■ ウルトラセブン全話感想 ■

昔に書いたものです。が、レスキュー失敗で結構欠けてますね……足りない部分は探してみます。


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#1 「姿なき挑戦者」

番組タイトルに続き、鳴り響くティンパニの音、
そして流れ出す勇壮な主題歌のイントロ……うーん、実にみなぎるね。
ところがこのティンパニの音、主題歌のCDには入っていない。
劇中の別のBGMの頭で、そこだけ持ってきてくっつけてあるのだ。
何故そんなことをしたのかはしらんが、大正解だったと思う。

記念すべき第一話だが、流石に詰め込み過ぎな気がします。
ウインダムあたりの部分を省略して、むしろカットされた
ウルトラセブン命名のシーンを入れるべきだったんじゃないかなあ?
ちなみにウルトラ警備隊7番目の隊員だからだそうです、ダンは6番目。
地球人の組織に勝手に組み込まれたね。

突如人間が蒸発するという事件が多発、地球防衛軍はこれを宇宙人の仕業と断定し、
防衛軍の精鋭であるところのウルトラ警備隊に調査を命令する。
ここでの見どころはやはり防衛軍幹部連中――東宝特撮俳優揃い踏みだろう。
特にフランツ・グルーベルのカタコト発音が素敵だ。外人がいるなんて
防衛軍はさすが国際的な組織なんだなあと子供のころは憧れたものです。
次にこれは劇中ではわからないことなんだが、みんな名前がカタカナ表記なんだよね。
これは何でだったんだろう? 国際的な感じを出したかった?

そしてモロボシ・ダン登場。
「見ての通りの風来坊です」「そうだなあ……モロボシ・ダンとでもしておきましょうか」
この名前もかっこいいな。

見えない相手からの攻撃を受けた∪警備隊は基地へ帰り、このやたらと宇宙人について詳しい
青年に∪警備隊の臨時隊員の資格を与える。いきなりエリートです。
ダンの話によると相手の名前はクール星人で、見えない攻撃は保護色を施された円盤だという。
正体がバレた途端、防衛軍のモニターに現れるクール星人。
「地球人など、我々から見れば 昆 虫 のようなものだ」
さあ、みなさんお待たせいたしました。せーの、
お 前 が 言 う な !

ところがクール星人、その攻撃力はマジ半端無く、あわれ京浜工業地帯は全滅(!)。
しかし地球人もダンのアイデアを形にした特殊噴霧装置作戦で反撃開始。
戦闘のさなか、ダンは脈絡もなくウインダムを召喚。
ウインダムの見てくれはどーみてもロボットですが、あれでもメタル星の生き物みたいです。

出す必要があったのか分からないまま、セブンに変身。円盤の中へ。
クール星人登場→アイスラッガー→真っ二つ。
早い、早すぎるよスレッガーさん。これは子供はつまんなかっただろうなあ……。

事件解決後、ダンは晴れて∪警備隊の一員に。
赤い巨人――ウルトラセブンの物語がここに始まった。

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#7 「宇宙囚人303」

キュラソ星人が怖い、とにかく怖い。
物語の最後で地球とキュラソ星の間に友情が生まれた云々と言ってるが、
みんなあの顔をしてるんだよなあ……うーむ、少し考えてしまうぜ。
ガソリンを飲んで火を吐く、非常にデンジャーな奴。
ただし体内のガソリンに引火すると自分も死ぬ、デンジャーだ。
よくあの小さな円盤(スペースポニー)に乗れたものだ。
最後に巨大化したから、逆に縮むことも出来るのかな?

お話は最後のナレーションにもあるように、まさに宇宙の通り魔事件。
逃げるために淡々と人を殺していく宇宙囚人303号が怖すぎる。
今回の最大の見所はウルトラホーク1号の空中でのαβγ3機合体。
アンヌを人質にβ号に乗り込み、なおも逃げようとする303号。
β機単独での大気圏脱出は出来ないため宇宙への逃亡は不可能だが
(ホーク1号状態でなければならないのか、見た感じ一番でっかい
エンジンのついていそうなα機ならいけるのか、興味は尽きない)
このままではいずれ墜落する。
そこでダンが空中でのドッキング作戦を提案。
「危険だぞ」「それを、「やる」んです」カッコイイぞ、ダン。
でも結局ドッキングさせるのはキリヤマ隊長なのね。

そしてもうひとつ特筆すべきことは、今回セブンが全く戦わないこと。
墜落するβ号から脱出するためだけにセブンに変身。
一番上に書いた理由のために、β号の炎上に巻き込まれた303号とも
戦う必要なし。
炎の中、咆哮するキュラソ星人。「まるで、哭いているみたいですね」
変身を解き、それを見つめるダン。
「広い宇宙でももう君の逃げ場は無いのだ、キューラソ星人。
だがそれは自業自得と言うべきだ。宇宙でもこの地球でも正義は一つなんだ!。」
今回はやたらダンが格好良い。

関係ないが、ダンのみキュラソをキューラソという風に発音する。
これはダンの滑○が悪いのか(笑)、それとも宇宙語のより正確な発音に近いのか?
謎は深まる。

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#8 「狙われた街」

有名なちゃぶ台シーンでコミカルな印象だが、その実体は
独特なカットの実相寺昭雄&シニカルなストーリーの金城哲夫
というシリーズ屈指の名エピソード。

冒頭の過激な暴力描写からしてすでに子供番組じゃねえ。
ライフル乱射のカットも恐ろしい、そういえば私が子供のころは
三菱銀行立てこもりとかライフル銃がアイコンのような凶悪事件が多かったような気がします。

メトロン星人の戦略はタバコに凶暴化作用のある赤い結晶を混ぜて
人間の信頼関係を無くさせるというもの。今回の舞台の北川町はその実験地。
メトロン星人、発想、実験は良かったがちょっと長くやりすぎましたな。
もっとさっさと実行に踏み切っておけばよかったのに。

ダンを円盤で宇宙に放逐しようとするが、ウルトラ警備隊に発見される。、
分離して(ってことはメトロン星人は2人は地球に来てたのかな?)逃走するも撃墜される。
夕日を浴びるホーク1号が大変にカッコ良い。しかし、捕まってるのがアンヌじゃなけりゃ
誰でも攻撃可なのかウルトラ警備隊!?

