはアスロック対潜ロケット専用のVLSユニットを、船体の中央部には短SAM専用のVLSユニットを配置している。
搭載砲は従来から採用されている軽量化に優れた62口径76mm速射砲を装備している。
近接防空火器として定番のCIWSを2門を配備されている他、対艦打撃力も大幅に強化され国産のSSM-1B、4連装発射キャニスターを2門装備している。
このミサイルは空対艦ミサイルASM-1を艦艇用にしたもので、その母体となったASM-1の命中率は世界的にも伝説的な精度を誇っている。
汎用的な戦闘艦艇としては攻守共にバランスがとれていて世界トップレベルの戦闘力を誇る。
自衛隊の主力護衛艦として合計9隻が配備されるが、既に、この艦の改良型4隻が計画されている。
この「むらさめ改」型は、基本的には「むらさめ」型と同じだが、分散されていたVLSユニットを前部甲板に集中し「こんごう」級と同タイプのVLSユニットを配置し、艦載砲も76mm速射砲から「こんごう」級と同じ127mm砲を搭載する。
細かな改良と装備のグレードアップにより排水量も200t程度増加して4,600tクラスになり、「こんごう」級ほどではないが、よりイージス艦に近い戦闘力を有する予定である。
基準排水量(t) 4,400
主機 ガスタービン4基2軸
速力(ノット) 30
主要 装備 Mk48VLS(シースパロー短SAM用)Mk41VLS(アスロックSUM用)62口径76mm速射砲×1門、CIWS×2門
SSM-1B、4連装発射キャニスター2門 3連装短魚雷発射管×2門
対潜水艦ヘリコプター×1機
→ミサイル護衛艦 はたかぜ 型 、 汎用護衛艦 たかなみ 型 、 62口径76ミリ速射砲、 54口径127mm速射砲
[←先頭へ]不発弾処理 (ふはつだんしょり)
■隊法附則14項による規定
●対象事態 陸上において不発弾その他の火薬類が発見されたとき
●出動要件
●命令権者 防衛省大臣
●行動 陸上自衛隊の陸上における不発弾等の除去及び、処理
砲銃器材 (ほうじゅうきざい)
砲、機銃、射撃装置等を指す
[←先頭へ]防衛出動 (ぼうえいしゅつどう)
■隊法76条による規定
●対象事態 外部からの武力攻撃が発生した事態又は武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められる事態に際して、我が国を防衛するため必要があると認める場合
●出動要件 国会(又は緊急集会)の承認。但し緊急時は命令後直ちにその承認を求める
●命令権者 内閣総理大臣
●行動 自衛隊の全部隊又は一部の出動
防衛出動待機 (ぼうえいしゅつどうたいき)
■隊法77条による規定
●対象事態 事態が緊迫し、防衛出動命令が発せられる事が予測される場合において、これに対処するため必要があると認められる時
●出動要件 内閣総理大臣の承認
●命令権者 防衛省大臣
●行動 自衛隊の全部隊又は一部の出動待機
防御施設構築の処置 (ぼうぎょしせつこうちくのしょち)
■隊法77条の2による規定
●対象事態 事態が緊迫し、防衛出動命令が発せられる事が予測される場合において、出動を命ぜられた自衛隊の部隊を展開させることが見込まれ、かつ、防備をあらかじめ強化しておくと認める地域(以下「展開予定地域」という)があるとき
●出動要件 内閣総理大臣の承認
●命令権者 防衛省大臣
●行動 自衛隊の全部隊等による当該展開予定地域内における陣地その他の防御のための施設の構築
北方領土 (ほっぽうりょうど)
ロシアは経済協力を見返りに2島返還で妥協する方向を示したが、日本政府は4島一括返還に固持した為に破談になった。
そのうちロシア経済が急速に発展し、日本の経済協力を必要としなくなった為に、日本側としては交渉材料をも失う大失態を犯してしまった。
ま |
ミサイル護衛艦 こんごう 型 (みさいるごえいかんこんごうがた :DDG KONGO Class )
173こんごう
174きりしま
175みょうこう
176ちょうかい
4個護衛隊に1隻ずつ配備される防空任務主体のミサイル護衛艦である。
現時点での世界の戦闘艦艇の中ではアメリカのイージス艦も含め、世界最強の戦闘力を有している。
一般ではイージス護衛艦と呼ばれているが自衛隊の艦種にはイージス艦と言う名はなくミサイル護衛艦に分類されている。
