東京・入谷で夏の風物詩、朝顔市　威勢のいい掛け声飛び交う

　東京・下町に夏の到来を告げる朝顔市が６日、東京都台東区の入谷鬼子母神（真源寺）で始まった。早朝から寺の境内や周辺には６０余りの露店が軒を連ね、約１５万鉢の朝顔が所狭しと並んだ。

　店先は色鮮やかな青や赤、薄い紫の朝顔がずらり。歌舞伎役者にちなんで「団十郎」と呼ばれる茶色の花の朝顔も人気だ。

　「今年の団十郎はいいよ」「いつ買うの？　今でしょ！」などと威勢のいい掛け声が飛び交った。

　売れ筋は、竹を円筒形に組んだ「あんどんづくり」で１鉢２千円。「今年は晴れの日が続いたので、花の出来がいい」と実行委員会の担当者。８日までの３日間で２０万人の人出を見込んでいる。