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防潮堤見送りに賛否 八戸港復旧、復興方針修正
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八戸港の復旧・復興方針が見直された5日の八戸港復興会議では、出席した沿岸部の企業関係者の間で、防潮堤整備見送りをめぐり賛否が交錯した。地域の実態を踏まえた対応や、十分な説明を求める声もあった。
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会議の席上、飼料コンビナートにある東北グレーンターミナルの佐藤潮社長は「防潮堤の建設に反対だった」と見送りに歓迎の姿勢を示した。八戸港湾運送の福山務常務も「震災の津波で当社は重機が被害を受けた。重機の避難場所の整備方針が盛り込まれた」と、緑地かさ上げを評価した。
一方、三菱製紙八戸工場の春日部靖総務課長は「防潮堤の整備見送りは残念。構内では(関連会社を含め)約2千人が働いており、工場は当社だけではなく、一緒に事業をする地域みんなの財産。何らかの代替策を協議してほしい」と述べた。
出席した八戸漁業指導協会の熊谷拓治会長は会議後、本紙取材に「八戸港は広く、地域により事情が異なる。実態に応じてきめ細かに検討していく方針が示され、結構なこと」と話した。八戸市の奈良岡修一副市長は「地元住民や関係者に十分に説明を尽くし、意向を確認しながら手続きを進めてほしい」と述べた。
八戸港復興会議は国や県、八戸市、企業などで構成されており、メンバーに市民はいない。防潮堤の整備見送りについて、八戸市鮫町の60代女性は「自宅が津波で壊されたが、海が見えなくなるので建設には反対だった。今回の県の決断を聞き、安心した」と語り、「防潮堤の整備予算を、避難道路の整備や、高台に移転する住民の移転費用に回してほしい」と述べた。
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