NHK福島県のニュース 福島放送局
原発井戸水から90万ベクレル
東京電力福島第一原発の海側の井戸の地下水から高濃度の放射性物質が検出された問題で、原発事故直後に、汚染水が漏れた場所の近くの井戸から新たに1リットルあたり90万ベクレルの高濃度の放射性物質が検出されました。
東京電力は地盤にしみこんだ汚染水が広がっている可能性が高いとみて、調べています。
福島第一原発では原子炉建屋の海側にある観測用の井戸の地下水から放射性物質のトリチウムとストロンチウムが海への排出基準を上回る濃度で検出され、東京電力は周辺に新たに井戸を掘って詳しく汚染の広がりを調べています。
東京電力によりますと観測用の井戸から南に23メートル離れた場所に新たに掘った井戸で、5日ストロンチウムなどの放射性物質がこれまでに確認された最大値のおよそ470倍にあたる1リットルあたり90万ベクレルの高い濃度で検出されたということです。
また、観測用の井戸ではほとんど検出されなかったセシウムやコバルトなどの放射性物質も検出されました。
この井戸は原発事故直後のおととし4月に2号機で高濃度の汚染水が海に流出した場所から5メートルほどしか離れていないということです。
このため東京電力は事故直後に地盤にしみこんだ汚染水が広がっている可能性が高いとみて、ほかにも観測用の井戸を増やすとともに護岸の地盤を固めて、流出を防ぐ対策を進めています。
07月05日 21時36分
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