東日本大震災:福島第1原発事故 市民団体要望書「芝生が放射能汚染」 浜松市は調査へ /静岡
毎日新聞 2013年06月28日 地方版
東日本大震災以降、浜松市の公園などで張り替えられた芝生に放射能汚染の疑いがあるとして、市民団体が27日、芝生を立ち入り禁止にし、汚染源の撤去と調査を求める要望書を市に提出した。市は市民の不安を考慮し、調査することを決めた。
同日、記者会見した市民団体「きれいな緑地を守る会」(約30人)の山田俊明代表は、同市中区の浜松城公園・中央芝生広場(約2900平方メートル)の放射性セシウムを今月独自に調べた結果、一部地点で土壌1キロ当たり756・9〜773・3ベクレルを検出したという。山田氏は「厳重に管理されなければならない数値を超えている」として(1)芝生地帯の立ち入り禁止と汚染源撤去▽現地調査の実施−−などを求めた。
市は現状では立ち入り禁止や撤去は検討しないが、昨秋以降3団体から懸念や要望が出ているため、土壌の放射線濃度と空間線量を調査する意向を示した。調査時期は未定。調査地域はほかに、馬込川公園(中区)▽蜆塚ふれあい公園(同)▽西都中央公園(西区)▽三方原防風林緑地(北区)▽天竜川鹿島上島緑地(天竜区)。【高橋龍介】