121議席が改選される第23回参議院議員選挙(21日投開票日)は自民党の圧勝ムードだが、本紙ならではの識者4人は、どう見るか。前回の参院選で出馬寸前だった前田日明氏(54)をはじめ、本紙「マンデー激論」で執筆中の佐藤優氏(53)、横粂勝仁氏(31)、ビッグマミィ・美奈子(30)が独自の目線で語った。
最近の選挙は大学入試みたいなのでぜんぜん面白くない。予備校の模試で合格可能性40%以下という判定が出た受験生が合格することはない。それと同じように、選挙公示直前の世論調査結果と実際の選挙結果が著しく乖離することはない。そうなると自民党が70議席超え、公明党も全員当選の可能性がかなり高い。
社会主義時代の東ドイツやチェコスロバキアは複数政党制だったが、事実上は共産党がすべてを決め、他の政党の声はほとんど政策に反映されなかった。それだから、国民は政治に関心をもたず、もっぱら自分の生活を防衛することだけを考えた。社会主義政権は、愛国心教育を強化したが、強制で人間の心を支配することはできず、反発だけが強まった。
愛国心教育の結果、国家は弱くなった。選挙後、圧倒的に多数を占めることになった自民党の中の勇ましい人たち(こういう人たちはだいたい腹がない)が、無意識のうちに日本を閉塞状況に追い込むような政策を取るのではないかと危惧している。
野党は弱すぎる。それに体質が自民党とそれほど変わらない。こういうときは規格外の面白い政治家が出てくることが重要だ。今回の候補者を見回すと、興味深い人が1人いる。猪木寛至(アントニオ猪木)氏だ。猪木氏が再び参議院議員になれば、北方領土でのスポーツ祭典などユニークな行動をするだろう。「日本維新の会」ではなく、アントニオ猪木氏個人に期待している。
(作家・元外務省主任分析官)
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