新井(左)は七回無死一塁から遊ゴロ併殺に倒れた【拡大】
0-1の九回二死からは、巨人守護神・西村の変化球を左前へ弾き返した。なら、なんで七回に打ってくれないのか、と思った虎党も多いはずだ。
そして、最後のバッターは弟だった。兄のヒットの後、代打・桧山の連打で一、三塁。ここで新井良に打席が回ったが、結果はフルカウントからの低いボール球を空振り三振(ハーフスイング)。微妙な判定だったが、あと1本が出ず。良太は4打数無安打で、3試合&14打席連続ノーヒットとなった。
「なんとか打ちたかった。審判がアウトと言ったらアウトなんでね」と良太。唇をかみしめて振り返った。今季12度目の零封負け。
どの打順に入っても、好機で打席が巡ってくる新井兄弟。当然、打てなければ周囲のバッシングが待っている。
5日からは広島3連戦(マツダ)。首位巨人とのゲーム差は4・5に広がった。ともに故郷の広島で、甲子園での悔しさを晴らしたい。 (西垣戸 理大)
(紙面から)