そして巨大化するメトロン星人、変身して脱出したセブンと夕日の決闘。
走ってすれ違いざまにアイスラッガーを放つセブン、そして間髪いれずにウルトラビーム!
これこそ実相寺アングル!夕日をバックにシルエットが交錯するカットはとても有名。
(『エヴァンゲリオン』でも使われてました。夕日じゃなかったけど)

セブンを代表する人気宇宙人のメトロン星人。
後に『タロウ』でも登場して缶ジュースにマンダリン草を仕掛けて
「ひきょうもラッキョウもあるか!」という名セリフ(笑)を残しました。
そいや、両方とも自動販売機でしたね、自販機が好きなんだろうか?
あのでっかい頭は体と繋がってるとばかり思ってましたが、
お腹との間に隙間があるんですよね……ってことはあれは頭巾なのか?。
(単に着ぐるみの仕様なんだろうけど)

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#9 「アンドロイド0指令」
敵はチブル星人。HGウェルズの『火星人来襲』の系譜のような
由緒正しき宇宙人っぽい姿形をしておられます。どーみても頭脳派。
チブル星人は爺さんに化けて子供たちにおもちゃの武器とバッジを売り
(売るのかYO!バッジはおまけ)、モロボシダン(ウルトラセブン)は
事前にアンドロイド少女(小林夕岐子!)を使って暗殺。
(ダンがセブンだということは宇宙人たちに広くふれまわっているご様子)
とある日の午前0時を持って、おもちゃの武器は本物に、
バッジから発せられる催眠電波は子供たちをチブル星人の兵隊に変える。
それが"アンドロイド0指令"。

子供を兵隊に仕立てて〜というのは局地的には良い作戦ですな、
世界征服まで可能かどうかはさておき。

しかしフルハシが自分をダンだと偽った茶目っ気のおかげで作戦の全ては大失敗。
今回一番の功労者は間違いなくフルハシ(笑)。
暗殺に失敗したアンドロイド少女、ゼロワンとチブル星人はダンとソガをM地点(銀座の松屋ですな)
に誘い込み戦車、戦闘機、ロボットからなるおもちゃの機械化部隊による殺害を試みる。
が、ダンに変身され一巻の終わり。共にエメリウム光線であっけなく倒される。

事前の暗殺にやっきになっていたところを見るとセブンには敵わないことは重々承知だったようだ。

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#10 「怪しい隣人」
24時間ぶっ続けで4次元と3次元とを繋ぐコントロールマシンを作っていたところを
『裏窓』よろしく隣家の少年に怪しまれたがために侵略に失敗するイカルス星人のお話。
そんなに根を詰めなきゃ良かったのに。
アンヌと少年の見舞いにやってきたダンは、その空間が
おかしいことに気付くと躊躇無く飛び込んでいく……って、無茶しすぎ。

そして4次元空間でイカルス星人とご対面。宇宙人にしては珍しく
イカルス星人はウルトラセブンを知らない模様。
彼らの第17番惑星というのはよっぽど遠く(外宇宙?)にでもあるのかな?
星の数ほどいる宇宙人の中でも無敵の部類に入るセブンとは言え
彼も3次元人、4次元では変身はおろかカプセル怪獣すら使えない!大ピンチだ!
と思いきや、コントロールマシンを破壊して無事脱出。
敵の目の前にそんな大事なものを置いておくなよ〜。

正体を表したイカルス星人と一騎打ち。
イカルス星人の放つアロー光線(全身から出す、ヘンな光線)をかわし
必殺のアイスラッガー!腹に当たって、何故か爆発。
そのままウルトラ念力で地面に叩きつけられ、絶命。
(ウルトラマンも使ってましたがウルトラ族は念力を標準装備みたいです。
アイスラッガーのコントロール等もこれの応用技)

イカルス星人は大きな耳とちょっとラテン系入ってる頬髯(?)が
コミカルな印象を受けるわりと有名な宇宙人。
キャラを買われて、のちに『ウルトラファイト』で大活躍します(笑)。
ファンの間でいつも話題になる
「ダンの投げた(4個目の?)カプセルには何が入っていたのか?
そしてそれは失われたのか?」という疑問ですが。
あれは失われた4匹目のカプセル怪獣では無く、
従来の3匹のどれかだったと個人的には思います。

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#11 「魔の山へ飛べ」

ウルトラシリーズの顔役といえば『ウルトラマン』(アラシ)&
『ウルトラセブン』(フルハシ)役の石井伊吉(現:毒蝮三太夫)だが、
実は劇中での扱いはそれほど良いものではない。
『マン』ではイデに食われていたし、『セブン』はソガが重要視されているような気がするのだ。
ソガはイデ隊員のようにボケ役で動かしやすいというわけでもないのだが、不思議だ。

んで、今回は縁かつぎのソガの悪い予感が当たって、
ダン死亡(笑)。ウルトラ警備隊男泣き。
こういう回にアンヌがいないのは何とも残念。
(前回のロケ地のシャンデリアを壊して、謹慎処分だった)

ワイルド星人の目的は地球侵略ではなく、
種の老化を食い止めるために生命エネルギーを集めること。
命を吸い取るワイルド星人のカメラは子供心に怖かった。
名前の割にはあんまりワイルドでもなく、弱い。老人だし。
乗り物兼用心棒の宇宙竜ナース(綴りはNURSE、老人と看護士か…)に逃げるところを
ソガに狙い撃たれ、あっけなく死亡。
そして、アマギの努力により蘇生したセブンとナースが大激突。

このナースだが、全身メタリックな金色で実にカッコイイ。
とぐろを巻くと円盤形態に変形し、これまたカッコ良い。
しかしながら弱い。セブンに巻きついて締め上げるものの
逆にその怪力でバラバラに引きちぎられて一巻の終わり。

さて、今回はファンにはなかなか見所の多い回。
1:額のビームランプが初点滅。
あれはウルトラマンのカラータイマーと同じ役割なのだが
マンとは違いセブンには当初地球での活動限界というものがなかった
(理由は不明)、しかしながら今回は蘇生したばかりだったので
極端にエネルギーを消耗していたとも考えられる。

