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メッセ イメチェン7勝 石井琢引退試合で全力投球見せた広島から

セ・リーグ  阪神3−1広島 (7月5日  マツダ)

メッセンジャー(右)はジャンプする藤井彰とハイタッチ
<広・神>完投勝利を挙げたメッセンジャー(右)はジャンプする藤井彰とハイタッチ
Photo By スポニチ

 マイナーチェンジが奏功した。阪神・メッセンジャーが5安打無四球で1失点に抑え、7勝目をマーク。来日7度目の完投で飾った。

 「追い込まれるまでコントロール重視で投げた。ずっと調子自体は悪くなかったからね。野手のみなさんが守ってくれたのが大きい」

 開幕5連勝と幸先のいいスタートを切ったが、6月に入ると失速。5月23日ロッテ戦(QVC)で6勝目を挙げてから、5試合連続で勝ち星がつかなかった。この日は力で押すスタイルを一時封印。和田監督が「モデルチェンジというかね。2ストライクに追い込んでから腕を振っていた」と話した通り、カウントによって力の入れ具合を変えるクレバーな投球術で広島打線を翻弄(ほんろう)した。初回、1死二塁から丸の中前適時打で先制点を許したが、失点はこの1点のみ。6回から4イニング連続3者凡退だ。

 4月の広島遠征でのこと。練習中、昨年現役を引退した広島の石井琢朗内野守備走塁コーチに呼ばれると、感謝の言葉を贈られた。「全力投球してくれてありがとう。あれは最高の試合だった。経験したことのない盛り上がりだった」。昨年9月30日、石井の引退試合で真っ向勝負を挑んだ。自身の投球が、相手の心に響いていたことがたまらなく嬉しかった。

 「ターニングポイントになればいいね。これで勢いに乗っていければ」

 今季は3度目の広島戦で初勝利。過去2度は防御率10・29と相性の悪さが際立っていた。前回の6月29日広島戦(甲子園)でも5回3失点で早々と降板。ここからは連勝街道を突っ走っていくつもりだ。 試合結果

[ 2013年7月6日 06:00 ]

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