韓国の彫刻家キム・テッキ氏(42)が竹島(韓国名・独島)に、韓国の人気ロボットで“独島の守護神”として有名な「テコンV」を設置しようと募金活動を行っていたが3日、韓国のインターネット上で猛反対を受け、募金が中止されたことが分かった。原因は皮肉にも韓国の若い世代にテコンVが日本のマジンガーZのパクリであることが浸透したことだった。
キム氏による「テコンV設置プロジェクト」は今月1日、朝鮮日報が報じた。日本から朝鮮が独立した記念日である光復節の8月15日、竹島の東島の船着き場に全長13メートルのテコンVがトロンボーンを吹いている像を設置し「独島は韓国の領土だ」と世界に発信しようという企画だった。資金調達のため、6月27日からネット上で募金がスタートし、これまで計18人が164万ウオン(約14万円)を寄付した。反日活動に熱心な韓国人にしてはパッとしない数字となったのは、プロジェクトをきっかけに若い韓国人の間でテコンVの正体が日本の盗作だと浸透してしまったからだ。
韓国のツイッターでは「日本のマジンガーZを盗作したテコンVを設置したら、世界や日本がどう思うか心配だ」「日本のロボットの象徴を独島に設置したら、日本に独島を渡すことになるだろ」「韓国独自のアニメのドゥリやポロロ、ロボカポリの像を作れよ」と反対の声が噴出した。当のキム氏は「テコンVは韓国初のロボットアニメで、老若男女が知っている懐かしいアイコンだ」と主張し、スポンサー企業を募って、プロジェクトを続行する意向だという。
本紙既報通り、韓国アニメのテコンVは1976年に制作。韓国では初の巨大ロボットアニメで、放映当時も絶大な人気を誇り、30年以上が経過した現在でも韓国のアニメファンの中では評価が高い。それどころか、韓国政府が2005年に制作した竹島の領有権を主張するCMでもテコンVを登場させ“独島の守護神”と認定している。
つまり、このテコンVは、韓国人のナショナリズムを象徴するようなロボットなのだ。しかし、韓国での制作当時から、日本人アニメファンは「どこからどう見てもマジンガーZだな」と確信していた。
韓国事情通は「韓国のアニメファンはテコンVに熱狂した。なぜならテコンVの放映当時、韓国では日本アニメはおろか映画だろうが歌謡曲であろうが、日本製コンテンツの放映や演奏が一切禁止されていた。だから、当時の韓国人たちは、この世の中に『マジンガーZ』というアニメがあることを知らずに、そのパクリアニメであるテコンVに熱狂したんです」と説明する。
韓国では1940年代に反民族行為処罰法を施行し、日本文化を追放。1998年に建前として日本文化開放宣言を出した。無国籍的な日本のアニメは放映できたが、忍者や着物のキャラクターは放映禁止。ようやく2004年にアニメはほぼ完全解禁された。ところが、日本のドラマや映画、日本語の歌のテレビ放映はいまだに禁じられたままだ。
一方、ネットでは無制限に日本のコンテンツを視聴できるため、ネット世代の若い韓国人にはテコンVがマジンガーZのパクリだということが知られてしまったわけだ。
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