5月の独製造業受注は前月比1.3%減、予想外-景気に不透明感
7月5日(ブルームバーグ):ドイツの5月の製造業受注は事前予想に反して減少し、2カ月連続で落ち込んだ。ユーロ圏で最大の経済規模を持つ同国の成長回復が不透明な状況を示した。
独経済技術省が5日発表した5月の製造業受注指数 は前月比1.3%低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト42人の予想中央値は1.2%上昇だった。前年同月比(営業日数調整後)では2%低下した。
4月の指数は前月比2.2%低下、前年同月比では0.3%低下にそれぞれ改定された。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日、ユーロ圏の政策金利を長期にわたり低水準に維持すると言明。ECBでは「前例のない」フォワードガイダンス(時間軸政策)を導入した。総裁は域内経済へのリスクは「下向き」にあると指摘した上で、年内に景気が回復するとの見通しをあらためて示した。
ドイツ・ポストバンクのエコノミスト、ハインリッヒ・バイエル氏(ボン在勤)は「ドイツの経済見通しは引き続きユーロ圏経済の不透明感の影響を受けている」と述べた上で、「信頼感は改善し、成長は戻りつつある。もっと状況が悪い可能性はあった」と続けた。
この日の発表によれば、5月の国内受注は前月比2%減少。外需は0.7%減った。ユーロ圏諸国からの受注は3.9%落ち込んだ。
原題:German Factory Orders Unexpectedly Drop as Euro AreaStruggles(抜粋)
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更新日時: 2013/07/05 20:02 JST