2:スタッフ出まくり。
アマギ隊員がウルトラマンの中の人なのは有名だが、
今回はウルトラセブンの中の人(上西弘次)がちょこっとだけ登場。
とはいっても死体の役なので、セリフもなし。
他には脚本の上原正三、金城哲夫、赤井鬼介なんかも出ている。

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#12 「遊星より愛をこめて」の欠番について
ファンならよくご存知のことと思うが、ウルトラセブンの12話は
円谷プロにより公式に欠番ということになっている。

確かに現在ならば神経質になるほどの内容とは思えないし、
多くのファンやアンヌ役の菱見百合子さんが「あれはむしろ核兵器反対だ」
として幻の12話の復活を目指していることも知っている。

しかし、この日本においては「核」という言葉が特別な意味を持つ地域がある。
その言葉を聞くのも、あるいは文字を見るのすら嫌だという人がいる。
そして彼らにはそう思うに足る理由が十分すぎるほどにあるのだ。
故に私はこの作品はまだ放映すべきではないと考える。

いつか、この作品を大手を振って見られる日が来ると信じて。

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#13 「V3からきた男」

アイロス星人が登場……「人」なのか?
セブンと死闘を繰り広げたあれがアイロス星人ということに
なってるみたいだけども、円盤が逃げ去る際に置いていった
カプセルの中から現れたので、アイロス星人の用心棒怪獣じゃないかと思うんだが。

そして宇宙ステーションV3からセブンを漢の世界に変える男(笑)
クラタ隊長も登場。部下はみんな死ぬみたいなので、この人の下では働きたくないね。
クラタの乗るステーションホークはミグ25みたいな角張った感じでこれもなかなかカッコ良い。
お話はひたすら熱いキリヤマ隊長とクラタの友情、防衛軍長官とソガもおいしい。

んで、セブン対アイロス星人。セブンが巨大化するところを見せるのはこれが初めてじゃなかろうか。
超短足&口からレーザー連射でほとんど移動砲台みたいな戦い方をするアイロス星人。
しかし防御はもの凄く硬い。羽を閉じてエメリウム光線を、回転してアイスラッガーをはね返す。

ついにセブン最大の必殺技、ワイドショットが炸裂!
構えといい、光線の太さといい、実にカッコイイ。
アイロス星人もこれを防ぐことは出来ず、爆発。
もう会うこともないだろうと言い残し、颯爽とV3へ帰るクラタ。




……いえ、あと3回は会えると思います。

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#14 「ウルトラ警備隊西へ」(前編)

タイトルを要約すると関西ロケばんざーいってこと。
観測ロケットを侵略行為とみなし地球への復讐を誓ったペダン星人。
近く神戸で行われる防衛会議に出席する科学者たちの暗殺を目論む。
謝罪の言葉に耳を貸そうともせず、派手に原潜を沈めたりしてやけに好戦的。
紳士ではないな、ペダン星人。話くらい聞けよ。

というわけでお話はスパイ物の雰囲気。アンヌが2話ぶりの登場。
ルパンの声で喋るあからさまに怪しい男は実は味方の諜報部員だった。
普通誤解するよな、怪しすぎるよ、オマエ。
ペダン星人はついに防衛会議場への実力行使にでる。

この話はここからが見せ場。
原潜を破壊した4機の物体が会議場上空に飛来、
それは変形合体しロボットに変身した!
交際会議を間近に控え各国の国旗が掲揚された
会議場のスチールが実に雰囲気出てる。

そして、出ました!これまたセブンを代表する怪獣(?)キングジョー!
恐らく世界最初の変形合体メカです。キングジョーという名前は後からついたもので
当時の名前は「ペダン星人のロボット」。
重量感のある動作と"ゥワアシッ!"という駆動音が何ともカッコ良い。
今回はセブンの中の人が違い(菊地英一、新マンの中の人)、
いつもよりさらにシャープな感じなのでその質量感の対比がよりいっそう際立つ。

ダンはセブンに変身するが、エメリウム光線、アイスラッガーともに通じず大苦戦。
マウントポジションを取ったキングジョーが覆い被さる!というところで次回に続く。

ちなみにこの回から「ウルトラセブン」のタイトルの出かたが変更に。

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#15「ウルトラ警備隊西へ」
動かなくなったセブンを置いて、会議場へ向うキングジョー。
完全に後ろを向いたところにセブンが渾身の力を込めてタックル!
もんどりうって地面に仰向けになるキングジョー!分離して撤退!……って、え?
もしかしてひっくり返ると起き上がれない?欠陥品?
(まあ分離、再合体で態勢を立て直せるから致命傷にはならないわけだが)

防衛軍&セブンの敗北にも等しい引き分けという結果に
防衛軍は新兵器の開発を急ぐ。
しかし、それにはどうしても本物のドロシー博士の協力が要る。

ダンは単身ニセモノのドロシー(ペダン星人)に接触、
ロケットは観測用で地球人に敵意はないと告げるが
「何のための観測なのかしら?それは後に侵略する為じゃないの?」
「他人の家を覗いたり、石を投げたりするのはマナーに反するわ」
とペダン星人は取り合わない。
(まあ、ペダン星人の言い分も分からないではないが、
そもそも地球人はペダン星に人が住んでるとは知らなかったわけだし
っていうか何でそこまで怒るのかが分からない)
それでもモロボシ・ダンではなく一人の宇宙人(ウルトラセブン)として
説得を続けた結果、ドロシーの返還と地球からの撤退の約束を取りつける。

今度は地球側を説得中のダンにドロシーが帰って来たという報告が。
しかし、その記憶は消されていた。V3は地球に向うペダン星人の
大部隊をキャッチ、そして、神戸港にはキングジョーが現れる。
ペダン星人は裏切ったのだ。
(余談になるがこの時、ダンは一応地球側の了承も受け取る。
しかしペダン星人の裏切りが無ければ、恐らくは地球側が裏切ったと思われる
セブンとはそういう話なのだ。裏切ったペダン星人はダンと接触した
あのドロシーだったのだろうか?何となくだが違うと信じたい)

