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米 10年もの国債利回り2.7%台に7月6日 11時12分
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アメリカでは、量的緩和の規模が早期に縮小されるという見方が強まったことから、5日の債券市場で国債を売る動きが加速し、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは1年11か月ぶりに2.7%台まで上昇しました。
5日のアメリカの債券市場では、この日発表されたアメリカの先月の雇用統計で就業者の伸びが市場の予想を上回り、雇用情勢の改善傾向が確認されたことから、量的緩和の規模がことし9月にも縮小されるという見方が強まりました。
これに伴って、中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が、今後、国債の買い入れを減らすという思惑からアメリカ国債を売る動きが加速し、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、おととし8月以来、1年11か月ぶりに2.7%台まで上昇しました。
アメリカの長期金利は、ことし5月上旬には1.6%台でしたが、量的緩和が縮小されるという観測が広がったことから急ピッチで上昇を続けています。
この影響で、アメリカでは、住宅ローン金利も上昇傾向を続けており、金利の上昇が景気の緩やかな回復に水をさすことになるのではないかという懸念も出ています。
一方、アメリカの長期金利の上昇によって、日米の金利差が拡大し、一段の円安につながるのではないかという見方も出ています。
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