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【プロ野球】

キヨシ初G倒 12戦目 長かった〜

2013年7月7日 紙面から

就任2年目で初めて東京ドームで勝利し、ガッツポーズするDeNA・中畑監督

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◇DeNA4−3巨人

 DeNAが逆転勝ちした。2−3の9回に山崎の二塁打と四死球で1死満塁とし、荒波の右翼線二塁打で2点を挙げた。チームは東京ドームで2年ぶりの勝利。大原がプロ初セーブ。巨人は西村の乱調が誤算で連勝が4で止まった。

 1点リードの9回裏1死一、二塁。左腕・大原が坂本を二ゴロ併殺打に打ち取りDeNAとして待望の東京ドーム初勝利。ベンチの中畑監督が満面の笑みを浮かべ、スタッフと硬い握手を交わした。

 東京ドーム12連敗。ビジターでの巨人戦は16連敗。屈辱の記録にようやくピリオドを打った。「ここで(インタビューを)やるのか。場所が分からなかったよ」。おどけながら現れた会見場では、感慨深げに初勝利の味をかみしめた。

 「昨年就任して東京ドームで1勝もできなかった。巨人に嫌われる男になると言ったけどなれなかった。きょう勝って初めてそれができた気がするね。もっと嫌われ者にならないとな」

 執念の采配が生きた。1点を追う9回、敵の守護神・西村から山崎が二塁打。代打の多村、中村が四球と死球でつなぎ1死満塁。この絶好機で、中畑監督は3三振の荒波をそのまま打席に送り込んだ。

 「内容が悪くなかったし、あいつは肩もあるし足も速いし潜在能力も高い。ファンも多い。プロは見てもらってナンボ。そういう選手をオレはつくらなければいけないし、オレもそういう選手になれと言われたから」

 プロとはファンのためにプレーするもの。自分のポリシーを起用に込めた。殊勲打の荒波は「監督さんが信じてくれたので応えたかった。バットに当てないと何も起こらないので短く持ち、振った」と一塁線を抜く二塁打を喜んだ。

 「これでもう(未勝利と)言われなくて済みますね。うちがやれることを出し切って、やっとやっと勝った。びっくりした。監督がちょっと感動ですね」と中畑監督。まだまだ返さなければならない借りはタップリある。連勝で意地の勝ち越しを決める。 (後藤慎一)

 

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