酢の香りが夏でも食欲をそそります
いよいよ7月になりました。暑い夏がやってきますね!一般的にはラーメンの消費量が減ってしまう夏ですが、汗をかきながら食べるラーメンも私は好きです。でも季節柄、いろんなお店で冷たい麺メニューも増えてきました。そんな夏に食べたくなるのかさっぱりとした冷やし中華ですよね。街中では「冷やし中華はじめました」ののぼりを出すお店は減りましたが、だんだんと始まってきているようです。
今回ご紹介するのは神保町の「揚子江菜館」です。こちらは創業108年の老舗の中華料理店。冷やし中華を始めて出したお店として有名です。
他のメニューもおいしそうだなーと思いながらと待っていると、「五色涼拌麺」(1470円)が運ばれてきました。そのビジュアルに初めて召し上がる方はびっくりするかと思います。当時お店から見えた富士山をイメージした体裁は、彩りも鮮やかで見た目も楽しい逸品。しばらく見とれてしまいました。
富士山頂には錦糸卵が乗っています。これをどかしてみると……うずらの卵2個と小さい肉団子が隠れてました。宝探し気分のような楽しい演出ですね。
具は10種。チャーシュー、キュウリ、エビ、甘辛く煮付けたしいたけ、サヤインゲン、タケノコと盛りだくさん。具としてはめずらしい寒天は麺とは違ったシャキシャキとした歯ごたえです。ちなみにチャーシューは春、キュウリは夏、シナチクは秋、寒天は雪を描き四季をイメージしているそう。
タレは日本人の口に合うように、当初入っていた黒酢をやめて日本のお酢に変えたそうです。そのせいか酸味が強すぎることなく醤油のコクを感じることができます。ほんのりと甘いのもポイントだとか。
また麺はストレートの極細でプリっと弾けるような歯ごたえです。しっとりとした卵麺なので鮮度が命ですね!
重厚感のある店内でいただく冷やし中華はちょっとリッチな気分にさせてくれました。
7月7日は冷やし中華愛好家によって「冷やし中華の日」として登録されているそうです。これからますます暑くなります!おいしい麺を食べて元気に過ごしましょう!
- 噴火口?には肉団子とウズラ卵が隠れています。すべてお店で手作り
- 寒天が具で入ってるなんて珍しい。これがいい歯ごたえ。冬の雪景色を表しています
- 食べれば食べるほどいろんな味が楽しめます。元気になれる一杯!
- お店は古書街の入口近くにドーンと建っています