一般で言われているイージスシステムとは下記の一連の動作を示す。
SPY-1DレーダーシステムとC&D意思決定システムにより天頂を含む360度全周囲の半径百数十Km以内の10個以上の脅威に対して自動的に追尾を行う。
意思決定システムにより攻撃の判断が下された場合はORTS即応性保持システムとWCS武器管制システムにより脅威の排除が行われる。
これらの状況はADS表示システムにより戦術状況が逐次報告される。
脅威の排除に際してはVLS垂直発射ランチャーと呼ばれる弾庫一体型のキャニスターからミサイルが発射される。
このミサイルの中間誘導はSPY-1Dレーダーが担当するが最後はイルミネーターと呼ばれる終末誘導装置によって目標まで誘導される。
これらの一連の処理をイージスシステムと呼び現在、世界中でこのようなイージスシステムを塔載している艦を保有しているのは本家のアメリカ海軍と日本だけである。
隣 国の韓国も大型の航空母艦の配備と同時にイージス艦の導入計画を明らかにしている。
大陸の脅威に脅える台湾海軍は早くからステルス艦を配備しているが今後、ステルス機能を有する発達型のイージス艦を配備する可能性が高い。
基準排水量(t) 7,250
主機 ガスタービン(COGAG)
速力(ノット) 30
主要 装備 誘導弾垂直発射装置一式 127mm速射砲1門 3連装短魚雷発射管2門
CIWS2門 SSM発射機1門 イージスシステム一式
→AEGIS、 鳥海、 金剛、 霧島、 妙高、 汎用護衛艦 たかなみ 型 、 COGAG
[←先頭へ]ミサイル護衛艦 たちかぜ 型 (みさいるごえいかんたちかぜがた :DDG TACHIKAZE Class )
168たちかぜ
169あさかぜ
170さわかぜ
対空迎撃能力を重視した護衛艦で目標指示装置とよばれるWESを装備し敵味方を識別、脅威を測定し迎撃目標の指示と使用武器の選択と攻撃指示が迅速に行える様になっている。
さわかぜはターターのランチャーからハープーンが発射可能なように改良されている。
又、それに伴い戦闘指揮システム(CDS)を搭載する事で情報能力が大幅に向上した。
ミサイル等一部の装備はアメリカからの貸与を受けていたが本型からはすべて日本の予算によって建造が行われた。
建造当時は第2世代の対空誘導弾搭載護衛艦としてレーダー、ソナー等の各種情報と武器システムを統合し、それらを大型コンピュータで処理する海上自衛隊として始めての本格的なシステム艦として建造された。
基準排水量(t) 3,850
主機 タービン
速力(ノット) 32
主要 装備 5インチ速射砲2門 ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 艦対空誘導弾発射機1門 CIWS2門
ミサイル護衛艦 はたかぜ 型 (みさいるごえいかんはたかぜがた :DDG HATAKAZE Class )
171はたかぜ
172しまかぜ
第3世代のミサイル搭載護衛艦で世界中のイージス艦と「むらさめ、たかなみ」型に次ぐかなり強力な防空能力を誇っている。
同クラスはミサイルの射界を確保するために前部甲板に対空ミサイルのランチャーを装備しているのが大きな特徴となっている。
搭載するミサイルはスタンダードSM1-MRと呼ばれ、艦が目標に電波を照射してその反射波をミサイルが受信するセミアクティブ・ホーミング式を採用している。
発射機1機に対して電波を照射するイルミネーターが2機装備されており、1機が誘導用、残りが次弾の誘導用に待機している。
この事でも判るとおり最大で2目標しか攻撃できない為に4隻の建造が計画されたが途中で中止され、より強力な「こんごう」型の建造が行われた。
当初艦隊の指揮をとるように設計されていたので司令部機能を有しており緊急時には指令部を代行する事が可能となっている。
本来司令部機能はDDHが有しているらしい。
基本的な装備はたちかぜ型と同一だが、加えて対艦攻撃用としてSSM発射装置を搭載し水上打撃力を大幅に強化されている。
対潜、対空、対艦と3元に渡って効率よく脅威を排除する為に最新の情報処理装置を搭載している。
パワープラントはガスタービンのCOGAG方式で巡航用と高速用とを使い分けている。
