フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫（２５）がテレビ朝日の「報道ステーション」で出産告白をしたことで、大きなショックを受けているのがフジテレビだ。亀山千広氏（５７）が社長に正式就任した直後に見事に“抜かれてしまった”からだ。

　フジテレビといえば、フィギュアスケートと最も関係が深い局。フィギュア中継に力を入れてきたが、安藤の出産をテレ朝にスクープされただけにショックは大きい。

「マスコミ嫌い」と言われる安藤だが、昨年春に放送されたテレビ東京の番組「ソロモン流」で約３か月間の密着取材を受けたことがあった。「あのときも内部では『何でウチでできないんだ』という声が上がっていた」（フジ関係者）。そのうえ、今回はテレ朝に出産告白をやられてしまっては「フィギュアと最も関係が深い局」としては格好が付かない。

　亀山社長は６月２７日の株主総会で、代表取締役社長就任を正式に承認されたばかり。その出はなをくじくかのように、テレ朝に大ニュースをスッパ抜かれただけに、さぞかし頭に来ているかと思いきや「実は本人はご機嫌ですよ。というのも自らが製作にかかわった映画が大ヒットしてますからね」（同）。

　その映画とは、２９日に公開された「真夏の方程式」。福山雅治（４４）主演で人気の「ガリレオ」シリーズで、公開直後の２日間で５億円近い興行収入を稼いだ。

「これはアニメを除くと今年の映画で最高の数字。最終的には４０億円くらい行くのでは？　亀山さんもウハウハでしょう」（映画関係者）

　得意分野である映画で儲ければ安藤の出産を抜かれても大した痛手ではないというわけか。