ダンはセブンに変身して神戸港へ向う。
ショック療法で記憶を取り戻したドロシーはキングジョーを倒すには
ライトンR30だと一目で看破。ライトンR30って何なんですかね?
一発だけ完成したライトンR30爆弾を何故か陸路で神戸港まで輸送。
神戸港ではキングジョーの上陸を阻止するため
セブンが一進一退の攻防を続けていた。そこに届けられるライトンR30。
何故かアマギがバズーカを構えていたのであせったが、撃つのはやはりソガ。

セブンは最後の力を振り絞って、キングジョーを照準の前に固定する。
命中するR30、爆発するキングジョー。
そして逃げ去る小型円盤(脱出用?)にこともあろうか
セブンはワイドショットをお見舞いする(笑)。
よっぽどストレスが溜まってたんだろうか。

キングジョーの敗北を知った、ペダン星人の艦隊は引き返す。
地球人は観測ロケットを打ち上げるときは気をつけることを誓う。
かくして、地球の平和は守られたのであった。

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#16「闇に光る目」

観測用ロケットを侵略と誤解して地球になって来たアンノン星人。
も う 観 測 ロ ケ ッ ト は ヤ メ レ。

アンノンはもちろん"Unknown"から、でも綴りは"Annon"。
エネルギー生命体らしく目玉だけで形らしきものは無い。
活動用岩石ボディを爆発の際に誤って吹っ飛ばして
しまうくらいだからちょっとおっちょこちょいな宇宙人だ。
いじめられっこの少年(「怪獣殿下」で分かればウルトラファン)を
利用してボディを取り戻そうとするが……というのが今回のお話。

それにしてもスゴイのはさんざん攻撃しておいてから
説得にかかるキリヤマ隊長だ。
アンノン曰く「地球人は信用できない」。そりゃあそうだ。
セブンも斬新な交渉術に感激したのか。
エメリウム光線とさんざタコ殴りにしたあげく、ストップ光線
(腕から出るうずまき状の光線)で相手を動けなくしてから交渉開始。
アンノン「セブンの言うことは信じよう」。断ったら死亡確定っぽいもんね

結局アンノンは痛い目を見ただけで宇宙に帰る。
「地球はおっかねえところだ」と言ったかどうかは定かではない。

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#17 「地底GO!GO!GO!」
二週間ぶり。やっぱセブンは楽しいなあ。
お話は人命救助と地震源調査。救う青年はセブンが初めて出会い
その姿を借りることにした地球人。地底戦車マグマライザーが初登場。
そんなことはさておき……

ユートム、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!。

いや、好きなんですよユートム。
正体不明で目的不明の謎のロボット。
地底都市もユートムも最後まで謎だったのがイイ!
右手がガンで左手が鉄球、一体一体違う胸のマーク。
しかも弱い、ガンはほとんど殺傷能力なし。
頭を撃たれただけで(胸のところは硬い)機能停止。
きちんと両手を揃えてからくずおれる倒れ方といいとにかくステキ。

マグマライザーで救助中に偶然、謎の地底都市を発見したU警備隊。
「これが地震源の正体だったのか!」え!?いいの?決めちゃって?
作戦中に行方不明になってたダンは何故かホットプレートで焼き殺されそうに(笑)。
念力(?、ベルトのところをいじくってたから何か仕掛けがしてあるのかも)で
ウルトラアイを取り戻し、変身!そしてまたまた、いきなりワイドショット。
あのう、相手はあのユートムですぜ……。最近調子にのってます、セブンです。
青年を無事救助!(ネズミは……?)、地底都市を爆破!!
ということで、メデタシメデタシ(?)。

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#18「空間X脱出」
ベル星人は侵略ではなく、映画『プレデター』のそれのように
何か別の目的で地球に来ていたような気がする……。
何であんな上空何千メートルってところに罠を張ったのかはわからんが。

今回はそのベル星人のバトルフィールド(?)である擬似空間
(擬似空間ってカッコイイ言葉だなあ…)に迷い込んだアマギとソガのお話。
ここ何話か出番の無かったフルハシが久々の登場。
でもあからさまに別撮りみたいだし、スケジュールの都合でもあったんでしょうか?
U警備隊は全部で6名だが、現場というかいわゆる実働部隊は
ダン、ソガ、フルハシの3名。キリヤマは隊長、アマギとアンヌはサポート。
その中でアマギはヘタレ……もといやたらと弱点が設定されてます。
スタッフはダン以外ではアマギを最も人間らしく描こうとしてたみたいです。
今回は高所恐怖症、でも別に克服するわけでもないのですが。

完全な人型のベル星人とセブンの格闘はなかなか見ごたえあり。
セブンがまた新種の光線技を披露、うずまき状で
ストップ(金縛り)光線に似てるが攻撃力がある。

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#19「プロジェクト・ブルー」
"プロジェクト・ブルー"とは月と地球を磁力線のバリアで包む
地球防衛計画のこと。発案者はミヤベ博士。
完成すれば事実上地球への侵入(脱出もだが)は不可。
今回はそのプロジェクト・ブルーをめぐってU警備隊対バド星人の抗争が描かれる。
……なんて書くと格好良いが実際はトホホな出来。その理由は9割方バド星人にある。

『セブン』で一番ヘタレな宇宙人は誰かと聞かれたら、
僕は間違いなく"宇宙の帝王"バド星人と答えるだろう。
自分たち以外全ての知的生命体の絶滅(許せないらしい)が目的で、
太古の昔に冥王星を滅ぼしたのが自慢。
しかしセブンがいることを知りながらウルトラの星を滅ぼせていないあたりで
その実力も知れようというもの。実際ウルトラガン一発で死ぬ、弱い。
関係ないが死ぬと燃える。
ついでにいうと顔が「ヒル夫妻の宇宙人」に似ててコワイ。

セブンとの格闘戦でも石をひろって投げる&
メリケンサック(笑)による凶器攻撃と、まさに 帝 王 。
そしてセブンに頭から地面に叩きつけられて、口から泡を吹いて絶命。
うう、カッコわる〜。
そもそも惑星破壊爆弾はもう地球に持ち込んであるんだから、
プロジェクト・ブルーにこだわる必要なんて無いのでは?
っていうかさっさと発射すりゃ良かったのに。

