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【プロ野球】

菊池粘投 9勝目

2013年7月6日 紙面から

◇西武7−2ロッテ

 西武が3連勝で3位に浮上した。先発の菊池は毎回走者を背負いながら6イニング1失点で9勝目。打線は0−1の1回に浅村の3試合連発となる2ランなどで3点を挙げ、6回は炭谷の3ランなどで4点を加えた。ロッテは3連敗。

 チームメート、打線に感謝の1勝だ。毎回走者を許しながらも西武・菊池は6イニングを1失点でまとめた。プロ初の2桁、10勝へ王手をかけた。ベンチに戻る野手、一人一人に深々と頭下げながら、ハイタッチを交わした。

 「いいとこなく終わってしまったけど、どうにか粘り強く投げられました。野手の皆さんに助けられたので次こそ…」。まずは反省し、次回こそ力投で応えると威勢よく言った。

 状態は悪くても試合をつくった。渡辺監督が「立ち上がりは特別よくなかった」と振り返ように初回は制球がバラついた。本人も「フォームがバラバラだった」。先頭の荻野貴に四球を与えるなど1死一、三塁。今江に中前適時打を浴び、この回だけで3安打を許した。

 だがその裏、打線が奮起。浅村の2ランを含む3点を得て、2回以降は試行錯誤の投球。ベンチ裏でフォームを確認しながらマウンドに上がった。6回は制球を重視し、初めてセットポジションで投げた。失点は初回のみ。工夫が実を結んだ。

 渡辺監督は「悪いながらも試合をつくれている。そこが彼の成長したところ」と目を細めた。4年目で今や、ローテの中心に登り詰めた左腕の力投でチームを3位に引き上げた。リーグ2位の9勝目、防御率も1・40で、トップの楽天・田中に肉薄。初のタイトル取りも狙える位置にいる。 (水足丈夫)

 

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