九回、二死一、三塁から空振り三振に倒れた新井良。ハーフスイングをとられた判定に思わず叫ぶ(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
(セ・リーグ、阪神0-1巨人、11回戦、阪神6勝4敗1分、4日、甲子園)幾度とチャンスは作ったが、ホームベースは遠かった。リベンジを誓い臨んだ一戦で、返り討ちにされた。新井兄弟のバットが、伝統の一戦で力を発揮しきれなかった。
「(宮国は)とくに、印象はないけど、同じ球種でも緩急を使っていたかな。納得出来る打席もあれば、そうでない打席もある。そのへんは微調整しながらやっているんですけどね…」
試合後の通路。兄・貴浩が悔しさをにじませた。好機を潰してしまった。1点ビハインドの七回だ。先頭のマートンが左前打で出塁。助っ人が反撃の糸口を作り出したが、新井は遊ゴロ併殺。ファーストストライクを打ちにいったが、これが裏目となった。そして、二死走者なしとなってから続く今成が中前打。もし、主砲に一打出ていれば…。初球で凡退した新井に、水谷チーフ打撃コーチも「もっと考えなあかんわな」と苦言を呈した。