ライフ希少巨大ミミズで近江米PR!?「上質土壌の証し」滋賀県が生息調査2013.7.2 11:48

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希少巨大ミミズで近江米PR!?「上質土壌の証し」滋賀県が生息調査

2013.7.2 11:48
滋賀県が生息調査に乗り出したハッタミミズ(渡辺弘之・京都大名誉教授撮影)

滋賀県が生息調査に乗り出したハッタミミズ(渡辺弘之・京都大名誉教授撮影)

 環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定される国内最長のミミズ「ハッタミミズ」の生息調査に滋賀県が乗り出し、専門家を交えたプロジェクトチームを結成した。滋賀県は「近江米」で知られる関西有数の米どころ。ミミズは高い土壌改良能力を持ち、土壌の豊かさや安全性の指標にもなるため、担当者は「生息調査を進め、近江米のブランド力アップにつなげたい」と意気込んでいる。

 ハッタミミズは滋賀県全域と福井、石川両県の一部だけに生息。国内最長のミミズとされ、長いものでは80センチを超える個体もいる。

 ミミズは、地中の水はけや空気の通りをよくし、糞(ふん)が肥料になるなど高い土壌改良能力を持つ半面、農薬や化学肥料を使った田んぼでは生息数が減るとされる。

 滋賀県の担当者は「ミミズが多ければ、おいしくて安全・安心な米づくりに適している田んぼといえる」と指摘。ハッタミミズの生息数を把握することで、近江米のブランド力アップを目指すという。

 すでに同県高島市で、ハッタミミズやメダカなどの生き物がすむ水田で収穫した米を「たかしま生きもの田んぼ米」として売り出すなど、産地でPRにつなげる動きも出ている。

 生息調査では、ハッタミミズ研究の第一人者として知られる渡辺弘之・京都大名誉教授らの協力を得て、県立琵琶湖博物館の学芸員らを中心にチームを結成。1年かけて全県調査する。

 県民にも調査に参加してもらおうと「湖国ハッタミミズダービー」と題した写真コンテストを実施。見つけたミミズや糞を撮影した写真を募集している。撮影者には博物館学芸員が聞き取りを行って生息状況の確認につなげ、最も長いミミズなどの写真には賞品が贈られる。

 農林水産省によると、滋賀県の昨年の米の収穫量は約17万トンで、近畿では兵庫県の約19万トンに次ぐ。滋賀県産の近江米は「品質が高い」として、仕入れる京都の料亭なども少なくないという。

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