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肝硬変で移植、2割が再び飲酒…誓約書書いても

読売新聞 7月4日(木)16時12分配信

 アルコール性肝硬変が原因で肝臓移植を受けた患者のうち、2割以上が手術後に再び飲酒を始め、うち7割近くが再び血液検査などで肝臓に障害が表れるほどの飲酒量だったことが、日本肝移植研究会の調査で分かった。

 国内での大規模な調査は初めて。

 調査は、1997年11月〜2011年12月にアルコール性肝硬変が原因で肝臓移植を受けた37医療機関の患者のうち、退院できずに亡くなった人などを除く140人を分析した。その結果、32人(男性23人、女性9人)が移植後に再び飲酒を始め、うち21人(男性14人、女性7人)が血液検査などで肝臓に障害が表れていた。飲酒を始める時期は移植後1か月〜1年半に多く、中でも半年後が最多だった。肝臓に障害を来すほど飲酒した人の生存率は5年で下がり始め、10年では飲酒していない人の3分の1以下だった。

 調査した東京女子医大消化器外科の江川裕人教授によると、移植前に患者は「再飲酒しない」と誓約書を書くが、管理が難しいといい、「患者の生活全般をサポートする体制が必要」としている。

最終更新:7月4日(木)16時12分

読売新聞

 
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