基準排水量(t) 4,600
主機 ガスタービン(COGAG)
速力(ノット) 30
主要 装備 5インチ速射砲2門 ASROC発射機1門 3連装短魚雷発射管2門 艦対空誘導弾発射機1門
CIWS2門 SSM発射機1門
→COGAG、 汎用護衛艦 むらさめ 型 、 ミサイル護衛艦 たちかぜ 型 、 SSM
[←先頭へ]円材 (まるざい(えんざい))
木製又は金属製のマスト、ヤード、デリック等を指す呼び方。
命令による治安出動 (めいれいによるちあんしゅつどう)
■隊法78条による規定
●対象事態 間接侵略その他の緊急事態に際して、一般の警察力をもっても治安を維持できないと認められる場合
●出動要件 出動を命じられた日から20以内に国会に付議、その承認を求める
●命令権者 内閣総理大臣
●行動 自衛隊の全部隊又は一部の出動
命令による治安出動待機 (めいれいによるちあんしゅつどうたいき)
■隊法79条による規定
●対象事態 "事態が緊迫し、治安出動命令が発せられる事が予測される場合において、これに対処するため必要があると認められる時"
●出動要件 内閣総理大臣の承認
●命令権者 防衛省大臣
●行動 自衛隊の全部隊又は一部の出動待機
面舵回頭 (めんだかいとう)
舵を右に取り、船を右旋回させる行為。
や |
夜間攻撃 (やかんこうげき)
隠密攻撃
→隠密攻撃
[←先頭へ]誘導器材 (ゆうどうきざい)
ミサイルを指す。
[←先頭へ]予備自衛官補制度 (よびじえいかんほせいど)
普段は社会人として各人がそれぞれの職業に従事しながら有事の際は防衛召集に応じて指定された場所に出頭し後方警備活動や後方支援活動に従事致します。
又、災害発生時には防衛省大臣の命令で災害召集にも応じて出動致します。
「予備自衛官補制度」導入メリットは、普段は各職業に従事している隊員は、有事の際に、その民間の優れた専門的な技量を有効に活用しようと言うのが目的です。
最近導入された即応予備自衛官と異なる点は、自衛官未経験者でも応募出来る事で、即応予備自衛官は戦闘行動もあり得ますが、予備自衛官補は防衛召集応召義務(要するに防衛出動命令に応じる事)や災害召集応召義務はありません。
要請による治安出動 (ようせいによるちあんしゅつどう)
■隊法81条の2による規定
●対象事態 "本邦にある次にあげる施設又は施設及び区域において政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で多数の人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊する行為が行われるおそれがあり、かつ、その被害を防止するため特別の必要があると認める場合
1.自衛隊施設
2.進駐アメリカ軍施設・区域
●出動要件 あらかじめ関係都道府県知事の意見を聴くとともに、長官と国家公安委員会と間で協議をさせた上で、内閣総理大臣が、警護を行うべき施設又は施設及び区域並びに期間を設定
●命令権者 内閣総理大臣
●行動 部隊等の出動
要請による治安出動 (ようせいによるちあんしゅつどう)
■隊法81条による規定
●対象事態 治安維持上重大な事態につきやむを得ないと認められる場合
●出動要件 都道府県知事が都道府県公安委員会と協議の上要請
●命令権者 内閣総理大臣
●行動 部隊等の出動
ら |
ライフル砲 (らいふるほう)
ライフリング(条溝)のある砲を指す。
74式戦車が使用する砲がこのタイプである。
砲弾を条溝により回転を与えることで直進性を高める効果を狙う。
条溝を削る為に砲身寿命がやや短い。
ル・トリオンファン (る・とりおんふぁん)
フランス海軍が配備する最新鋭の戦略原子力潜水艦。
「ル・ルダウタブル」級の後継艦で、最新の技術をフルに盛り込まれている。
全長138m
全幅12.5
全高10.6(浮上時の喫水線を基準)
水中速力:約25ノット
潜行深度:約500m
排水量:水上12640t/水中14335t
動力機関:加圧水型原子炉1基、ポンプジェット推進、最大出力150Mワット、415000軸馬力。
武装:M45弾道ミサイル16発、魚雷発射管4門(F17Mod.2魚雷、SM39エグゾゼ対艦ミサイル)
乗員:士官約15名/下士官約96名
艦齢:25年
