法政大学第二中学・高等学校 重量挙部


法政大学第二中学・高等学校 重量挙部

小平紀生総監督に聞く、“重量挙げ”とは?

編 : “重量挙げ”というと、スナッチとジャークがありますが、わかりやすく説明すると、どこがどう違うのでしょうか?
小平紀生総監督 : スナッチは、置いてある場所から一気に持ちあげる、テクニックの種目なんです。そして、ジャークはパワー&テクニックの種目なんです。だから、ジャークをあげるにはパワーがないとダメなんです。昔は、この2つの種目以外に、プレスという種目もあったんです。ジャークは、反動を使って持ち上げますが、プレスは反動を使わないで持ち上げるので、オンリーパワーの種目なんですが、判定が難しかったため、プレスは種目から外れてしまったんです。
二高でいえば、新海くんは、細いし、どう見たって重量挙げの選手の体じゃないんですが、彼はセンスが良いので、いい結果を出せるんですよ。ですので、パワーが無くても重量挙げで結果を出す事も可能なんです。

編 : 重量挙げというと、オリンピックでも正式競技として行なわれていますが、他の部活動での基礎練習としておこなうウエイトトレーニングとの違いはあるのでしょうか?
小平紀生総監督 : 普通のトレーニングだと、フリーウェイト以外の器具も使いますが、重量挙げの練習では、バーベル以外は使いません。フリーウェイトは、ただ力があってもあがりませんから、フォームがとても大切なんですよ。

編 : 他の競技とは違う、重量挙げの魅力は何でしょうか?
小平紀生総監督 : 重量挙げは記録のスポーツなので、自分一人で結果がわかるじゃないですか。チームスポーツだと相手がいないと自分がどれくらい強いのかはわからないけど、重量挙げの場合は練習中でも、その日の記録を、大会の記録と比べてみれば、自分が今どの位の位置にいるのかがわかるので、そこが面白いですね。
今日、口岩くんが自己ベストを5㌔伸ばしたりと、最初のうちはフォームをつかむと面白いように上がってくんですが、ある一定の線までいくと止っちゃうんです。その時に辛抱して練習出来るか出来ないかが大事なんです。

編 : どうもありがとうございました。