【NQNニューヨーク=川内資子】5日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前営業日比147ドル29セント高の1万5135ドル84セント(速報値)と、6月中旬以来、約2週間ぶりの高値で終えた。6月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比で市場予想以上に伸びた。4、5月分の雇用者数の伸びも上方修正された。米労働市場が順調に回復しているとの期待から、業績が景気動向に左右されやすい金融関連などを中心に幅広い銘柄に買いが入った。
雇用統計を受けて米10年物国債利回りが一時、約1年11カ月ぶりの水準に上昇。金利上昇が米景気の重荷になるとの警戒感から株式は売りに押される場面もあったが、売りは続かなかった。主な株価指数が50日移動平均線を明確に上回ると、相場上昇に弾みがつくとの見方が強まり買いが再開。ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同35.71ポイント高の3479.38(同)と6月中旬以来の高値で終えた。
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