補修間隔:約7年
レーダー探知距離 (れーだーたんちきょり)
レーダーの探知距離は目標の高度、レーダー・アンテナの高度で求められ下記の公式で求められる。
探知距離(nm)=1.23×(√目標の高度(ft)+√レーダーアンテナの高度(ft))
・・・よって理屈から言うと、固定式のレーダーの場合、目標の高度に近ければ近いほど、AWACSやAEWの様に航空機に搭載されたレーダー等の場合はレーダーアンテナの高度が高ければ高い程、探知距離が伸びる事になる。(但し山等の障害物に遮られる事がある)
レイセオン T-400 (レイセオン T-400 :T-400)
レイセオン・ビーチ社製T-400は、大型機や救難機の乗員訓練を目的としてアメリカから輸入された機体である。
このT-400はビジネスジェットで、元々三菱重工が独自に開発した機体をレイセオン・エアクラフト社がライセンスを取得して生産しているものである。
胴体内部に燃料タンクを増設し航続距離の延長を図っているものの、外見的な特徴は民間機と変わらない。
航空自衛隊はT-3の教育課程の次のコースとしてこのT-400を使用している。
全長(m) 14.8
全幅(m) 13.3
全高(m) 4.2
最大離陸重量(Kg) 7,303kg
最大速度 最大速度840Km
後続距離(Km) 2,800Km
パワープラント JT15D-5×2基
乗員(名) 乗員2名+5~6名
→T-3
[←先頭へ]ロスアンジェルス (ろすあんじぇるす)
「スタージョン」級の後継艦として76~96年の間に62隻もの大量生産が行われたベストセラー艦。 最終形態ではトマホークの垂直発射筒やセイル・プレーンが廃止されるなど時代と共に新しい装備と能力が付加されている。
1番艦が建造された当初の運用目的は対潜水艦攻撃、水上艦攻撃用として設計されたが、最近ではトマホークを装備することで陸上目標の攻撃等戦略目標に対しての攻撃任務もこなす。
2001年2月10日にハワイ沖で日本の水産高校の実習船「えひめ」丸に衝突し、同船を沈めたのは「グリーン・ビル」号で緊急浮上訓練中に起きた事故が原因。 「グリーン・ビル」号は96年に最終艦として建造された2隻のうちの一隻で、他の姉妹艦よりも新しい技術や装備でクラス最高の能力を誇っている。
全長:110.3m
全幅:10.1m
全高:9.9(浮上時の喫水線を基準)
排水量:水上6082t/水中6927t
水中速力:約32ノット
動力機関:加圧水型原子炉1基、1軸推進、35000軸馬力
武装:トマホーク又はMk48魚雷
乗員:133名
→SSN
[←先頭へ]劣化ウラン弾 (れっかうらんだん)
劣化ウラン弾頭とは、主に対装甲用の弾頭として開発された特殊な砲弾の事を指す。
同じ口径の通常弾頭と比較して、1割増しの威力があるとされている。
劣化ウラン弾頭は天然ウランを濃縮して分離し、ウラン235を生成する際の核廃棄物 "UF-4"と呼ばれるものを材料として製造され、とても硬くて比重が重いために、弾頭の貫通力を高める以外にも、装甲に使用して防御能力を高める事にも使用される。
劣化ウラン弾頭は装甲を貫通した際に、大量の中性子を放出した上に自然に発火し、周辺に放射能を含んだ死の灰と呼ばれる物質を放射し、長期間にわたり汚染する。
この威力に着目したアメリカ軍は、再処理されたウラン236と呼ばれる毒性の非常に高いリサイクル核物質を材料にしたさらに威力を高めた新型弾頭の開発も行い、これを実戦に投入しイラクで多くの被爆者を出した。
この劣化ウラン弾頭は核兵器の一種で、一般の兵士は劣化ウラン弾頭の危険性や扱い方など専門の訓練を受ける。
弾庫での搬出入の際は、放射能防護服を着用した専門の兵士が行う事が義務付けられている。
又、核兵器であるがゆえ、アメリカ軍では、着弾地点は被爆地域として隔離し立ち入らない事と規定している。
・・・が実際は、兵士が核兵器の使用を躊躇う事を恐れているアメリカ軍首脳は、その対策として劣化ウラン弾頭である事を告げないまま弾薬の支給を行う事で、核兵器使用拒否の恐れを事実上解決した。
劣化ウラン弾頭を採用している国は、アメリカ、ロシアなど、一部の核兵器保有国だが、実戦に大量に使用しているのはアメリカと、アメリカの支援を受けているイスラエルのみである。