Updated: Tokyo  2013/07/05 18:52  |  New York  2013/07/05 05:52  |  London  2013/07/05 10:52
 

今日の国内市況(7月5日):株式、債券、為替市場

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  (ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。

●日本株反発、欧州懸念後退やドル高・円安で-全業種上げ高値引け

東京株式相場は反発。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が長期の低金利維持を言明し、欧州債務問題に対する不安が後退した。為替市場でのドル高・円安も好感され、電機など輸出関連、鉄鋼や非鉄金属など素材関連株を中心に買われ、東証1部33業種は全て高い。

TOPIXの終値は前日比17.87ポイント(1.5%)高の1188.58と発、日経平均株価は291円4銭(2.1%)高の1万4309円97銭と3日ぶに上げ、両指数ともきょうの高値引け。

DIAMアセットマネジメントの武内邦信エグゼクティブポートフォリオマネジャーは、「ECBも英中央銀行も、金利を抑えにいくといマーケットに安心感を与える発言をしたのが良かった」と見ていた。

●債券先物続伸、日銀買いオペや欧州金利低下で-雇用統計控える

債券先物相場は続伸。前日の欧州金利低下の流れを引き継いで買いが先行し、日本銀行が長期国債買い入れオペを実施したことも支えとなった。半面、今晩に米国雇用統計の発表を控えて、相場の上値も限定的だった。

東京先物市場で中心限月の9月物は前日比8銭高の142円56銭で開始し、午前9時以降は142円60銭を挟んでもみ合いとなった。午後の取引開始後に水準を切り上げて、18銭高の142円66銭まで上昇した。その後はやや伸び悩んで、結局は7銭高の142円55銭で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は、欧州市場で緩和継続見通しが強まり、国債が買われた流れを継続していると指摘。「日銀も当面は緩和を継続する方向とみられ、利回り曲線上で7年ゾーンを中心に買いが優勢となっている」と話した。  

●ドルが対円で上昇、対欧州通貨のドル高波及-米雇用期待も支え

東京外国為替市場ではドルが対円で上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が長期の緩和継続姿勢を示したことを受け、ユーロなど欧州通貨に対してドル高が進んでいることが背景。この日発表される米雇用統計への期待や日本株の上昇もドル・円の支えとなった。

ドル・円は1ドル=100円ちょうど付近で東京市場を迎えると、じりじりと値を切り上げ、午前10時半すぎには一時100円46銭と2営業日ぶりの水準までドル高・円安が進行。その後は100円台前半でのもみ合いとなり、午後4時18分現在は100円29銭前後となっている。

三菱東京UFJ銀行市場企画部グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、ECB後のユーロ売り・ドル買いが「ドル・円にも波及してきた」とし、「米雇用統計に対する期待も少しドル買いに作用している」と話した。

更新日時: 2013/07/05 16:25 JST

 
 
 
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