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米非農業部門雇用者、6月は予想上回る19.5万人増

2013年 07月 6日 01:01 JST
 
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[ワシントン 5日 ロイター] - 米労働省が5日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数が前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回った。

4、5月分も上方修正され、米経済の底堅さが示されたことで、連邦準備理事会(FRB)は年内に緩和縮小に着手するとの方針を維持するとの見方が裏付けられた。

失業率は労働人口の増加を反映し、7.6%と前月から横ばいとなった。ロイターが集計したエコノミストの失業率予想は7.5%だった。4月と5月の非農業部門雇用者の増加数は7万人上方修正された。

バーナンキFRB議長は、FRBが現在月額850億ドルの規模で実施している資産買い入れについて、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、経済の改善が続けば年内に規模縮小に着手するとの方針を示している。

米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)のマクロ経済分析部門ディレクター、Kathy Bostjancic氏は「雇用者数が力強く伸びたことは、FRBが近い将来に資産買い入れ規模の縮小に着手することへの支援要因となる」との見方を示した。

エコノミストによると、FRBは毎月20万人のペースでの雇用増を求めている。過去3カ月間の毎月の雇用増は平均19万6333人となっており、この水準に近づいている。

6月は時間当たり賃金も増加。住宅市場や自動車販売関連の経済指標もこのところ比較的堅調に推移していることから、FRBは緩和縮小に向けた方針を維持すると見られている。

ロイターが6月末に実施した調査では、調査に参加した60人のエコノミストのうち28人がFRBは9月に緩和規模縮小を開始すると予想。この日の雇用統計発表を受け、エコノミストはこの予想が妥当であるとの見方を示している。

FRBが資産買い入れ規模縮小との関連で注目している失業率は、6月は主に労働人口が増加したことで前月から横ばいとなった。労働参加率は3月に34年ぶりの低水準に落ち込んだが、その後は労働人口が3カ月連続で増加。労働市場に信頼感が戻りつつあることが示されている。

6月の労働参加率は58.7%と、前年11月以来の高水準となった。ただ、職探しを諦めた人と、正規雇用から漏れたためにパートタイムの職業に就いている人を含めたU─6失業率は14.3%となり、前月の13.8%から上昇した。

民間部門の雇用者数は20万2000人増。前月は20万7000人増だった。政府部門雇用者数は前月の1万2000人減に続き7000人減。ただエコノミストは、多くの政府機関が職員の一時レイオフにとどめているため、政府部門の減少は歳出削減策に関連するものではないとの見方を示している。

民間部門では、サービス部門の小売や卸売りなど消費関連分野で雇用増が進んだ。小売部門は3万7100人増と、前月の2万69000人増から加速、卸売り部門も1万1300人増と前月の8300人増から加速した。

ヘルスケア・社会支援部門の雇用者数は2万3500人増。人材派遣業は9500人増となった。

製造業部門の雇用者数は6000人減と4カ月連続で減少したものの、建設業部門は1万3000人増。住宅部門の改善を追い風に前月の7000人増から加速した。

時間当たり賃金は前月比10セント(0.4%)増の24.01ドル。前年比での増加率は2.2%となり、2011年7月以来最大となった。

平均週間労働時間は34.5時間。3カ月連続で横ばいとなった。

*内容を追加して再送します。

 
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米雇用統計:識者はこうみる

6月米非農業部門雇用者数が19万5000人増え予想を上回った。FRBは緩和縮小方針を維持するとの見方が裏付けられた。
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