ありがとう、バド星人。"宇宙の帝王"、バド星人。
僕はこの名を、忘れない。

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ウルトラセブン #20「地震源Xを倒せ」
暗黒星人ことシャプレー星人は結構カッコイイです。
色がシルバーだったら、個人的に言うこと無しだった。
そして地震源Xとはシャプレー星人の怪獣ギラドラス。

群発地震の原因はシャプレー星人がギラドラスを使って
地球の核(コア)を採掘していたからでした。目的は不明。
しかしあまりにもわざとらしくワッペン(?)を落とし、
それを素人学生に拾われたことで、正体が露見。
アンヌとソガによって倒されます。ギーラー・ド・ラース!の叫び声を残して……。
そして、叫び声に答えるかのように地中からギラドラスが出現!

セブンでは数少ない四つ足歩行の怪獣……と思いきや、何と手(前足)がありません!
手が無くては非常に不利だと思いますが、天候を自在に操る能力でセブンと対決。
雪の中苦しむセブン、しかし一瞬のスキをついて倒れこみながら
アイスラッガーを放ちギラドラスの首を切断!。辛くも勝利を手にするのであった。

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ウルトラセブン#21 「海底基地を追え」
元軍艦モデラーとしては心震えるぜの戦艦大和改造ロボット、アイアンロックス。
わざわざ主砲2門を左右両舷に取り付けて対空兵装改前の状態に戻してくれるなんて
(本物は副砲だが)かなりの日本海軍通とお見受けいたしますミミー星人。

海難事故を調べるために一人乗り潜水艇ハイドランジャーが初登場。発進シーンがやたら格好良い。
「?thゲート、オープン」のナレーションで双子山基地には
第4ゲート以外にもあることが判明。いやホーク1号だろうが3号だろうが
「4thゲート」だったからさ、ちなみにこのナレーションは満田監督のもの。

海難事故はミミー星人の仕業だった。彼らは地球防衛軍に宣戦布告。
沈没した軍艦から造ったロボットだから元手はタダだ!と鼻息荒し。
そして何故か伊豆、下田にアイアンロックスが出現。
世界各国にそれは現れたらしいから、それぞれの国のアイアンロックス
が見れたのか……いいなあ。ドイツはビスマルクかしらん?

まあとにかくアイアンロックスは現れた、15分後に大爆発確定。
実戦ではほとんど使うことのなかった46センチ砲で艦砲射撃までしてノリノリだ。

日本の誇る最強戦艦大和、しかし史実同様に空からの攻撃には弱かった。
キリヤマのホーク一号の攻撃により一時停止。
復活後セブンを相手に善戦するが、エメリウム光線によって爆発させられる。

最後までその姿を見せなかったミミー星人がなかなかにミステリアスな回でした。
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ウルトラセブン #22「人間牧場」

ブラコ星人が自分の食料である赤い胞子を増やす為に
その培地である女性を襲い、アンヌとその友人が犠牲になるというお話。

ブラコ星人(気持ち悪い〜)に言いたいことはひとつ。
お前たちには 人 工 培 地 といった考え方は 無 い の か ?
それに必要なのは女性の染色体だけみたいなので、少量抜き取って増やすとか。

まあとにかくアンヌは倒れた。15時間以内に土星で取れる放射線α73を
照射せねば二人の命は無い。ホーク2号でも土星までは3日(!)かかる。
ダン(セブン)はついにアンヌを救うため土星に行くことを決意する。
しかしその行く手にはブラコ星人の大円盤群が待ち構えていた……!

まあ、こんな感じのストーリー。15時間で土星に行って帰ってこれる
セブンって一体……?まあ最悪テレポーテーションも出来るしね、
命をものすごく縮めるらしいが。
食料採集が目的のくせにあれだけの大船団で来ているブラコ星人も怪しい。
円盤群対ウルトラホークってのはセブンの見どころのひとつ。
一方的に破壊しまくってスカッとさせてくれる。

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ウルトラセブン #23「明日を捜せ」

何だか毛色の違う、独特な雰囲気が漂う回。
まあセブンではよくあることなんだが。
冒頭から何だか怖い、大型トラックに追いかけられる謎の中国人風の男。
トラックが鎖を引きずって走っているのを昔よく見たような気がしますが
あれって理由があったんでしたっけ?アース?

U警備隊に保護された男、ヤスイは、自分は占い師でマルサン倉庫の爆発を予言し
宇宙人に命を狙われていると語った。
U警備隊は早速調査を開始するが異常は見つからず警備隊は
男を追い返す。そんな中、キリヤマだけが調査を続行する。
ヤスイの言った「明日を捜せばいいんだ!」という言葉を信じて。
「明日を捜してみようと思います」、わけわからん。
っていうか占い師も「明日また捜せばいいんだ」とふつーに言えってのよ。

しかし敵であるシャドー星人の造形は見事だ。
子供の頃怖かったが、今改めて見るともっと怖いぞ。
ヤスイを追いかけるシーンなんてほとんど怪談。
ガブラは四足歩行型短足怪獣なので楽勝、と思いきや
アイスラッガーで切断された首が宙を飛びセブンに襲い掛かる。
猛毒の牙に苦しめられるが、「コントロールは円盤でしている」という
ヤスイの予言により円盤を破壊(指から新種の光線技、エメリウム光線B型に
光線の形状が似ているが……)、勝利する。
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ウルトラセブン #24「北へ還れ!」

故郷の牧場を継いでほしいからフルハシ隊員(名前はシゲルと判明)に
「北」海道に帰ってきてもらいたいというお話。
何もこんな緊迫したタイトルつけんでも……。

そんな折、北極海上空を飛行中の防衛軍機と民間の旅客機が
コントロールを失って空中衝突するという事故が起きた。
タケナカ参謀はU警備隊に調査を命令、フルハシもホーク3号で同海域へ向う。

しかしそこで事件が起きた。灯台の上空を通過直後、
ホーク3号が操縦不能に陥ってしまうのだった。
そして前方にはまたしても旅客機が、キリヤマはホーク3号の爆破を決定。
自爆装置を360秒後(?)にセット後、脱出装置を作動させるが、
何と脱出装置までもが作動しなくなっていた……!

