◇阪神3−1広島
阪神が連敗を3で止めた。メッセンジャーは5安打1失点で無四球完投し、5月23日以来の7勝目。打線は2回に新井貴の9号ソロで同点。続く今成のプロ初本塁打で勝ち越した。広島は2回の逸機が響いた。武内がプロ初黒星。
戦力ダウンの懸念を代役と脇役が払拭した。巨人との直接対決の2試合で敗れた阪神は5日の広島戦で初回に先制されるも2回に新井貴、今成の連続本塁打で逆転。先発のメッセンジャーが踏ん張り連敗を3で止めた。
まずは新井貴が武内の1ボールからの真っすぐをとらえ左中間へライナーで飛び込むソロで追いつく。「よかった。どんどんいこうと思っていた。いいスイングができた」。6月8日のロッテ戦以来となる約1カ月ぶりのアーチで火を付けると、続く今成も2ボールからの真っすぐを同じくライナーで右中間席にたたき込んだ。
「まさか入るとは思わなかった」と二塁まで全力で走った。というのも、この1本がプロ8年目にしての初本塁打。「すごくうれしい。どんな打ち方をしたかは覚えていない。(福留)孝介さんとは経験も実力も違う。僕は毎日、元気を出していかないといけない」。昨年までの捕手ではなく打撃のよさを買われ右翼での出場。持ち味を出すべく必死だ。
この日は西岡が開幕2戦目の3月30日、ヤクルト戦以来となるスタメン落ち。代打での出場もなく欠場となった。左足に不調を抱えているが、和田監督は「きょうは体調不良。元気者がグラウンドにいないと少し寂しいけど、あすは出られる可能性はある」と説明した。その西岡の代役で1番で出場した坂も3回の3点目のお膳立てを含む2安打。全員野球で勝利をもぎ取った。 (中山隆志)
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