生後3か月の長男を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた元小学校教諭熊元明子被告(43)の裁判員裁判で、鹿児島地裁は5日、懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役4年)の判決を言い渡した。中牟田博章裁判長は「犯行時は育児などのストレスによる適応障害を起こしていた。危険だが、けがの程度は軽く、速やかに自首した」と執行猶予の理由を述べた。
判決によると熊元被告は昨年11月、鹿児島市の市道脇に止めた乗用車内で、長男の首を両手で絞めて殺害しようとした。自ら110番し、長男は顔面うっ血など5日間のけがを負った。
中牟田裁判長は判決を言い渡した後、「これからは子どもの成長を見守り、愛情を注いで育ててください」と被告に語りかけた。