……文章にするとなかなかカッコイイ話だなあ。
時間関係が何だか怪しいことなんか気にしちゃあいけません。
ただ、もちろん最後にはフルハシも旅客機も助かるのですが、
実はあのまま死んでてもただの無駄死になのはどうかと。
旅客機の通過後にもまだタイマーの残り時間が余ってましたから(笑)。

息子を連れ戻しに上京していた母親を作戦室に招き、
今生の別れになるかもしれないレシーバー越しの親子の対話が続くなか、
ダンは灯台がおかしいと見抜き、ウインダムを向わせるのだった。
「もしもし……ッ! こちら、シゲル……」から始まる一連の会話は
かなりグッとくるシリーズ屈指の名シーン。石井の演技が光る。
反して戦闘のほうはかなりトホホな感じ。
お約束通り、灯台はカナン星人の基地だった。
そしてカナン星人に操られたウインダムをセブンがお仕置き&再調教(笑)。
そして結局自分で倒したほうが早いと判断し、逃げるカナン星人の灯台(ロケット)を
いつものように無駄にワイドショットで撃破。

九死に一生を得て基地に戻ったフルハシだったが、母親の姿は既に無く、
かわりに待っていたのは新たな命令だった。

「北海道上空を一回りしてこい!」うーん、いい話だね。
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ウルトラセブン #25「零下140度の対決」

セブンのビームランプが点滅を始める重要な回。
最終回への布石でもあります。

二子山基地を突如襲った零下90度の超寒波。
ホバー走行(?)さえ可能なダンのポインターもついには雪上で立往生してしまう。
キリヤマ曰く「よし、ポインターは捨てていい。基地に帰還しろ」
……あのー零下90度ですよ?南極より上ですよ?鬼だぜ、隊長。

気温はさらに下がりつづけ、零下112度を突破。
しかし原子炉がある限り防衛軍基地は健在だ。
ところがその原子炉が謎の怪物によって破壊された!
復旧を試みるも次々と寒さに倒れていく隊員たち。
(ちなみに廊下で倒れた兵士は金城哲夫)

雪中行軍を一人続け、朦朧とするダンの耳に謎の声が響く。
「光の国が恋しいだろうね、ウルトラセブン」
わけのわからん音楽とともに今回の黒幕、ポール星人が登場。
何故かバックは炎、容姿と声がむかつく宇宙人。
地球を2度も氷付けにしたのが自慢(動機は不明)、今度は3度目だという。
そして現れる謎の怪物、凍結怪獣ガンダー。
その時、気温は零下140度を記録していた。

ダンはセブンに変身しようとしてウルトラアイを無くしたことに気付く。
いっつも思うんだが、大事なモン(それこそ命より、っていうか命だろ!)
なんだから無くすなよ!その胸ポケットに入れるのヤメレ!
「行け!ミクラス!」うわーカワイソー。
任務より人命―――ヤマオカ長官はついに基地放棄を決定し、自らも力尽きる。
ここのキリヤマの演説は間違いなく安田講堂入ってる。
ダンはやっとのことでウルトラアイを発見し変身するが、
戦うだけのエネルギーは無いと判断し、太陽へ向う。

ユーモラスな外見とは裏腹にガンダーは強い。
動かなくなるミクラス。
その時、最後まで基地に残ったフルハシが奇跡を起こした。
電 気 ド リ ル と ス パ ナ で 原 子 炉 を 直 し たのだ。
そして人類の反撃が始まる。エネルギーを補給したセブンも戻ってきた。
しかし時間は無い。ホークの攻撃で傷ついたガンダーを
念力で地面に叩きつけ、両手と首をアイスラッガーで切断して勝利する。

だがセブンには再びポール星人の声が聞こえた。
「ハッハッハッ、我々は君のエネルギーが元のように多くなく、そして活動すれば
たちまち苦しくなる弱点を作っただけでも満足だ、ハッハッハッハッ」
セブンは任務ではなく自分の意志で地球防衛を決意する。
そう、たとえ命を削ることになろうとも……。
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ウルトラセブン #26「超兵器R1号」

防衛軍二子山基地ではセガワ、マエノ両博士による新兵器、
惑星破壊ミサイルR1号の発射実験が秒読み段階に入っていた。
試作品ながら新型水爆八千個分の威力を持つR1号が完成すれば
地球の防衛は完璧になると気色ばむU警備隊員たち。

そんな中、ダンだけが地球防衛を名目にした兵器開発競争の激化に異を唱える。
「侵略者はさらに強力な兵器を造りますよ!」
「その時はそれよりもさらに強力な兵器を造ればいい!」
「……それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ……」

しかしダンの願いも空しくR1号は目標であるギエロン星に向けて発射された。
続いて観測機からの第一報が入る。
実験は成功した。ギエロン星は完全に宇宙から消滅した。喜ぶU警備隊。
セガワ、マエノ両博士は早速R2号の製作を宣言、
理論的にはさらに強力なR3、R4号の製作も可能だという。

興奮に沸き返る作戦室に観測機からの第二報が入る。
ギエロン星(のあった場所)から攻撃を受けた、と。
マエノ博士は叫ぶ、ギエロン星に生物がいるはずが無い!と
だが、レーダーにははっきりとギエロン星からまっすぐ地球を目指す
飛行物体の姿が映し出されていた……。

僕がセブンで一番好きな話です。
とにかくギエロン星獣が哀しい、哀しすぎる。
「地球を守るためになら何をやってもいいのですか」という
ダンの叫びが胸を打つ。

謎の飛行体はやはり生物だった。
ギエロン星獣と名付けられたそれは
R1号によって突然変異し、地球への復讐鬼と化していた。
一度はホークの攻撃によってバラバラになったが、
再生を果たし、R1号の死の灰を撒き散らしながら東京へと迫る。

