レッドソックスの上原浩治投手(38)はクローザー指名後、初仕事となった6月26日(現地時間、以下同)のロッキーズ戦から6試合に登板し2勝4セーブ(今季通算5セーブ)と首脳陣、チームメート、そしてファンの期待に応えている。今季のキャンプ前に「やるからには抑えをやりたい」と話していた上原は念願のポジションを手にしたわけだが、満足しているのか――。
本拠地フェンウェイ・パークのクラブハウスで上原の口から出たのは意外な言葉だった。「言われたところでやるだけなので(抑えは)別に最終目標というわけではない」
今季も自主トレなどで取材に対し、抑えへの意欲を口にしていたが…。上原はこう説明する。「現状で満足したら伸びることがないので、そこに目標を置いたというか、言葉にしたというか…。常に何か目標を立ててやらないといけないと思っていますから。でも実際には(目標)設定とか、ゴールは考えていないんです。(野球を)辞めたときがゴールやと思うんで」
メジャー30球団でブルペン陣はおよそ230人。中継ぎが200人で、抑えは30人。そんな中で中継ぎという仕事にプライドを持っているものの、抑えは特別。それをモチベーションにすることでより高みを目指していたのだ。
今回の抑え指名はベイリーの不振によるものだ。しかし、上原が「コツコツ」積み上げてきた成績や信頼は十分、守護神に値する。同時に候補に挙がっていた田沢や左腕・ミラーを圧倒した。ファレル監督とニエベス投手コーチは「コージは(日米でのクローザーとしての)経験があるし、それにどんなシチュエーションでもストライクが取れる制球力がある」と、口をそろえる。
6月21日に監督室に呼ばれ、クローザーを任せると告げられたときの心境はどうだったのか。上原は「特別何もないですよ。また胃が痛くなるなあって思ったくらいで。そんなもんですよ。(出番が近づいてくると)吐きたくなるくらい緊張するか? いや、そこまではないですけど、常に5回以降はドキドキしていますよ」と話した。
それだけに上原に気負いはない。
<次のページへ:ブルペン調整法は「中継ぎ」流>
小倉ミッドナイト競輪は7月5、6日に行われる。東スポWebでは「出走メンバー、コメント、本紙の狙い」そして競輪担当記者のコラム「秋田麻子のミッドナイトレインボー」を掲載します。
ホールで話題沸騰中の「パチスロ北斗の拳 転生の章」。革新的なシステム「あべしステム」を搭載し生まれ変わった新生北斗を、パチスロライター・塾長が解説。今すぐチェ~ック!!