＜中日6-3ヤクルト（5日）＞７日前とは別人？　中日・山井が５日のヤクルト戦（ナゴヤドーム）に先発し、６回を４四球で９安打３失点とまさかの乱調。しかし、打線の援護もあって今季３勝目をゲットした。

　最悪の立ち上がりだった。初回にいきなり先頭の山田に内野安打を許すと、上田、ミレッジに連続安打されて無死満塁のピンチ。続くバレンティンに左前へ適時打を浴びて先制点を奪われると、さらに相川の犠飛で、この回に２点を献上した。

　前回登板した６月２８日のＤｅＮＡ戦（横浜）では史上７７人目のノーヒットノーランを達成。それだけにギャップの大きさが浮き彫りとなった。それでも山井は「初回は不運なヒットもありました。何とか粘ろうと思いました」と奮起。２回以降は悪いなりにも粘りの投球を披露した。

　すると、味方打線が３回はクラークの１３号ソロ、５回は二死満塁から平田が走者一掃の適時三塁打を放ち、逆転に成功。山井にとっては最後に勝ち星という“ご褒美”が待っていた。

　チームも２連勝を飾り、借金を１桁の９まで減らした。今季の山井は“持ってる”のかもしれない。