セブンがその存在を知らなかったこと(知ってたら実験を止めていたはず)や
ギエロン星の環境(金星に良く似た灼熱の星だそうです)、そして
ギエロン星「獣」という名称(アイロス星人はあんなんでも星「人」でしたし)
から察するにギエロン星獣というのは知的生命体(人)では無いと思われます。
恐らくは分裂した時にアメーバ状になって集まったあれが
本来の姿だったんじゃないでしょうか。
しかし、だからといってある日突然消滅させられて良いはずがありません。
それにしても腹の立つのはギエロン星獣に対して
R2号を使用しようとする両博士。
「そんな事をして、さらに巨大化したら!」阿呆か。

このままでは東京は壊滅する……ダンはセブンに変身する。

そして―――セブンはギエロン星獣を殺します。
もぎ取った相手の右腕を、なかばやけくその様に振り回すセブン。
痛みに暴れるギエロン星獣を抑えつけて、
手にしたアイスラッガーで、喉笛を掻き切ります。
上のシーンをセブンが右腕を取ってフザけていると見なす向きもあるみたいですが
僕にはそうは思えません。M78星雲人に涙というものがあるのなら、
あの時セブンは間違いなく泣いていたはずです。
何かの本ではそのシーンの写真にこんなキャプションが付いてました。
「おまえの怒りはわかるが、地球には何の罪も無い人も大勢いるのだ」
セブンは心の中で何度も謝っていたに違いないと、そう思いたいです。
まあ、自分も腕をやられてキレたというもっともな意見もありますが……(笑)。
このシーンではわざとらしく勇壮な音楽がかかるのもイイ!です。
素晴らしい皮肉。飛び散る血飛沫を避けようともしないセブン。
ギエロン星獣が最後にゆっくりと目を閉じるシーンは何度見ても来るものが。

ダンの箴言によりタケナカ参謀はR号計画の中止を申請してみるという、
それでも、一心不乱に車輪を回すマウスの姿が
ダンには地球の姿に重なって見えるのだった。
(今回のような話を見れば『セブン』の12話が決して被爆者を悲しませるような
内容では無いといつかは信じてもらえるのではないかと思う。)

当時TVを見ていた子供も、今では立派な(?)大人になりました。
タケナカ参謀の申請は通ったのだろうか?
ダンの願いも空しく、残念ながら未だに地球人は
車輪を回しつづけているような気がします。
あの時セブンが倒すべきはどっちだったのでしょうか?
とにかく僕は核(兵器、施設を含む)には反対です。

ヒロシマとナガサキ、マーシャル諸島、スリーマイル島、チェルノブイリ、
東海村と美浜町、被爆地の全て、そしてギエロン星のために核兵器には反対です。

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ウルトラセブン #27「サイボーグ作戦」

中世騎士の甲冑のような外見も凛々しいボーグ星人。
もちろんサイボーグからなんでしょうけど、綴りはVOGUEなんだよね。
ヴォーグ星人?そういや女性時はスタイリッシュな感じだったかも。

ノガワ隊員をサイボーグ化して防衛軍基地を破壊しようというのが作戦だが
恋人にわざわざ別れを告げに行っているあたりが何だかマヌケだ。
サイボーグ化、成功してないんじゃ?
後に星人自身で結構簡単に基地に侵入してるし、
はじめから自分たちだけでやってたほうが良かったと思う。
U警備隊も何だかマヌケ、爆弾仕掛けてるのがありありなんだから
さっさと取り押さえろよと言いたい。

U警備隊でのソガの役割ははっきりしてる。完全スナイパー。
あの狙いを定めるときに手を前に構えるポーズは実に格好良い。
でも今回ダイビングも披露のフルハシがオールマイティーに一番使えるのかも。

とどめのマヌケはやはりボーグ星人。最後の爆弾の所在を訊ねるセブンに
「はっはっは、最後の一つはお前(ダン)につけてあったのだ!」
(ダンにつけたものはセブンになってもついてるっぽい。)
といきなりネタばらし。そしてセブンに爆弾を投げ返されて
アイスラッガーで首を切断されて終わり。

完全人型だから教育上あんまりよろしくない。
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ウルトラセブン #28「700キロを突っ走れ!」

満田監督らしい遊び心にあふれた回。
監督はアンヌに色んな格好をさせるのが好きだね。
でも今回の主役はアマギ、彼のトラウマ克服物語。

ダンとアンヌの映画館での迷惑極まりないデートからお話はスタート。
映画はラリーの記録映画、「サハラ砂漠を失踪する〜」ってどこがサハラやねん。
同じ頃、防衛軍基地ではダイナマイトの数千倍の威力を持つ新兵器、
高性能爆薬スパイナーをどうやって実験予定地まで運ぶかを議論していた。

ダンは謎の敵(キル星人)の目を欺くためラリーに紛れての輸送を提案し、
それが採用される。
かくして、ドライバーをダン、ナビゲーターをアマギ、
そして、その車体には全てを吹き飛ばす程の爆薬を積み込んで
700キロを突っ走る最も危険で過酷なレースがスタートした。

しかし隊員の誰も知らないことではあったが、アマギは火事恐怖症だった……!

この話のもうひとりの主役が、何だか印象に残る怪獣、恐竜戦車。
意味あんのか?と思いますが、むりやりな力強さは格好良いです。
セブンの腕をキャタピラーで轢くシーンはとても痛そう。
最後は腕からの単発ショットでスパイナーもろとも爆死。

ソガのウクレレ型マシンガンに人間爆弾、地雷等のキル星人
(結局劇中には最後まで登場しない)の妨害、そして恐竜戦車と
なかなか見ごたえのあるストーリーです。
お約束のどんでん返しもきっちりとあります。おいしいぞ、隊長。
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ウルトラセブン #29「ひとりぼっちの地球人」

哀しき天才の物語。

学術機関として初の人工衛星打ち上げに成功した
京南大学とニワ教授の研究チームは一躍時の人となっていた。
京南大学に婚約者(!)のいるソガは得意満面。
しかし基地上層部ではあの衛星が宇宙人の
スパイ衛星ではないかとの疑惑が持ち上がる。
またソガの婚約者サエコもニワ教授の研究室で
宇宙人を見たとソガに打ち明ける。
U警備隊は正体を探るため教授の助手で
変人と噂されるイチノミヤに接近する。

