◇日医工女子OP<第2日>
第2日、9番でティーショットを放つ横峯さくら=富山・八尾CCで(市川和宏撮影)
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▽6日、富山県・八尾CC(6476ヤード、パー72)▽曇り、気温30・9度、風速2・4メートル▽賞金総額6000万円、優勝1080万円▽104選手(うちアマ4人)▽観衆3497人
横峯さくら(27)=エプソン=が金字塔を打ち立てた。この日4バーディー、3ボギーの71で回り、前日9位から順位を落としたものの、通算4アンダー27位で予選通過。2010年4月の西陣レディス以来更新中の連続予選通過のツアー記録を、100試合の大台に乗せた。首位は2日連続の67で通算10アンダーのヤング・キム(韓国)。1打差の2位に昨季の賞金女王・全美貞(同)が続いている。
横峯はラウンド途中でヒヤヒヤしながらも、連続予選通過記録を100の大台に乗せた。
「前半2バーディー、2ボギーで折り返し、13番でバンカーからボギー。そこで通算2アンダーになったけど、昨日の感じで1アンダーくらい(が通過ライン)かなと思っていた。15番パー3でボード見たら、ラインが2アンダーって出ていたから『え?』って…」
ツアー史上最高のハイレベルな予選カットスコアに、一瞬たじろいだという。だが、そのボードを確認する直前に打った9番アイアンでのティーショットは、ピンそば50センチにピタリ。
「あれを入れて3アンダー。よかった〜と思いました」
続く16番でも5メートルのバーディーパットを沈め、27位での予選通過。「本当はビッグスコアで(100試合を)達成したかったという気持ちがあったので、ちょっと残念だけど、ひと安心という感じも」と横峯。「きょうは100ヤード以内のアプローチショットで、自分が思っていた距離と打った距離が全然違っていた。しっかり調整して、明日はもっといいスコアを出したい」と最終日のチャージを誓った。
2004年9月のプロデビューから、これが262試合目。生涯獲得賞金は不動、福嶋晃子に次ぐ歴代3位で、9億円突破は目前だ。今季はサイバーエージェントレディスで1年11カ月ぶりの通算19勝目を挙げ、現在賞金ランキング5位。平均ストローク、パーセーブ率、リカバリー率の3部門では1位につける。
玄米食を軸とした体調管理、人並み外れた練習量で培った技術、飽くなき向上心…。それらが強さの源だ。「6打差。私自身の調子がかみ合えば…」。逆転の通算20勝目も、まだ横峯の視界に入っている。 (月橋文美)
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