【伊木緑】偽造した運転免許証などを使って消費者金融のカードを作ろうとしたとして、詐欺未遂などの罪に問われ、一審・千葉地裁で懲役2年6カ月の実刑判決を受けた男性被告(36)について、東京高裁(河合健司裁判長)は2日、逆転無罪の判決を言い渡した。実行役の男の供述をもとにした似顔絵が、被告と似ていないことが決め手となった。
被告は、千葉県浦安市で2011年11月、消費者金融アコムのカードを作ろうとして現行犯逮捕された実行役の男に、偽造免許証を渡して犯行を指示した、として起訴されていた。
被告は「男とは一度も会ったことがない」と無罪を主張したが、千葉地裁は昨年8月、男の話などから共謀を認め、有罪とした。