驚いたことにイチノミヤはニワ教授の正体を知っていた。
さらに驚いたことにはイチノミヤは教授が
宇宙人(プロテ星人)でも構わないと言い出す。
物質電送理論という自分の研究を理解してくれたのはニワ教授だけだった。
自分は地球には恨みしか無い、教授と一緒に地球を捨て
自分の作った電送装置でプロテ星に行くのが夢だ、と。

誰もがイチノミヤはプロテ星人に騙されていると思うだろう。
そしてプロテ星人はイチノミヤを騙していた。
目的は地球侵略の為の情報収集。物語が生むのは、いつも悲劇。
セブンはプロテ星人を倒せなかった、命を犠牲にして
プロテ星人を倒したのはイチノミヤだった。
その行動は勇気からだったのか?、それとも単に裏切りへの復讐だったのだろうか?
今となっては知る由も無いが、前者であったらと願わずにはいられない。

多くの人が書いているが、最後のナレーションが余計。
あそこは誰もいなくなった研究室の窓が少しだけ開いていて、
そこに春の日差しが差し込んでいるだけで良かった。
……とここまで書いていて思ったのだが、『セブン』って
子供番組だったんだよな〜(笑)、んじゃあしょうがない。

『ハエ男の恐怖』(あえて『ザ・フライ』とは言わずに)といい、
これといい電送モノは悲劇しか生みませんな、『電送人間』……は違うか。
倒し方?も大体同じ。

セブンが腕を十字に組んで出した光線は何だったんだろ?
ワイドショットじゃないんだよなあ、
その後でちゃんとワイドショットに構えて狙いつけてるし。

京南大学のロケ地がどこかしらんが、実に雰囲気が出てる。
あーそうそう、休日の研究棟ってあんな感じだったよなーとノスタルジー。
『セブン』で研究棟を、『げんしけん』でサークル棟を思い出してます。
大学楽しかったなあ……。

ウルトラシリーズの「夜」には独自の様式美みたいなものを感じますね。
真っ暗な建物群を背景に目とカラータイマー(ビームランプ)だけを
光らせて戦っているのは実にカッコ良い。
荒木センセイの言葉じゃあないですが、「巨大なものは夜がいいです」
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ウルトラセブン #30「栄光は誰れのために」

U警備隊も参加する星ヶ原での野戦演習が近づく中、
マナベ参謀の推薦で次期U警備隊候補(?)として
アオキ隊員が同行することとなった。

ダンとペアで行動中のアオキは野戦演習に乗じた
プラチク星人の陰謀を嗅ぎつける。
だが、激しい上昇志向を持つアオキは自身の栄光のため、そのことを隠し、
さらにはマグマライザーに発信機を取り付けプラチク星人を誘き出そうとする。

かくして演習は始まった。
アオキの予定通りマグマライザーはプラチク星人に奪われたが、
アオキはそれを取り戻せなかった。

マグマライザーと、それによってリモートコントロールされていた戦車群。
さらにはプラチク星人の円盤までもが出現し
星ヶ原は本物の戦場と化した……!。

セブンはプラチク星人相手にガチンコの力比べ。
どーみても弱そうなんですが、ビームランプが点滅と結構苦戦。
結局エメリウム光線で燃やす(よく燃える)。
始めからやっておけばと思わないこともない。
アオキはライダーマンの中の人、結構有名ですね。
最後は骨だけになっても動いたプラチク星人を撃って
カッコ良く死んでいきますが、何千人もの隊員が死んだらしいので
かなり自業自得。まあ瀕死の怪我人を殴りつけるダンもスゴイんですが。
(あれが彼のトドメだったという話も……(笑))
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ウルトラセブン #31「悪魔の住む花」

松 坂 慶 子、以上。
だけでは何なので。お話はセブン版『ミクロの決死圏』。

「こんな美しい顔で血を吸うわけがない。きっと何か原因がある。」
当時からスゴかったのか、松坂慶子をみんなでちやほやしてくれます。
へたれアマギは小娘にも一撃で倒される、が、おかげで
ラストでは一瞬恋愛フラグが立ちそうに……う、うらやましすぎる。

星人でも怪獣でもない宇宙細菌ダリーはセブンでも印象的な敵のひとり。
スチール写真などでは直立していますが、映像を見る限りでは4つ足
(無数の足みたいに見えるものは赤血球と戦うためのハサミ)で
しかも殆ど動かないみたいです。
肺の血管に取り付いてひたすら血を吸っているのが妙にリアル。
動かないくせにセブンは大苦戦。ほとんど死にかけるが、
医者の打った抗生物質(ブドウ糖でもうったのか?)で何故か復活。
AでもBでも無い型のエメリウム光線でダリーを撃破。

卵があったということはあのダリーは幼虫だったのかな?
生んだ奴も見てみたかった。

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ウルトラセブン #32「散歩する惑星」

「散歩する惑星」の名付け親はダン。良いセンスだ。

宇宙から接近する小惑星は防衛軍基地を狙った時限爆弾だった。
調査に出たダンたち3人はその小惑星に囚われてしまう。
強力な電磁波を放射するため、全ての通常兵器は使用不能に。
しかしこんなこともあろうかと、防衛軍には妨害電波を逆探知して
破壊する新型ミサイル「キリー」があったのだ!
隊員の命か?防衛軍基地か?(基地だよな)
刻一刻と決断の時間が迫る。

というわけでダンたちが捕まらなければ、キリーで小惑星
(っていうか空飛ぶ島)を吹っ飛ばして一件落着な話。

カプセル怪獣のアギラが遅い初登場。
電磁波のために変身できない(!)セブンに変わって
島の主、怪獣リッガー相手に善戦。ちなみにリッガーは
恐竜戦車の気ぐるみの改造使いまわし。
んで、電磁波発生装置を破壊、セブンに変身、リッガーさよなら。
(アイスラッガーの投げ方がカッコ良かった)
実はリッガー自体が小惑星のコントロール装置だったというオチ。

リッガーを操っていた黒幕は最後まで姿を見せず、そこだけが不気味。


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