法政大学第二中学・高等学校 重量挙部


法政大学第二中学・高等学校 重量挙部

 今回のヒーローインタビューは、法政大学第二中学・高等学校・重量挙部です。
「重量挙部ってなんですか?」 編集部内でこんな質問を受けましたが、「ウエイトリフティングだよ」と答えると、すぐにわかったようです。創部の歴史が古い学校では、“ウエイトリフティング部”ではなく、“重量挙部”とよんでいる事が多いそうです。
そこで今回は、現在、中学生と高校生が一人ずつで活動している法政大学第二中学・高等学校・重量挙部の魅力と、重量挙げという競技の魅力について、法政大学第二中学・高等学校・重量挙部で、部員達に丁寧に優しくコーチをする、法政大学重量挙部・小平紀生総監督に伺ってきました。
(取材・文・写真/小山基彰)

法政大学第二中学・高等学校・重量挙部はこんな部です!!

編 : 法政大学第二中学・高等学校・重量挙部は、昨年、3選手がインターハイ、関東選手権大会、国体出場と輝かしい成果を出されましたが、部の魅力と、歴史をお願いします。
小平紀生総監督 : 昭和31年頃、法政大学の重量挙部の創部と同時に、二高の重量挙部も始まったんですが、当時は川崎キャンパスに大学もあり、大学の練習場もあったので、そこを使わせてもらっていたんです。だからもう歴史は50年以上になりますね。過去にも二高の生徒で、インターハイで入賞した選手も何人かいました。
 ただ残念ながら、個人でオリンピックや世界選手権に出場した選手はまだいないので、私の夢は、この高校からオリンピック選手を出す事なんですよ。

編 : 今日、練習を拝見させていただきましたが、やはり時期によって、トレーニングの内容は変わるのでしょうか。
小平紀生総監督 : 12月から2月までは補強練習といって、シーズンオフの練習です。野球で言えば春のキャンプインみたいな、試合形式ではないオフ錬みたいな感じです。そして3月からは試合、実戦に近い形で練習をしていきます。

編 : 他の部活動と比べて、練習の雰囲気が独特ですね。普通だと、「いくぞー!!」とか掛け声があるじゃないですか。拝見していて、闘志を内に秘めながら練習している感じがしましたが。
小平紀生総監督 : 重量挙げの試合では、初動から挙げるまで、スナッチで3秒前後、ジャークで9秒前後なんで、集中力なんですよ。だから練習の時からしゃべりながらやってはダメで、試合の時と同じように集中してやる事が大事なんです。

編 : 練習時間は、どのくらいなんですか。
小平紀生総監督 : 普段は、2時間から2時間半です。木曜日と日曜日はお休みで、筋肉の超回復の日です。

編 : 二高(二中)で重量挙部に入部を希望する場合、部費や、ユニフォーム代などは、どのくらいかかるのでしょうか?
小平紀生総監督 : 部費はありません。公式戦に出場する参加費や、ユニフォーム代なども高校で負担してくれます。自分で買うのは、国産シューズ代の2万6000円くらいです。あとは身一つで来てもらえればいいですよ。(笑)

編 : 現在、部員が2名ですが、やはりもっと多いほうがいいんですか?
小平紀生総監督 : もちろんそうです。ですが場所が狭いので、多くても4、5人がベストですね。少数先鋭です。

編 : 現在、頑張っている部員に向けてメッセージをお願いします。
小平紀生総監督 : 中学生の二人は才能にも恵まれているし、非常に練習も熱心なので、全中大会で表彰台にのぼってほしいです。また高校生は、まだ始めて2ヶ月で、今は重量挙げのフォームを学んでいるところなので、5月の神奈川県の試合までに、重量挙げのフォームをマスターして、トータルを出して初陣を飾ってほしいです。