自民vsTBSの遺恨再び “偏向報道”理由に出演拒否

2013.07.05


安倍晋三首相【拡大】

 安倍晋三首相率いる自民党とTBSのバトルが勃発した。参院選が公示された4日夜、自民党はTBSの報道番組「NEWS 23」が公平さを欠くとして、党幹部の取材・番組出演を当面拒否する−と発表したのだ。自民党とTBSには深い遺恨があるだけに、今後の展開が注目されそうだ。

 自民党が問題にしたのは6月26日夜の放送で、国会会期末の与野党攻防の末に電気事業法改正案などが廃案となった経緯に関する報道だ。党総裁・幹事長室名の発表文では「廃案の責任が全て与党側にあると視聴者に誤解させるような内容があった」としている。

 TBSはこれを受け、「引き続き理解を得られるよう努力する」とのコメントを発表した。だが、岸井成格特別編集委員が「NEWS 23」のキャスターを務める毎日新聞は5日付朝刊で、ジャーナリストの江川紹子氏の「常軌を逸した対応」とするコメントを見出し付きで掲載するなど、応戦する構えを見せている。

 選挙期間中に、取材・出演拒否すれば、それだけ有権者に訴える機会も減るうえ、「自民党は政権与党として大人げない」とみられる可能性もある。とはいえ、両者の間には深い遺恨がある。

 安倍首相が官房長官だった2006年7月、TBSの報道番組「イブニング・ファイブ」が旧日本軍731部隊を特集した際、関係のない安倍首相の顔写真を約3秒間も放映した。自民党内からは「安倍氏のイメージダウンを狙った印象操作だ」と批判が噴出した。

 07年参院選では、TBSの情報・報道番組「みのもんたの朝ズバッ!」が、年金記録問題などを繰り返し報道。参院選惨敗後、自民党閣僚経験者は「みのもんたにやられた…」ともらした。

 同番組は昨年11月16日の衆院解散当日にも、NHKキャスターの痴漢行為を報じる中で、関係のない安倍首相の映像を短時間流している。

 

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